カテゴリー「33特集記事「景観まちづくり」」の記事

2010.05.08

バーチャルリアルティを活用した景観まちづくり

「デザイン都市・神戸」の実現のためには、市民一人ひとりの「わがまち」に対する関心・愛着を高めていただき、市民自らの創意工夫によって、地域主体の景観まちづくりを充実させていく必要があります。
そこで、この取り組みの一環として、市民に「神戸のまち」をもっとよく知っていただき、興味を持っていただくために、都市模型とバーチャルリアリティ(仮想都市空間)を制作しました。
──「神戸市:都市模型とバーチャルリアルティを活用した景観まちづくり」より引用

デザイン都市神戸市では、国土交通省の「地域景観づくり緊急支援事業」の委託という形で、上記のような趣旨で都市模型と仮想空間を作ったそうです。4月下旬から元町のこうべまちづくりセンターで展示してるそうなので、面白そうだから今度まちづくりセンターに行くついでに是非見せてもらおうと思ってます。
こうした活動を通じて、まちなみデザイン誘導を図ろうという試みそのものは高く評価したいと思いますが、バーチャル空間が都心部の主要路線総延長5kmだけって、ちょっとショボくないですか?まあ、支援事業そのものの予算が約1千万円が上限だったと記憶していますので、ご予算的にしんどかったのかも知れませんね。

で、上記ホームページ上に公開されている仮想現実空間はこんな感じ。

Kobe_keikan_vertual

ところでGoogleMapがEarthに対応し始めたので、簡単に仮想都市空間が体験できるようになったことは皆さんご存知ですよね?なかなかすごいですよ。一時期流行った、なんだっけ・・・「セカンドライフ」(思い出すのに5分もかかりました)なんか「おもちゃか?」と思うくらい。
神戸市さんのデータも、まちづくりセンターで地味に公開するよりも、GoogleMapに乗っかっちゃえばいいのに・・・。と思いますが、そういうわけにはいかないんですかね?

で、上記の場所をGoogleMapで表示させてみました。こんな感じ。

Google_kobe

上の画像だけだと、GoogleMap君のすごさが分かりにくいので、編集長の前の職場付近も見てみました。

Google_kaiganbuilding

こんな感じ。海岸ビルヂング。なかなか頑張ってくれてますね。後藤回漕店さんの新社屋なんかもちゃんと反映されてて、なかなか力が入ってますな。

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2010.04.15

景観ボランティアとコミットメント

景観ボランティアを募集します

町では、豊な自然や景観を保全し、後世に伝えるため、町独自の景観計画、景観条例並びに屋外広告物条例を制定し、魅力ある景観づくりに努めています。
この施策を実現するために、屋外広告物等景観に関する周知・啓発活動をしていただけるボランティアを募集します。

□任 期
平成22年4月〜平成23年3月

□活動内容
景観に関する周知・啓発活動(ちらし配布等)

□応募資格
(1)町に1年以上居住している方または那須町の事業所に1年以上勤務されている方
(2)平成22年4月1日現在で満20歳以上の方
(3)月1回以上活動ができる方
(4)景観条例等に違反していない方
──「那須町公式ホームページ」より引用

編集長の景観Googleアラートに引っかかったニュース。主なお仕事は景観に関するチラシ配布などのようです。
チラシ配布は悪いことじゃないのでやったら良いと思います。でも、編集長は、景観問題の根幹にあるのは、景観に対するコミットメントの不足というか、総論賛成各論反対の微妙な市民意識のあり方にあるとも思っているのですよ。で、このコミットメントの不足は「周知」とか「啓発」では解決できないのではないかと編集長は常々思っているのです。

いや、何か書かなくちゃと、ニュースだけ仕込んで、アバウトに書き始めたので、結論がどこにいっちゃうのか全くもって謎だということは、今ここで白状しておきたい。

じゃあ「周知」とか「啓発」じゃなくて何が大事なのかというと、イメージしているのは「工場萌え」とか「恋する水門」とか、あんな感じの営みではないかと思うのですよね。なんか景観を楽しむ視点が必要なのよ。たぶん。それがコミット人(こみっとびと、と読んでね)を育てることにつながると編集長は信じております。

独立して以来、お仕事もあんまりないことだし「うだつ萌え」とか「なまこ王子」とか「浄化センターマニア」とか「景観配慮型コレクター」の活動をいよいよ始めようかなあと考えていたりします。誰か地図と写真とブログが連動するシステムを私に下さい(開発する元気はない・・・)

しかし、「山形県」への反響が少ないのが気になります。誰か突っ込んで欲しいなあ。じゃないとシリーズが続けられません。「長野県」とか「熊本県」とか他にもいろいろ控えているのになあ。

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2009.06.19

景観配慮型基地局

「Capsule Site」は輸送しやすい形状で提供され、設置時間を最大50%、設置コストは最大30%削減でき、1日で設置が可能としている。複合素材からなるカバーにより、重量は800kgにおさまる。また、塗装・照明でカスタマイズでき、タッチスクリーンや広告スペースも設置できる。
──「ケータイWatch 090618の記事」より引用

携帯電話の基地局については、本紙でも過去に何度が取り上げております。

あさみ新聞: 景観配慮型の基地局
あさみ新聞: 携帯の鉄塔は景観阻害要因か?

今回は景観配慮型の基地局の話。エリクソンです。デザイナーはスウェーデンの建築家、トーマス・サンデル。「Capsule Site」というネーミングだそうです。

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2009.02.27

ちいさな景観を大切にすること

鎌倉のまち並みを形成する優れたデザインの「すてきな看板」をテーマに、市が募集した景観づくり賞が決まった。選ばれたのは、まちの景観にマッチした個性豊かな看板六件で、三月一日に表彰式が行われる。
同賞には百二十八件の応募があり、市民代表の景観形成推進委員九人が現場を視察して審査。独自の工夫を凝らし、鎌倉のイメージアップに貢献した看板を選んだ。
──東京新聞「090227の記事」より引用

こういうのっていいですね。建物だと大きいので、表彰するのも景観助成するのも大変だけれど、看板だと表彰する方もされる方も多少は気がラクですものね。

こうやって、地域のちいさな景観を大切にするところから景観まちづくりを始めることを、編集長は推奨しております。ちいさな景観はわかりやすいし、見つけやすいし、何より論評しやすいのがいいところです。そうやって、地域の小さな風景・景観に興味を持つ人が増えると、皆さんが自分たちのまちにコミットできるようになり、地域の皆さんが自分たちのまちにコミットできれば、まちはきっとステキになっていくに違いないと今のところ信じております。

願わくば、鎌倉みたいな景観的にメジャーなところだけじゃなしに、各地でこんな企画が実施されることを期待します。そんな企画ならば、『あさみ新聞』も社をあげてお手伝いいたしますよ。

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2009.02.11

真正面から向き合いたまえ

金子国交相:福山市長を批判 鞆の浦架橋計画巡り
瀬戸内海国立公園の景勝地、鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て・架橋計画について、金子一義国土交通相は3日の閣議後会見で「市長のやり方では物事が前に進まない。国民が求めることを頭の中に入れ、進めてほしい」と発言、計画を推進する羽田皓(はだあきら)・福山市長を批判した。
鞆の浦は宮崎駿監督がアニメ映画「崖の上のポニョ」の構想を練ったとされる場所。この問題で、金子国交相は羽田市長と1月28日に会談したが、市長は2月2日の会見で「民主主義の手続きを踏んで地元が最善と判断した事業」と発言していた。
──毎日新聞「090203の記事」(魚拓)より引用

編集長は鞆の浦に行ったことがないので、この話題については言及を避けて来たというのが実際のところです。ただし、現地を見ずに言ってよいなら、編集長的には架橋計画にはおそらく反対するだろうと思います(見てないから主張が弱いのですよ・・)が・・・。

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2009.01.28

楳図さんちのこと

記事冒頭に追記

このニュース。多くの皆さんから編集部にお知らせがありました。ネタに困っている「あさみ新聞」を心配してくれた読者の皆さんによるものです。どうもありがとうございました。「あさみ新聞」は皆さんの情報提供と、皆さんの生暖かいご支援ならびに鋭いご指摘により成り立っております。どうか今後ともよろしくお願いいたします。

