カテゴリー「21社会面1(トイレ・ユニバーサル)」の記事

2007.01.26

消費される「ユニバーサルデザイン」とバリアフリー新法のこと

三菱電機は25日、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン対応液晶テレビ「REAL」シリーズに新モデル1機種を発表した。今回発売されるのはコンパクトサイズの20V型テレビ「LCD-H20MX7」。発売は2月21日でオープンプライス。推定市場価格は11万円前後。
(中略)
また、「家庭画質モード」では、部屋の明るさや視聴者の年代層に合わせた、目にやさしい画質を再現する。部屋の明るさを検地して画像の輝度やコントラストを自動的に調整する「明るさセンサー」機能や、視聴者の年齢層に応じて適切な明るさに自動設定する「ジュニアモード」「シニアモード」「スタンダードモード」機能を搭載。目にやさしい画質表現を目指したという。
そのほか、リモンコンの形状は、普段よく使われるチャンネルボタンを大きくするなど、ユニバーサルデザインを採り入れている。
──MYCOMジャーナル「070125の記事魚拓)」より引用

ま、そういうことで、ユニバーサルデザインという言葉は濫用かつ消費されているわけだな。

話題はかわって

ところで皆さん。ハートビル法ってご存知でしたか?正式名称を「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(H6.6.29法律第44号)」といい、主に公共の利用に供する建築物のバリアフリーを促進するための法律で、建物の種類にもよりますが、要するに高齢者・障害者が使いやすい建物にするよう「努めなければならない」と定められたものです。そして、その建物がこの法令に関する適合認定を申請できるというものでした。(ハートビル法の概要についてはこのへん→ハートビル法解説をごらんあれ)
法律の本文は、↓神戸市のサイトにアップされているpdfがコンパクトで良いです。
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/33/36/hou/jimu.pdf

ところで、この法律が昨年の暮れになくなっていたことをご存知でしたか?

この手の法律では、もう一つ交通バリアフリー法(正式名称は「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(H12.5.17法律第67号)」)というのもあって、これも同時になくなっています。

これらの法令を統合し、新たに「バリアフリー新法(正式名称は「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(H18.6.21))」が、いつのまにか出来ていました。施行されたのは12月20日、同日にハートビル法が廃止されています。


ん、なんだかややこしいな。並べて書くと

■12月に廃止された法律
●ハートビル法
 (高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)
●交通バリアフリー法
 (高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律)

□12月に施行された法律
○バリアフリー新法
 (高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)

ということになっております。

何が変わったのかは調査中です。今、お役所の仕事をしているのですが、もともと2法あって煩雑だったところへ、具体的ガイドラインのようなものがきちんと出てない新法が現れて、現場としては混乱しているというところです。でも、お役所の方針で、新法の基準には合わさないといけないので、右往左往しているという状態。建築士試験もちょっと混乱するかも知れませんね。でも新法だから法規の試験はヤマかもよ(無根拠)。

ではでは。

【追記】
と書いていたら、私が勝手に師匠だと思っている西村先生のブログで、バリアフリーのお話が出てました。せっかくなのでご紹介するとともにトラバしときます。バリアフリーって何なんだろう、と深く考えさせられます。

驚異の更新回数を誇る西村先生のブログ「西村一朗の地域居住談義」より
西村一朗の地域居住談義 洋風トイレと和風トイレ
同じく先生のブログより、こちらも↓
バリア・フリーからバリア・リベラルへ

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2007.01.13

ユニバーサルワイン

本年は、伸長している大容量ワイン市場に向けて、業界では初めてのペットボトル入り無添加ワインを投入します。ワインと酸素の接触を排除するという観点から、あえて紙パックよりも空寸酸素量を1/7まで抑え込むことができるペットボトルを採用。また、ビール製造技術を生かして充填時に窒素置換も行い、極限まで酸素の進入を抑えた万全な製造体制をとっています。ペットボトルの形状についても、握りやすく、冷蔵庫のドアポケットにも収まり、女性でも重さを感じさせないユニバーサルデザインの考えを取り入れた当社オリジナル容器を開発しました。
──サッポロビールニュースリリース「070111の記事(→ウェブ魚拓)」より引用

当紙ではめずらしく、サッポロビールさんからのネタとなりました。ペットボトル入りのワインがいいのか悪いのか分かりませんが、珍しいな、と思ったら業界初なんだそうです。商品名が「ポリフェノール/有機酸たっぷり酸化防止剤無添加ワイン」と長いのも、いいのか悪いのか分かりませんが、まあ、何が入っているのか分かるという意味でよいのでしょう。きっと、、、、。

しかし問題は次です。「女性でも重さを感じさせないユニバーサルデザインの考えを取り入れた当社オリジナル容器を開発」。これはユニバーサルデザインなのでしょうか?よく分かりません。ただ、サッポロビールさんも、さすがにユニバーサルデザインであると断言できなかったらしく「ユニバーサルデザインの考えを取り入れた」と言葉を濁してらっしゃいますね。

商品写真(→ウェブ魚拓)はこんな感じ。

普通のペットボトルよりちょっと太めのプロポーションですね。1.5リットルっていうから結構な太さと重さなのではないでしょうか?「女性でも重さを感じさせない」人間工学的配慮がなされているということなのでしょう。今度お店で見たら持ってみたいと思います。

んで、こういうのもユニバーサルデザインなんですかね。

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2006.10.20

珍しい点字ブロック

珍しい点字ブロック

和田山から養父を経由し和田山へ戻って打合せ。ようやく完了です。というわけで、またまた和田山駅。

駅にて珍しい点字ブロックを発見しちゃいました。珍しい「Rの点字ブロック」です。これってアリなんでしたっけね?