画家の楳図かずおさん(72)が東京都武蔵野市に建てた、「まことちゃんハウス」と呼ばれる外壁が赤白のしま模様の自宅をめぐり、近隣住民2人が「景観を破壊する」として外壁部分の撤去などを求めた訴訟で、東京地裁は28日、住民の請求を棄却する判決を言い渡した。
──asahi.com「090128の記事魚拓)」より引用

景観の大ネタが出てたので「あさみ新聞」としても、何か意見を表明しておきたいところですが、あんまり考えて記事を書いている時間がないので事実関係の確認と、編集長の感想をば。

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2008.05.12

京都の景観配慮がすごいことに

京都に町家風コンビニなど続々、新景観政策に対応
古都の風情を守ろうと、景観保全に取り組む京都市が、全国の自治体の中でも特に厳しい規制を伴う「新景観政策」を導入してから半年余り。町家風のコンビニエンスストアや、シンプルな外観の建物が街角に増え始めた。建設や改築費は従来より高くなり、屋外広告も大幅に制限。企業も景観とビジネスの両立に工夫を求められている。
──asahi.com「080508の記事(魚拓))」より引用

なんか面白いことになってきたなあ。ご存知の方も多いかとは思いますが、編集長は「景観配慮型」の事物を収集しております。どうやら京都は編集長のコレクションの宝庫となりそうな雰囲気ですね。この記事冒頭のファミリーマートはもう一つな感じがしますが、白い面格子ローソンはなかなかデザインがよろしい。

京都でどんなことやってももう手遅れ、なんて話も聞かれますし、条例制定のプロセスに問題があったという意見もあります(実は編集長もそういう意見の一人ではありました※)。
ただ、もう条例は制定されてしまっているワケで、それならそれで、いろいろな人が面白がって、それぞれの京都らしさを追求したら、案外面白いまちになるかも知れません。などと無責任な感想を述べていては怒られるんだろうか・・・。

※ただし、京都であればこそ、割と強引な手法で景観規制を始めてもなんとかなってるんじゃないか、と思ったりもしてます。いきなり京大病院で特例を認めちゃったりとかなり柔軟な運用をしている部分も評価できると思いますし。(いや「決めておいてすぐ特例なんていいかげんすぎるダロ」というご意見ももっともですけど。でも、杓子定規にやるよりはよほど良いと思いますよ。)

なんか雑談ぽくて結論がないな・・・。

本日の結論
 「景観配慮型の大量発生はなかなか面白い」

↑それだけかっ?


■本紙関連記事
□京都の景観配慮型マンション
あさみ新聞: 京都のマンションがすごいことに

□景観配慮型について
あさみ新聞: 景観配慮型「賃貸住宅」(京都)
あさみ新聞: 景観配慮型「選挙」(京都)
あさみ新聞: 景観配慮型「自販機」(京都)
あさみ新聞: 景観配慮型「懸垂幕」

□景観配慮型募集記事
あさみ新聞: 景観配慮型募集のお知らせ

□京都の景観条例周辺記事
あさみ新聞: 景観条例 〜今、京都で起きていること〜
あさみ新聞: 景観条例 〜今、京都で起きていること(2)〜

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2008.04.14

京都のマンションがすごいことに

tempeiさんの「ここまでやるか京都の景観政策」にトラバ

まあ、リンク先をみてくんなまし。
ここまでやるか京都の景観政策

なかなかに絶句です。いいのかな。こんなんで・・。
まあ、でもルールに従おうと思ったらこうなるんだよなあ・・・。
それは皆が分かってたことなんだけど・・。
ホントにコレを目指してたのかな?


本紙の関連記事
景観条例 〜今、京都で起きていること〜
景観配慮型「賃貸住宅」(京都)

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2007.12.11

いばらきブルー(2)

水戸地裁(水戸市大町)の柵(さく)をめぐる“景観論争”で、地裁の加藤新太郎所長は10日、柵の塗り替えを断念したことを明らかにした。地裁は県のシンボルカラー「いばらきブルー」への塗り替えを希望していたが、市側が「色が鮮やかすぎる」と難色を示していた。

加藤所長は「景観を守りたいという市側の意見をくんだ」としながらも、「『いばらきブルー』は県民に身近な色ではないのか」と不満もちらり。市都市計画課は「地裁の配慮に感謝する」としている。

この“論争”は、国の特別史跡「弘道館」など地裁周辺の景観との調和を重視する市側と、県のシンボルカラーにこだわりたい地裁側が対立。「いばらきブルーは景観を損ねるか否か」が争点になっていた。
──「産経新聞-Yahoo!071211の記事魚拓)」より引用

akanem特派員からの情報によると、なんだかこないだの話「いばらきブルー」問題は決着がついてしまったらしいです。かなり無難なところにまとまってしまいました。

裁判所長がごねている感じが微笑ましいです。

先日の記事では、

これをきっかけに、景観論議が活発になるといいですね
──あさみ新聞「いばらきブルー」より引用

などという、ヘタレなまとめ方をしてましたが・・・。結局、いばらきの風景にとって「何が重要か、何が重要でないか」「何が許せるか、何が許せないか」というような議論もなく「ケバいからダメ」ということで落ち着いちゃったということのようです。
編集長は、別に青がいいとも思わないけど、青だからだめとも思いません。議論を尽くすことなく市が「ケバいからダメ」というのなら、景観条例も市議会も住民参加も必要ないよねえ。

それともちゃんとしたルールあっての話なんだろうか、どうなんだ?
そこんとこは、akanem特派員の続報が待たれるところです(<ヘタレ編集長)

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2007.11.29

いばらきブルー

漫画家の楳図かずおさん(71)が東京都に建築中の住宅が、周辺景観を破壊するとして訴訟沙汰になっているが、茨城県内でもちょっとした景観論争が起きている。

水戸地裁(加藤新太郎所長)が、地裁を囲むさくを県の色『いばらきブルー』に塗りたいと市に相談したところ、景観を損ねるとして市が難色を示している。「市景観条例には抵触しないが、色が鮮やか過ぎて目立つ」のだという。景観を守りたいという思いは双方に共通しているが、「青色」が景観を損ねるか否かで主張が分かれているわけだ。

加藤所長は「さくを青く塗ること自体が目的ではない。県民とともに歩む裁判所の象徴として、さくを県の色で塗りたい」と話す。
──「Yahoo!ニュース(産經新聞)071128の記事魚拓)」より引用

編集長としては、記事内容よりもその導入の唐突きわまる1文に問題があるような気がしますが、ともあれ、akanem特派員の取材によりこの記事にたどりつき、そして、なんだか「ため息」をついています。

県の色が青というのはどのようにして決まったのでしょうね。例えば

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2007.11.23

赤いイタリア文化会館(4)—かくも『正しき』景観—

本紙休刊日ですが「号外」ってことで。

本紙記事『赤くないイタリア文化会館』にちはる支局長からトラックバックをいただきました。ちはる支局長の「□を○にしたらよいのではないか」というご指摘はまさにその通りかもしれません(笑。編集長的にはたいへん『正しい景観』に近づいていると思います。

しかし、どうせ『正しい景観』にしてしまうのであれば、とことん『正しく』すべきではないかと編集長は考えます。(こうした行為を世間一般には「悪ノリ」と言うことは百も承知で)さらに景観実験を進めてみました。

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2007.11.21

赤いイタリア文化会館(3)—赤くないイタリア文化会館—

石川さんの「中国の赤い壁」にトラバ
ちはる支局長の「ちはろぐ〜建築研究ノート〜: イタリア文化会館?」にもトラバ

ここのところ「人気ネタの続編をやる」という新しい新聞マーケティング手法に取り組んでおります。本日は「悪い景観100景を考え直す」「旧グッゲンハイム邸のこと」に並んで人気の「赤いイタリア文化会館」・「赤いイタリア文化会館(2)」の続編です。

さて、随分休刊を続けてきてしまったので、ネタの鮮度はものすごく落ちていますが、気にせず続けます。

すごく気になっていたのです。実は、石川さんのところの「中国の赤い壁」のコメント欄で、妙な約束をして、そのまま放りっぱなしにしてたのです。

そこで、かなり前になりますが本紙akanem特派員の東京取材の時に、特派員に寄り道をしてもらって、イタリア文化会館の改変可能な写真(遊べる写真ともいうな・・・)を入手しました。

そう。編集長はこの時を待っていたのです。(これでようやく約束が果たせます)

赤いイタリア文化会館がダメなら、何色だったらいいのさ。ってヤツです。

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2007.05.22

大阪の広告

まちなみイメージに合致した広告のあり方を提言(大阪商工会議所)

大阪商工会議所はこのほど、商業活性化の観点から景観整備の重要性や規制改革のあり方などについて取りまとめた「まちなみイメージに合致したストリート広告の展開についての提言」を発表した。
(中略)
国、大阪市、大阪府警察本部に対しては、「地元のコンセンサスがあるストリート広告への規制緩和」などの配慮を求めている。
(後略)
──日本商工会議所「070423の記事」より引用

商工会議所の提言書は、大阪商工会議所の記者発表で見ることができ、そこには提言のポイントが以下の2つにまとめられています。

【提言のポイント】
1.商店組織、まちづくり団体、屋外広告関係事業者への提言
2.国、大阪市、大阪府警察本部への提言
──上記提言より引用

提言の1を良く読むと(というか読まなくても)どんなデザインにするかという、そのデザインの内容については書かれていません。しかし、屋外広告物による道路景観を(統一などの手法により)良好なものにしていけば、お客もたくさんやってくるだろう。ということを言っているのだろうことが分かります。まさに一億総景観時代に突入してる感じがします。

さらに、地元のコンセンサスを得て、良好な広告デザインを一元的にコントロールできるような仕組みを作れればいいということにも触れていて、商工会議所も、このあたりに新しい商売が発生するのではないか、というヨミを持っているのでしょう。

さらに、提言の2にあげられている国などへの提言の骨子は、基本的に規制緩和により「ストリート広告」を整備していこうというもののようです。ストリート広告というのは、道路上の社会資本(バス停とか街路灯など)を広告収入によって整備しようという概念のようで、実施例としては、

自治体の財政が逼迫する中で,PPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ,公民連携事業:公共と民間の連携・協働によって公共性の高い事業をよりよく進める手法)への関心が高まっている。規制緩和によって公共空間を広告スペースとして民間に委託し,そこから上がる収益でバスシェルターなど都市インフラの整備を進めるというものだ。費用負担がなく街のインフラを整備できるバスシェルター整備事業は,バス事業者や行政関係者からの関心が高い。
──三菱商事事業創造プラットフォーム「PPP手法を用いた都市景観事業,全国展開へ」より引用

こんなのが参考になるのかなと思います。

この手法、現状では道路法による道路占用許可基準や道路交通法による道路使用許可基準、屋外広告物法に基づく条例などによる規制を緩和しないとやりにくいため(このあたり詳しく調べたいところです)、これを国・警察・大阪市に訴えて行こうというもののようです。

まあ、これも新しい商売が発生しそうな感じですね。

こんな風にまちなみ景観についての社会的関心が高まっていることは悪いことではないと思います。しかし、こういう動きを見ていると、どうも景観も消費の対象になりつつあるようで(編集長の見方がひねくれているのかも知れませんが)なんだか「景観を喰いものにするのはどうなんだ?」という感じが拭えません。ま、景観で「商売できない」よりは「商売になる」方がいいんでしょうけど・・・。

ま、以上は編集長の寝言だと思って聞き流してもらって構いません。

しかし、A4用紙4ページにわたる提言の中に、

「快適に歩けるように」とか
「地域住民が誇りに思えるように」とか
「お客さんに楽しんでもらえるように」とか

そういう概念が一つも出て来ないのは問題じゃないかなと思います。

そのあたりを考えてみてはいかがでしょう?>商工会議所さま


【追記】
ついこの間まで「Web2.0」とか、すごくあいまいでワケ分かんない概念が流行してたと思ったら、最近「DOCOMO 2.0」というのを見かけました。「2.0」今さらのような気がしますが、流行っているみたいですね。というワケで編集長も「景観2.0」というのを考えました。

景観新時代への突入!
そろそろ反撃してもいいですか?
景観で人生をバージョンアップさせていただきたい!
他社さまはぜひご覚悟ください!

当然「どんな技を使うかはヒミツ」ですが・・・(笑

しまった、このネタでもう1記事書けたじゃないか。

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2007.03.29

神戸市の屋上広告

神戸市も屋上広告禁止──中央・灘区の一部、港の景観を保全

神戸市は今夏にも、神戸港の臨海部に屋上広告を新設することを禁止する。港の景観保全が目的で、対象は中央区のハーバーランド、メリケンパークや灘区のHAT神戸など。関西では京都市が屋上広告の規制に乗り出しており、神戸市も観光都市として取り組みを強化する。
──日経ネット関西版「070328の記事」より引用

おお。神戸市さんも動き出しましたね。都市景観形成地域は、もうしばらくの間増えないのではないかと予測していましたが、編集長のヨミが外れました。記事にもあるように、京都市がワリとアグレッシブに景観行政を進めていることに触発された部分もあるんじゃないかと思います。

今のところ都市景観審議会が答申を出した、という段階ですが、今夏にも指定するということのようです。しかし、記事によると、屋上広告物の新設を禁ずる、ということのようで、既存のものは対象外だそうで、規則には罰則規定もないとのこと。どこまで効果があるのか分かりませんが、当面のビジョンとしてはこんなものかも知れません。

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2007.03.28

悪い景観100景リニューアル

美しい景観を創る会(http://www.utsukushii-keikan.net/index.html)

美しい景観を創る会は、活動を終えたと発表していましたが、今月26日に件の「悪い景観100景」の改訂版を発表しておりました。やられました。活動終了と聞いて、油断してましたよ。

上記サイトからご覧になれます。残りの30景は「改善事例」としてまとめたもののようです。(おお、そうきたか・・・)毎度のことながら、選定基準は定かではありません。しかし、現代建築あり、歴史的まちなみありの、なかなか興味深いリストにはなっているようです。見に行きたいところもあるなあ。

兵庫県からは栄光教会と、赤穂の居酒屋が出てました。ううむ。どうなんだ?
ま、改善事例と思えば妥当なんでしょうか・・・。

なんかもう少し「住民みんなが頑張ってんねん」みたいな例を出せばいいのではないでしょうかね、と編集長は思いますが・・・。そういう意味では「山形県金山町」の例ってのが気になりました、情報をお持ちの方はぜひお知らせを。(編集長は、例によって年度末なので、探している時間がありません。情報をご提供いただいた方は、本紙特派員(あるいは支局長)として厚遇(笑)いたしますので、どうかご協力下さいませ)

悪い方の70景も、本紙編集部では、その写真に愛が感じられないこと、選定基準が不明確であること、場合によっては悪いと言い切れないものもあること、などについて、これまで批判してきましたが、この70景についても、大幅に(←主催者側発表)入れ替えが行われた模様です。(大幅、といっても、半数ぐらいでしょうか?編集長は年度末なので、とりあえず今は数えているヒマがありません)
まあ、とにかく入れ替わった70例の方も、相変わらずツッコミどころ満載ではあります。

しばらくこのネタで色々なことができそうですが、とにかく今は時間がありません。
続報をお待ち下さい。

【アップ直後に追記】
「日本の景観政策を提言する」というpdfファイルもダウンロード可能になっていました。

テーマ:2050花綵(はなづな)列島再生へ向けて
1.基本認識と理念
 (1)「山気水脈の列島」
 (2)「日本文化の円熟」
 (3)「エコカルチャー文明」

2.具体的政策提言
 (1)地域の地模様を描く
 (2)都市の顔とシルエットをつくる
 (3)都市を文化の貯金箱とする
 (4)景観の筋書きを乱す夾雑物を撤去する
 (5)地域の文脈を編みなおす
 (6)日本の基層文化としての森と村を蘇生する
 (7)専門家、市民、行政が三位一体で協働する
──「美しい景観を創る会 政策提言」より抜粋

ということになっているようです。
まだちゃんと見てません、読んだ方はご感想をコメントにどうぞ。

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2007.02.21

景観配慮型の基地局

「忍者型アンテナ」続々 携帯基地局増加で景観に配慮
作り物の枝葉をまとって大木に化けたり、神社の格子戸の奥に潜んだり——。携帯電話のアンテナ基地局に、周囲の風景に溶け込んで姿を消す「忍者型」が増えている。ケータイの爆発的普及と足並みをそろえ、電波をやりとりする基地局も急増。各地の郊外に高さ数十メートルに及ぶ鉄塔が次々と姿を現すようになり、便利さと景観維持の兼ね合いが求められるようになったためだ。
──asahi.com「070221の記事魚拓)」より引用

まあ、なんかアイデアとしては悪くないと思います。でも、この記事には写真が掲載されているのですが、この写真には「竹そっくりの擬竹アンテナ」って言われても困ってしまう、ヨクワカラナイ物体が写っています。近所の主婦のひとが「竹林に紛れて目立たない」と評価されているようですが、編集長的には「ホントかな?」感漂いまくりです。ともあれ、まあ、リンク先の写真を見てみて下さい。

さて、そういう工夫もいいけど、各社が別々にアンテナを立てている現状をなんとかしたらどうだろう、などと思っていたら、山梨県では高さ20メートル以上の基地局を立てる時はライバル会社に共同利用を呼びかけるよう指導しているとか。ふむふむなるほど。

記事によれば、この「擬竹アンテナ」の他に、「大木に化け型」「山小屋型」「街路灯型」「立ち枯れシラカバ型」などがある模様です。いろいろ考えるなあ。その土地の状況に合わせて鉄塔のデザインを考えるという姿勢そのものはすごく良いと思います。あとはデザインのセンスが大事というところでしょうか。

実は、編集長。「なんだかなあ」という気分でもあります。携帯電話会社という新興勢力が飛びついたというあたりに、なんだか妙な匂いを感じないではありません。こういった手法がマニュアル化されていくにつれて、だんだん「景観配慮」も「ユニバーサルデザイン」同様、消費されていくのかなあと思ったり・・・。

この「明確に否定する要素はないように見えるにもかかわらず釈然としない」感じはなんなんだろう。

もしかして、地域景観に以前よりコミットしている編集長よりも、後発の新興勢力が組織の力で景観配慮を大々的に押し進めているという事実が単に気に入らないだけだったりするのかな、と自戒をこめて思ったりしている編集長なのでした。わはは。

ともあれ皆さん感想下さい。

【追記】
石川初さんのコメントで気がつきました。なるほど、この話と「中国の緑化の図」、2つの話はつながっているんだ。石川さんどうもありがとうございます。

というわけで、皆さん、石川さんのところを見て来て下さい。
この2つです。
身辺メモ: 常緑岸壁
身辺メモ: 中国の赤い壁

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2007.02.10

景観と色のこと

岡山市が策定を進めている市景観計画案の彩度、明度など具体的な色の数値基準が8日、市総合政策審議会都市・交通部会で示された。建物の壁面などの色彩規制は、県条例では抽象的な表現だが、同計画では数値基準を導入。基準に適合しないものは、行政指導を行う。数値基準には、色彩表現の尺度となる「マンセル表色系」を使用。
(中略)
同計画は、景観法に基づき作成。建築物を新築、改築する場合、形態、色彩など計画書類の届け出対象は、市内全域で「高さ13メートルまたは建築面積500平方メートル以上」とする予定で、県条例より規制が強化される。
(後略)
──岡山日日新聞「070209の記事魚拓)」より引用

このニュースによれば岡山市は景観法に基づく景観行政団体である、ということが分かります。そもそも政令指定都市と中核市は、景観法が施行された時に自動的に景観行政団体になっていますので、これは当然といえば当然なのですが。

■まえおき
さて、ここから何の話をしようかと悩んでおります。このまま景観行政団体は何かという話から、景観法の話、景観法とは?みたいな話に持っていって、そこから、条例と法律の違いの話をして、兵庫県の景観条例(景観の形成等に関する条例)の本質にもっていったら、それはそれで長くなるなあ。今日はやめとこう。

では、全く路線を変えて、編集長がこの文章を書きながら「政令指定都市とか中核市って何だろう」と思ったので、これを調べてネタにする。っていうのも、これもまた時間がかかりそうです。

では、新聞記事をもとに「マンセルって何?」っていう話は私がいつも各地でお話ししていることなので、ネタはいくらでもありますし、皆さんに披露したい自作資料もあることはあるのですが、これもそのままアップするのには問題があるし・・・。

さらに、景観条例でマンセル色票系を基準に採用している条例がいったいどれだけあるのか?ということを調べると、兵庫県の景観条例の特色と言われている「色彩に関する基準」が、引用した岡山市などの例と比較してどこまで「特色」といえるのか?ということが分かりそうです。

また、世にたくさんある景観条例のうち、景観法に基づくものとそうでないものがどれだけあるのか?みたいな話も面白そうですね。でも、これはたぶん1ヶ月ぐらいの調査が必要になってしまう。

さらに、景観法が制定される直前に約500以上あったと言われる全国各地の景観条例の制定年を並べてみると、面白いことが分かりそうな気もするし、兵庫県はかなり早い段階で条例を制定しているといわれていることが、どれくらすごいことなのかが分かりそうな気もします。

というように、思いつくことはいろいろあるし、上記の問題をきちんと整理すれば、卒論3本分ぐらいにはなりそうなので、指導して欲しい学生は私のところに来たまえ(笑 (<何いってんだか)

で、昨日、某所で知った兵庫県の景観条例に関するネタをご紹介して、お茶を濁そうと思います。これなら調べものがほとんどいらないので、書くのが早いんですよね。実は・・・(ようやく本論かよ)

さて、本論は今日の記事の最後の数段落に書いてあるので、景観条例について勉強したいワケじゃないもんね〜というヒトは最後の方へ飛んでもらって構いません(笑。でも最後まで景観条例の話だけどね(笑

■兵庫県の景観条例
まずはじめに、兵庫県の景観条例は(何度かご紹介していますが)正式名称を「景観の形成等に関する条例」といって、昭和60年(1985年)に制定されています。その後しばらくたって、平成16年(2004年)に景観法が制定されていますが、兵庫県は条例の枠組みを基本的には変えず、景観法に基づかない自主条例として運用しています。とはいえ、兵庫県がこの景観条例を自主条例のままにしているのは、別に兵庫県がサボっているワケではありません。

■景観法と条例の関係
兵庫県では早期に景観条例が策定されているため、それなりに条例の認知度も高く、すでに景観形成地区として指定されている歴史的まちなみをもつ地区では、相当な実績を上げているという自負があります(たぶん)。確かに、条例とは言っても根拠法があるワケでもなく、極論すれば紳士協定のような条例を使って、相応の実績を上げているというのは自慢してもよいでしょう。

■兵庫県では法的拘束力がなくても何とかなる
兵庫県としては今のところ、景観法による景観条例に移行して条例に法的拘束力を持たせることで、既にある景観形成地区での景観基準運用をぎすぎすしたものに変えていくよりは、現在うまくいっているゆるやかなルールによる運用を図る方が、県の実情に合っていると考えたものと思われます。
(このあたりは兵庫県民の県民性というのもあるなあと思います。編集長はつねづね、兵庫県の人って、人が良くて、ぶっきらぼうだけど優しくて、シャイでおとなしいけど前向きで、ルールがあればそれは守るべきだというまじめさがある一方、実際的というか理想と現実のはざまにビジョンを見いだすことのできるしなやかさを持ち合わせた人が多いなあと、思ってます。(ホメスギか?))

と、ここまでは景観条例の背景ね(本論はまだだったのか)

さて、ここでは色の話にしていきましょう。

■なぜ「景観で色」なのか
良好な景観づくりのために必要なのは色を決めること「だけ」ではないだろうという議論はこの際、あえて脇においておきます。(そこに突っ込むと兵庫県の話になるまでにあと20段落ぐらい必要になりそうなのよ)きれいなまちだなあ、とか雰囲気のよいまちだなあ、と人に思わせるのは、確かに建物の色だけではありません。しかし、色も重要なファクターであることもまた事実でしょう。

ところで、(既にどこかで書いたかもしれませんが)色をコントロールしようという手法の背景には別な動機もあります。

例えば瓦屋根ひとつをとってみましょう。黒い瓦にしようが赤い瓦にしようが、値段は変わりませんよね?グレーのサイディングでもライトブラウンのサイディングでも、建設工事費が変わることはないといってよいでしょう。つまり、色の範囲に基準を設けたところで、大して建築主の負担にはならないのです。これにより、住民負担を最小限にすることも可能ということなのです。

もちろん、伝統的歴史的まちなみの残る街道筋などでは「トタン葺きよりも瓦葺きの方が、まちなみ景観にとって良い」という場合が多いかも知れません。そして、トタン葺きにするお金しか持っていない人に、瓦葺きにしたら良くなるんじゃないですか?と提案しても、それはかなりな負担になります。
(じゃあ、その差額のお金を、行政が手伝ってあげたらいいんじゃないかという議論も成り立ちます。実は、十分とは言えないかも知れませんが、兵庫県ではそのためのお金と助成のルールを用意しています。その話はまたいずれ)

そこで、色彩基準の登場となるワケです。お金がなくて無理だったらせめて色だけでも考えてまちなみ形成につなげていきましょうよ。という論法が成り立つというワケです。これが、おそらく兵庫県が色にこだわるもう一つの理由ではないかと編集長は考えています。で、実際これがワリと効力を発揮しているような気がします。(実例をあげて説明できないのがもどかしいですが)

と、ここまでが、色彩基準についての実態(いよいよ本論みたい)

■兵庫県条例の限界(というか課題)
実は兵庫県の景観条例では、景観形成地区における景観基準に色彩のルールを「マンセル色票系」による数値指定で決めています。特に建物の屋根と壁について色彩基準をマンセルの数値により範囲指定するという方法をとっています。(なので、各地の県民局・自治体にはマンセルブックが備えてある)

しかし、前から思ってはいたことなのですが、この基準の作り方だと、色の指定が屋根と壁で別々ということになる、と改めて昨日気がつきました。

どういうことかと言うと、屋根はここからここまで、壁はここからここまでの色ならいいですよ。という提案の仕方はできても、この屋根の色の時はこの壁の色がマッチしていますねという提案は、この枠組みの中ではやりにくい、ということです。実際にそうやって色彩基準が指定されている地区も兵庫県内にはありません。

これは少し考え直してもいいのではないか、と思います。

■札幌の事例
そういう意味では札幌の例が参考になると思います。

札幌の景観色70色

この景観色70色では、各色に、札幌らしい名前がついていて、なかなか親しみやすい感じになっています。例えばマンセル色票系で「7.5GY 5.7/4.0」という無味乾燥な表記がなされる緑色も「羊ヶ丘(ひつじがおか)」と名前がついていたら、なかなかステキだと思いませんか?

■日本の伝統色
そもそも色には和名がついているものがたくさんあります、例えば

日本の伝統色
日本の伝統色名

などが参考になると思います。

■組み合わせ・アクセントカラー
それはさておき、札幌の話。

札幌の景観色の解説書3(pdfファイル)

に見られるように、札幌市では、色の組み合わせなんかも例示していて、アクセントカラーの考え方なども分かるようになっています。デザイナーでもある編集長としては、なんだか可能性が限定されているような気もしますが、これだけたくさんあれば、選ぶのも楽しいかもしれませんね。

なんだかとりとめがなくなりました。ごめんなさい。
そういえばアフェリエイト強化月間(週間だったっけ?)だったことを忘れてました。
ということで読んだことない3冊をご紹介。

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2007.02.07

景観条例 〜今、京都で起きていること(2)〜

京都の景観政策の動向をウォッチング

■市長記者会見、町家耐震診断制度の創設で景観条例に言及
070118
 京都市情報館 - 市長記者会見魚拓
  優れた景観を持つ歴史都市として輝き続けるために景観条例

■新景観政策修正
070124
 京都新聞より
 「京都市、新景観政策修正へ デザイン規制中心 一部緩和も」(魚拓
  植栽面積基準や軒の出・けらばの出規定などを緩和する

■京都商工会議所などが京都創造者大賞を創設
070124
 京都新聞より
 「京都創造者大賞を創設 京都商議所など 3月から推薦受け付け」(魚拓
  あんまり関係ないけど、こんなニュースも

■京都商工会議所が賛意表明
070124
 京都新聞より
 「新景観政策を「画期的試み」と評価 村田京商会頭」(魚拓
  「京都のまちを再び美しくする画期的な試み」と会頭

■京都市の景観政策、エール相次ぐ
070124
 NIKKEI NET
 「京都市の景観政策、高さ規制にエール相次ぐ・一部に反対も」(魚拓
  商工会議所、府知事、マンション管理組合団体は賛成
  不動産業者の団体が反対と報じられている

■京都市が修正案を発表
070130
 京都新聞
 「デザイン中心の8項目で規制緩和 京都市、景観政策の修正案発表」(魚拓
  不適格建物の建替え助成を含めた緩和を市長が発表
  例外を認めるルールにしたのは確かに良かったかも

■屋上広告禁止、景観条例案市議会提出へ
070131
 日経ネット関西
 「京都市、屋上広告を禁止─景観条例案、市議会に提出へ」(魚拓
  日経さんはなぜか建物基準よりも屋外広告規制強化を強調

■京都景観:府が条例づくり
070201
 京都新聞
 「景観保全、京全域で推進 新制度導入、京都府が条例案」(魚拓
  京都府も景観条例。あれ?今まではなかったのかな?

■京都市新年度一般会計予算案
070203
 京都新聞
 「京都市新年度一般会計予算案概要」(魚拓
  景観不適格マンション建替え支援に2億1300万円など

■市の景観条例に賛成表明
070205
 京都新聞
 「市の新景観政策に支持を表明 京の9団体が意見書」(魚拓
  まちづくり住民団体9団体が賛成(市外の団体含む)


と、一生懸命アーカイブを作っていたら、さすが京都新聞。特集アーカイブを作成していました。気づかなかったよ。私の努力は何だったんだ。がっくり・・・。

京都新聞|特集アーカイブ

これにだいたい載ってます。時系列で並べてくれるともっといいんだけどな。

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2007.02.04

赤いイタリア文化会館(2)

来日中のイタリアのダレーマ副首相兼外相が2日、日本記者クラブで会見し、東京・千鳥ヶ淵近くに立つ「イタリア文化会館」の赤い外壁の塗り替えを地元住民が求めていることについて、設計を指導したイタリア人建築家ガエ・アウレンティさんの著作権を理由に、「政府として命令できない」としながら、「日本の方にとって深い意味を持つ地域に建てられた建築物で、住民の抗議に共感も感じる。友好的解決策を導きたい」とも述べた。
──YOMIURI ONLINE「070202の記事魚拓)」より引用

イタリアの副首相のこの発言は、渡辺恒雄氏の質問への回答として掲載されています。編集長としては「ナベツネさん、なんであんたやねん」とツッコミを入れたいところですが、それはおいておきましょう。

続きを読む "赤いイタリア文化会館(2)"

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2007.02.03

和風—洋風スケール

なんだか色々と、どたばたしてますが、すごく面白いことを考えついたので備忘録としてメモしておきます。

景観についての議論を住民さんたちとしていると「和風」とか「洋風」といった言葉が出て来ます。実は編集長は「和風」と「洋風」についての明確な定義を持ち合わせていないので、あまりこの言葉を使いません。「和風のまちなみを目指しましょう」といったとき、「和風って何?」と聞かれたら、編集長はおそらく答えに窮します。
(便器の和式・洋式なら明瞭なので説明可能だけどね)

ここで普段なら「和風」ってナンだ?「洋風」ってナンだ?という議論に突入するのが、いつものあさみ新聞の編集方針ですが、今日はひと味違います。実は、この問題に決着をつけようとしても答えが出ないような気がします。それはおそらく、和風・洋風を定義しようとするからいけないのです。ということで編集長はある道具を考えました。

その名も
「和風—洋風スケール」っ!!
  (ドラえもんのポッケから物が出て来る時のノリで)

和風と洋風を測る定規を作ります。これを当てるだけで、どれくらい和風なのか洋風なのか分かるという画期的な道具です。

え?
何言ってるんだって?

そんなものドラえもんでもなければ出来るワケない、と思ってますか?
わはは。そこは編集長、シャレや冗談だけでこんなことは言いません。画期的な道具を現在構想中です。近日公開できると思います。これで和風・洋風論争に終止符が打てるぐらいの画期的な発明のような気がして来ました(悪ノリしすぎ。そんな大したものではありません)。

ま、編集長の性格をご存知の読者諸賢には、だいたい想像ついていると思いますけど・・・。

製作にちょっとだけ手間がかかります。編集長一人だと大変なので、協力いただける方はお申し出下さい。一人でもできる単純作業です。ご協力いただいた方には、編集長のノウハウを伝授して差し上げます。(って、これじゃ怪しい「ノウハウ本販売サイト」とか「あなたも今日からネットで儲かりますサイト」みたいだケド・・)

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2007.02.01

「美しい」景観って?

「美しいなんて言葉、使っちゃいけません」と、彼女は大和口(ヤマトゥグチ)に切り替えて言った。 「美という言葉は、沖縄ではもともと首里の王様だけが使える言葉です。そのほかはみな、『清い』という言葉をあてます」
(中略)
しかし彼女はまだ動揺が収まらない様子で、「あなた、安倍首相の本読みました?」と、憤りながら尋ねてきた。僕は読んではいないのだが、それが「美しい国へ」なのだということはもちろん知っていた。そう答えると彼女は「とんでもない題名です。本当に腹が立って腹が立って、私には冒涜に聞こえるんです!」と息巻いた。
──先見日記「駒沢敏器氏の070122の回」より引用

ここに登場する料理研究家を編集長は存じ上げませんが、駒沢さんの文章を読むと、とてもステキな人なのだろうと思います。そして、心もちや料理の下ごしらえの方法や体調管理に至るまでの、彼女の信念と気概を指して、駒沢さんが「この世でいちばん美しい料理」と表現しようとした気持ちは、よく分かります。

しかし、沖縄では「美しい」という言葉は王様だけが使える言葉と彼女はいいます。これに変わる、庶民が使える言葉としては、「清い」(ちゅらい)という言葉を使うのだというのです。

リンク先を読んでいただくのが早いと思うのですが、彼女は「美しい国へ」を2回読み返し、美しいという言葉が出て来る箇所に全て付箋を貼って憤っているとか・・・。単に「美しい国へ」というタイトルに憤るだけでなく、(いらいらしながらも)きちんと本を読んでから憤るその姿勢をまた、編集長は「清い」と感じます。

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2006.07.24

日本橋景観のその後

高速道の地下案で一致 東京・日本橋の景観問題で
 東京・日本橋の景観見直しについて地元の住民や自治体と有識者らが協議する「日本橋みちと景観を考える懇談会」(座長・中村英夫武蔵工業大学長)が21日、開かれ、日本橋の上を走る首都高速道路を川岸の地下に移設するとの案で一致した。
(中略)
 会合ではこのほか、4000億−5000億円とされる総事業費の削減策も議論した。
──「CHUNICHI WEB 060721の記事」より引用

日本橋の景観問題ですが、小泉さんが盛り上がったことによって、なんか、そういうことになりつつあるようです。編集長としては「日本橋周辺の景観は悪い」という人の意見を否定する気は全くありませんが、この動き、どうも胡散臭いなあ、という感じが否めません。

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2006.04.24

赤いイタリア文化会館

実は、今日の記事の前半は、かなり以前に書いたものです。なんとなく時期を逸して、お蔵入りさせていたのですが、本日の東京新聞でも取り上げられていた(後述)ので、復活掲載ということになりました。

東京千代田区の千鳥ケ淵近くに昨年10月開館した「イタリア文化会館」の壁の色が赤だったことから、周辺住民らが「周辺の緑と調和せず、景観を壊す」と反発、文化交流の拠点をめぐり景観論争が起きている。
──「伊文化会館に住民反発『四国新聞社』060314の記事」より引用

さて、本日も景観の話題です。イタリア文化会館ビルは『新建築』誌 2006年3月号によれば、KAJIMA DESIGN+ガエ・アウレンティだそうで、このアウレンティさんという方を編集長は寡聞にして存じ上げません。

■建物デザイン
どんな建物かは新建築誌をごらん下さい。確かに赤いです。でもこの写真だけ見たら、赤いけどそれほど派手な感じはしませんね(あ、編集長だけ?)。縁取りにはアイボリー色がかなり太い幅で用いられていて、どちらかといえばゼネコン設計部らしい、抑制の効いたデザインであると言えましょう(あ、編集長だけ?)。

■景観は地域のもの
景観を壊している建物に対して、地域住民が意見を言える空気になってきたということなのでしょうね。これは大変良いことだと思います。地域景観というのは、エラい先生が良いの悪いの言うことも大事ですが、最終的には地域住民の皆さんが考えるべき問題だと編集長は常々考えています。

■イタリアなんだし… でも
さて、記事によれば、地域の住民の皆さんが2700人の署名を集めてイタリア政府に塗り直しを求めているということです。実は編集長「イタリアの建物なんだし、ちょっとぐらい派手でも、お国柄が出ていて、それはそれで「アリ」なんじゃないかな?」ぐらいに考えてしまいましたが、コトはそんなに簡単ではありませんでした。

■精神的苦痛
住民代表の方によれば、反射した赤い光が近隣の建物内に差し込んで、精神的苦痛を訴える人もいるとのこと。この精神的苦痛、なんとなく想像がつきませんか?毎日、日がな一日夕焼けよりも赤い光が差し込む部屋。というのは、どう考えても落ち着きません。建物を設計するにあたって、近隣への影響評価というのは、多かれ少なかれ、必ず行うものですが、この場合はこうした影響は、設計者にとって想定外だったということでしょうか。

■これは生活権問題か
編集長は最近、景観権のような概念について考えているところですが、こういう「精神的苦痛」のような「被害」に関しては、景観権ではなく生活権問題と認識できる問題ではないかと考えます。

と、過去に書いた文章を引っ張り出したのは、本日の東京新聞の記事を読んだから。以下に引用します。

イタリアの著名建築家が「漆にインスピレーション(着想)を得た」という外壁だが、周辺住民は反発。環境省と都に先月、約二千七百人分の署名とともに塗り替えの指導を陳情した。これを受け、都が塗り替えを求めたところ、会館側は「本国に問い合わせている」と回答を保留している。住民側は近く外務省にも陳情する予定だ。
もともとこの地域は景観への意識が高い。二年前には、大手自動車メーカーの看板が景観にそぐわないとして住民側が掛け替えを要望し、会社側が応じたこともあった。
地元に五十年以上住む住民代表の不動産会社経営、橋本憲典さんは「水と緑と建物が調和した歴史ある場所に、あの赤い色は耐えられない。隣接するマンションは反射で室内が赤く染まり、住民が被害を受けている」と話す。
──東京新聞「060424の記事」より引用

ふむふむ。やはり住民被害が出ている模様ですね。

記事には「公共の色彩を考える会」常任理事で日本色彩研究所企画準備室長の松井さんという方のコメントが掲載されています。

「イタリア文化会館の赤色は原色に近い鮮やかさで、常識的に考えて外壁の広い面積に用いる色ではない。景観規制が厳しいイタリアでは絶対にこんなことはできない。指導が行き届かなかった行政側の責任が問われてしかるべきだ」
──「同上」より引用

ふむふむ。イタリアでどうか、というのはこの際あんまり関係ないかなと思います。ただし、この松井さんという方の以下のご意見には編集長、賛同いたします。

「景観法の精神は、地域住民が主役となり、街並みをどうしていくか決めていくことにある。住民は孫子の代まで美しい景観を守るにはどうしたらいいかよく考え、意見を束ねていくことが大切だ。行政側は、住民の声にどれだけ素早く対応できるかが問われるだろう」
──「同上」より引用

実物見てないから、何ともいえませんが、編集長が引っかかっているのは、やっぱり景観権以前の問題で、生活権問題になっているのではないかと思うところです。これをきっかけに景観論議が盛り上がるのはいいことだと思いますが、この生活権問題と景観権問題、分けて考えないと議論が混乱しそうです。

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2006.02.11

美しい景観 神戸シンポジウム(その2)

先日の記事(「美しい景観 神戸シンポジウム」)でお伝えしたシンポジウムについて、神戸市のオフィシャルサイトに案内が出ていましたので、読者の皆様にも告知しておきます。

美しい景観神戸シンポジウム

神戸市さんには申し訳ないですが、このチラシを神戸市役所2号館のある部屋で見た時に「アホか!」と、思わずつぶやいてしまいました。全くもって「アホおぬかしあそばせ」ですのよ。まさか「美しい景観を創る会」が作ったチラシとは思えませんから、神戸市さんでお作りになったのでございましょう。【←この部分未確認ですが、そういう前提で話は進めます】【060211追記:このあたりに編集長の誤解があって、どうやら「創る会」が作成したもののようです。詳細は本記事へのakanem特派員の投書を参照ください。この情報をもとに改稿しようと考えましたが、本稿の主旨そのものはこの前提が崩れても変わらないと判断し、そのまま残すことにしました。記事中、神戸市さんを中傷しているかのような文面になっている箇所があるような気もしますが、そこには注記を入れておきますので、神戸市さん。どうかお許しください。】

keikan本紙編集部では、一市民による行政への懲罰的措置として、ここにその所業を晒すことを決定いたしました。(右の画像をクリックあそばせ ※1)

編集長の見解はすでに何度か申し上げている通り、「美しい景観を創る会」の存在やその理念について、これを否定するものでは断じてなく、むしろ高く評価しているという立場です。同会が「悪い景観100景」を発表した背景にある「市民の間に、美しい景観についての活発な議論を巻き起こしたい」という目的意識にも問題があるとは思いません。

編集長が「納得いかない」と先日の記事から申し上げている理由の一つは、「悪い景観100景」が巻き起こす、まさにこのチラシのような反応を巻き起こす恐れについて同会が無意識なことにあるのです(と、書いていて今気づいたワケですが ※2)。

賢明なる本紙読者の皆様は既にお気づきのことと思いますが、このチラシ、「悪い景観100景」で用いられた写真を「×」の形に並べることによって「悪い景観」を強調しています。編集長は、「ちょっと待て!」と、「それでいいのか?」と思わずにはいられません。このチラシが指し示しているのは、あくまで「悪い景観」でしかなく、これをもって「美しい景観 神戸シンポジウム」のタイトル画像とするのは姿勢として問題があるのではないか?

そもそも「美しい景観を創る会」が目指しているのは悪い景観を糾弾することのみではないはずです。そして「悪い景観100景」は、同会の高邁なビジョンに突き動かされるようにして発表されたものであるはず。でも、その「悪い景観」が連れて来たものは、結局このような神戸市さんの反応のようなモノに過ぎなかったワケです。【060211追記:ここに編集長の誤解ありです。字消し線にて修正してあります】

つまり、であればこそ、「その高邁な理念に反して、センセーショナルに「悪い景観」を騒ぎ立てる結果をしか生んでいないのではないかているだけなのではありませんの?」ということを申し上げたいのでございますのよ。

「悪い景観」をたくさん並べることで「良い景観」を導き出せるはずはありません。
「できると思うならやってみやがれ」で、ございますわ。


※1 まさか、行政が作ったものに著作権がないなどと愚かなことを言うつもりはありませんが、市民の税金をもって作ったものを、納税者がその批判のために引用することに「文句があるならおぬかしあそばせ」ですわ。【060211追記:ここに編集長の誤解ありです。税金で作られたものではなさそうなので、編集部としては画像の取り下げも考えましたが、この画像抜きに説明することが難しいこと、本文中で「晒す」などと書いてしまっていること、などの判断から、そのまま置いておきます。問題があれば編集部までお知らせください。】
※2 ここでもう一つ、同会が提示した悪い景観の判断が一方的であり、本当に「悪い景観」なのかどうかの検証過程が明らかにされていないこと、改めて議論する機会が設けられていないこと等も、編集長の納得のいかない点の一つです。しかし、本記事でそれを述べるのは、議論を混乱させるだけと判断し、この主張は別の機会に譲ることとしました。ご了解ください。

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2006.01.27

高架下の風景

人が好むものは美しいものばかりとは限らない。特にぼくはそうだ、と自覚している。
ぼくは小学生の頃、よく鉄道の高架下で遊んでいた。そのせいかどうか分からないが、高架下の風景が好きだ。無機質に立ち並ぶコンクリートの構造柱。使い道もなく打ち捨てられたような空間。どう考えても好ましい風景ではないが、どうしようもなく惹かれる。
(中略)
というように、一般的には否定的に語られる、この「お堀の上の首都高」。しごくもっともだが、それでもぼくはこの陰鬱な光景に惹かれてしまう。高架下の風景は日本に数あれど、今回はこの「首都高とお堀の間空間」を高架下風景の代表と位置づけ、その是非は置いておいて、これを鑑賞していこう。
──@nifty:デイリーポータルZ「高架下の風景を鑑賞する」(大山 顕 氏)より引用

なんてことはない話題ではあるけれど、編集長はこういうの好きです。時々みているデイリーポータルですが、今日は究極の日程の中で、少しだけ現実逃避してみたりして。
ここのところ「悪い景観100景」を相手にしておりますが、その代表日本橋から話がスタートします。かなり遠慮がちに、しかし、首都高の高架下の風景を肯定的に語る、その語り口が良いです。「美しくないけど惹かれる」というのは、かなり本質を突いているのではないでしょうか。

美しいって何さ。良い景観って何さ。

などと考える編集長は、今日はちょっとローテンションかも知れません。
ちょっと忙しいので、この辺で。

ではでは。

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2006.01.26

100景を考え直す(2)

悪い景観100景を考え直す(2)

060124の記事『悪い景観100景を考え直す(1)』は、おかげさまで大変ご好評をいただいております。調子に乗って、第2弾をお送りいたします。

初めての方にお知らせしますと、
話は「美しい景観を創る会」という団体が発表した「悪い景観100景」にさかのぼります。この悪い景観100景の発表の仕方や表現の方法に、編集長が何となく釈然としないものを感じ、とりあえず何か自分なりに納得しようという試みが、この「考え直す」シリーズということになります。
前回は同会がすでに発表している70景の中から、40景を取り上げて再解釈を加えておりまして、本日の記事は、その残りの30景を一挙公開するものです。

さて、
この間の詳細は、詳細は当新聞の060107の記事
悪い景観100景
また、060124の記事
悪い景観100景を考え直す(1)
をご覧いただければと思います。

さて、待望の、問題の第2弾ですが、

悪い景観100景を考え直す(2)
http://homepage.mac.com/asami.masayuki/asamishinbun/PhotoAlbum18.html

こちらからおいで下さいまし。ではでは。

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2006.01.25

景観のアドバルーン

高層マンション想定、バルーン上げて景観を調査

神奈川県茅ヶ崎市で25日、建設計画が進められている高層マンション(14階建て、高さ約47メートル)と同じ高さに気球を上げ、景観への影響をみる調査が行われた。
実施したのは、市長の諮問機関「茅ヶ崎市景観まちづくり審議会」など。海水浴場「サザンビーチちがさき」北側の建設予定地付近から気球(直径約2・5メートル)4個を上げ、海岸や海岸沿いの歩道橋など市内10か所から写真撮影した。
今後、それぞれの撮影場所で誰がどのように景観を楽しんでいるかも調べたうえで、答申する。
建設に反対し、調査を見守った市民団体代表は「思っていた以上に圧迫感があり、海岸の景観が台無しになる」と話していた。マンションは2月20日に着工予定で、事業者側は「今のところ、計画に変更はない」としている。
──「YOMIURI ONLINE(読売新聞)060125の記事」より引用

新しく建物を建てる場合の景観的影響について、兵庫県では条例で「景観影響評価」を義務づけようとしていることは、先日のエントリー『兵庫県の景観条例』で書きました。

続きを読む "景観のアドバルーン"

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2006.01.24

悪い景観100景を考え直す(1)

先日ご紹介した「悪い景観100景」の続きです。

先日の記事で、編集長は、この100景に、どうも釈然としない感じが残ると言いっぱなしにしていました。このままじゃあ、気持ちが悪いのですが、この感じ、どうにもうまく説明できません。そこで編集長は考えました。「100景を自らやり直したらどうだろうか?」と。「いやいや、そんな危険なことできませんって、、」と、思いつつ、準備だけは進めてみてたりして、、。

基本的にはこの悪い景観100景の向こうを張ってみようということで、以下の方針を立ててみました。

(1)素材は同じものを使う
(2)悪い景観100景を批判しない
(3)できるだけ全て肯定する

しかし、2週間以上は悩んでいますが、かなり苦しいです。(あ、もちろんそのことばかりを考えているワケではありません。って当たり前だけど。)

(1)はまあ、作業としては難しくはないのですが、同じ素材を使うということは『あさみ新聞』では御法度である、「写真引用」をしないと成立しない。ここが最大の問題となります。しかし、コメントだけ並べても面白くないし、、、。
ここは、引用しないと表現として成立しないということから、剽窃ではなく、敬意を持った借用、いわばパロディのようなものだとお考えいただくとして、とりあえず「えいやっ!」っとやってみることにしました。もし「そりゃ問題だろ」とか、「それならこうしたら?」とかいうご意見があれば、お知らせください。少なくとも、かなり上品なことじゃないと編集長も思っているので、改善できるならばそうしたいと考えています。

(2)は「取材が甘い」とか、「写真がおざなりだ」とか、「そこまで言うか?」とか言いたい事はいろいろあるけれど、そこは言わないという方針です(言ってるじゃんか)。あくまで同じ素材を使って虚心坦懐にコメントしようと考えました。これもまあなんとかなる。

問題は(3)です。別に全部肯定する必要はないし、何も、こんな難しい課題にしなくても良かったのですが、正直に言えば「どうしてもそうしたかった」というのが本音です。だって一緒になって「悪い」って言っても仕方ないし、それではこの大胆な引用という犠牲を払うに見合った創造性が得られないではないですか。

そういうワケで未完です。かなり苦しいです。基本的には挫折してしまいそうです。

しかし、鉄は熱いうちに打てと申しますし、誰かが見てくれたら、結構良いご意見がいただけるかもしれませんので、ここは試作品ということで公開し、後のブラッシュアップを皆さんの手にゆだねようか、と考えました。

ということで公開します。まずは第1弾として40点。残りの30点も近日アップ予定です。
こちらまでお越しいただいて、できれば投書、またはトラックバックにて、ご意見を賜りたく存じます。

悪い景観を考え直す

ではでは。

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2006.01.20

ディズニーランダイゼーション

出張続きです。机に向かう時間があまりありません。今日は浜坂です。一体何の仕事をしてるのやら‥。ところで最近の移動中読書はコレ。景観について議論していたら、akanem特派員が貸してくれた「偽装するニッボン」(中川理,彰国社,1996年)です。
80〜90年代のまちのデザインの一傾向をよくまとめていて面白いです。勘違いな歴史性の引用やら、どんどん可愛くキャラクター化していく町中の建造物を批判的かつ面白がりながら描いている好著かと。
景観まちづくりを生業(あ、本業は編集長ですが‥)としている編集長としては、かなり考えさせられる一冊です。


あさみ060118_1719.jpg

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2006.01.08

兵庫県の景観条例

県(編集部注:兵庫県のことです)は五日までに、ホテルなど一定規模以上の建物を建てる際、景観面から地域住民の意見を聞く「景観影響評価」の手続きを義務付けることを決めた。条例改正を行い、二〇〇六年度中に実施する。景観をめぐって事業者と地域との“紛争”が増加する中、罰則を伴う手続きの義務化で建設する側の景観への配慮を促す。
──神戸新聞060107の記事「景観影響評価を義務付け」より引用


ここのところ景観ネタが続きますね。特集企画のために、ネタ拾いの方向性が偏っているからなのですが、そのあたりは編集部が1人体制なので、お許しを願いましょう。

特集企画はもう少し先の話になりそうですが、、。

さて、兵庫県は全国でも、かなり早くから景観に関する取り組みを行っている県の一つです。兵庫県の景観条例は、正式名称を「景観の形成等に関する条例」といい、初めて制定されたのが昭和60年です。これは全国でも(手元に詳細な資料がないので確かなことが言えませんが※1)かなり早い方です。編集長が、兵庫県ってえらいな、と思うのはこういうところですね。この条例は、そもそも何らかの国の法律に基づくものではないので、独自条例とか自主条例とかいわれています。

実は、兵庫県のこの条例は昨年施行された景観法に基づくものではありません。ここのところが事情をややこしくしていますが、国の制度があとから追いかけて来ているんだから仕方ないところもあるのです。

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2006.01.07

悪い景観100景

「美しい景観を創る会」(代表・伊藤滋早稲田大学特命教授)は、「悪い景観100選」の第一弾として70点を公表した。創る会のメンバーが実際に目にした景観を持ち寄り、合議の上で選定した。
東京・銀座のマツモトキヨシ、巨大な看板が並ぶ郊外の道路、コンクリートで三面が覆われた神田川、農村地域の電線・電柱などが選ばれている。創る会のウエブサイトで公表して、広く反響を募る。
──「日経BP建設 051215の記事」より引用

[編集部注]美しい景観を創る会のサイトはこちらです。
美しい景観を創る会
http://www.utsukushii-keikan.net/

『あさみ新聞』としては、まず「美しい景観を創る会とは?」から始めます。メンバーは伊藤滋氏をはじめとする12名。建築家から小倉善明氏、宮本忠長氏が参加、照明デザイナーの石井幹子氏、土木や造園、農村計画の専門家や、彫刻家の新宮晋氏も。事務局は日本地域開発センターが受け持っている様子です。

同会のサイトでは2つの宣言(案)というのを掲げているので、宣言のタイトルだけ引用しておきます。

第1の宣言:
「日本は美しくない」ことを認める宣言(悲しみを表す宣言)
第2の宣言:
「日本を再び美しくする」ことを国民運動とする宣言(美の国再興の宣言)
──「美しい景観を創る会--組織情報--」より引用

細かな内容はサイトで見てもらいたいのですが、第1宣言では「今や、日本の国土は世界で一番醜いものかも」とか日本人の心のあり様を問題にしてみたり、「日本に滞在を希望する有能なる外国人の数も激減し」など、なかなか辛辣です。
第2宣言では、最後の「取り返しがつかない所まで来てしまったとの声を撥ね退け、21世紀の前進する豊かな日本を目指して、われら景観に責任を有する職能集団が行動を開始することを、今日、宣言する。」と述べているあたりが、現状を嘆くだけでない、職能集団の心意気が垣間見えなくもないというところでしょうか。

さて、

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2004.09.30

携帯の鉄塔は景観阻害要因か?

 県内の景観維持を目的に制定されている県景観条例では、大きな建物の建設などは事前の届け出を義務付けているが、種類別でここ数年目立っているのが携帯電話基地局の鉄塔と風力発電の大型風車だ。携帯電話の通話地域拡大と、自然エネルギーの普及には不可欠な存在だが、さらに数が増えることで周辺の景観に影響を及ぼすことも懸念されている。
大型建設物、景観への影響懸念」 東奥日報 (9月27日)

 青森県の記事です。青森県では県の景観条例(「青森県景観条例」平成8年3月27日青森県条例第2号 )が定められていて、高さが13mを超える工作物の届け出義務を定めています。この届け出義務ってのは、かなり微妙な制度で、届け出をしさえすれば良いということが多いのですが、青森県もそうなのでしょうか。こういう制度は行政としては何を狙っているのでしょうか。要するに現状を把握したいのか?それとも届け出を出して来た人を指導したいのか、、、、。しかし条例に定められていなければ、それは指導ではなくて、お願いですよねえ。って今日はそんな話ではありません。

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