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2006.07.10

座ってキッチン

台所は立ち仕事。そんな常識に挑むシステムキッチンが増えている。子どもから高齢者まで誰にでも使いやすい設計をする共用品・ユニバーサルデザインの考え方が、台所でも受け入れられつつあるようだ。
──asahi.com の「とれんどサーチ 060709の記事」より引用

今日はユニバーサルデザイン系のネタです。
座ってキッチン。なかなかいいかも知れません。子供と作業するにもいいかもしれないし、疲れなさそうなところが良いような気がします。

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2005.11.28

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

皆さま、お久しぶりでございます。

少し前のニュースです。最近ちょっとユニバーサルデザインについて考えるところ多でして、どうもユニバーサルネタが気になっております。少し前のGoogleアラート(忙しいと放置してしまうのが悪いところです)をたぐっていたら、グッドデザイン賞にユニバーサルデザイン賞というのがあるそうではないですか。

どんなものが受賞しているんだろうな。と見てみて感銘をうけました。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」だそうです。この内容を見て、なんだかちょっと感心しました。これは是非参加してみたいと思います。で、調べたらこの夏神戸でやってたって言うじゃないですか!さらに自治大学でこの11月23日までやってたというではないですか!

無知というのは恐ろしいものです、知ってたら必ず行ってたのに、、。

というか「喉元過ぎれば熱さを忘れる」状態の編集長としても、8月にどんな魅力的なイベントがあったとしても、全て参加できなかったであろうことは想像に難くありませんが、、、。

しかし、面白そうです。(単に面白がっているだけでいいのかという問題はありますが、、、)とにかく、グッドデザイン賞のサイトから引用しておきましょう。

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2005.09.03

ユニバーサルデザインとは?(その2)

「ユニバーサルデザイン」いろいろと解釈の仕方があるものですね。
コメントを書こうと思いましたが、どうやらこれは本エントリーにできるなと思いましたので、記事としてUPします。

実は前回の記事にトラックバックをいただいているimgdさんのところで述べられている内容が、かなり編集長のエントリーが目指していた議論の形に近いような気がしますので、もし良ければごらんあれ。

一つ前の記事にコメントいただいた方の多くは「ユニバーサルデザイン」の概念を割と(アプリオリに)肯定的に捉えているようです。それが現代社会において、どう適用されているのかについては、批判的なご意見が多かったようではありますが、基本理念としては「アリ(※)」だという評価なのでしょう。
(※「アリ」=あり得ること、この世に存在することが存在しないよりもマシなこと程度の意味)

ちょっと整理してみましょう。「〜論」などと、勝手に命名していますがお許しを。

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2005.09.01

ユニバーサルデザインとは?

 日本ビクター株式会社は、ユニバーサルデザインを採り入れた、地上デジタル対応テレビ用簡単リモコン「RM-A210」を発売する。
(中略)
 リモコンの側面にソフトな感触のゴム系エラストマー素材を使った「ラバーグリップ」を採用。握りやすいフォルムとの相乗効果で、持ちやすさを向上した。 大きくて操作しやすい「でかボタン」、コントラストが強くクッキリして見やすい書体、機能別の配色など、使いやすいユニバーサルデザインを採用した。 そのほか、電池交換時に乾電池をはずしても、約30分間メーカー設定を保持する仕様や、電池寿命を約2倍にする「ローパワーモード」を搭載した。
──「ユニバーサルデザイン採用の地上デジタル対応テレビ用簡単リモコンを発売」より引用

今日の記事は、テレビリモコンのユニバーサルデザインの話題。
まあ、まずはリンク先を見ておいて下さい。見ましたか?

では、本日の話題。

建築やまちづくりのお仕事をしておりますと、ユニバーサルデザインとは何か?というような問いに直面することがしばしばあります。バリアフリーと、どう違うの?って聞かれても、即座にその違いを分かりやすく説明できる人は、そんなに多くないのではないでしょうか?実は、編集長もその一人。

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2005.02.16

当事者主権〜施主当事者学のススメ〜

障害者の自立とは何か。24時間介助を受けても、自立していると言えるのか?
自立生活運動が生んだ「自立」の概念は、それまでの近代個人主義的な「自立」の考え方──だれにも迷惑をかけずに、ひとりで生きていくこと──に、大きなパラダイム転換をもたらした。
ふつう私たちは「自立」というと、他人の世話にならずに単独で生きていくことを想定する。だがそのような自立は幻想に過ぎない。どの人も自分以外の他人によってニーズを満たしてもらわなければ、生きていくことができない。(中略)だれかから助けを受けたからといって、そのことで自分の主権を侵される理由にはならない。
(中略)だれからも助けを得ない人は、豊かな生活を送っているとはいえない。障害をもった人が、必要な助けを必要なだけ得られる社会は、どんな人も安心して生きていける社会だ。それは障害の有無にかかわらず、私が私の人生の主人公であることを貫くためである。障害者運動から生まれた「自立」の概念は、非障害者を標準にできあがった、それまでの「自立」観を、大きく変えた。
(中略)最後まで自立して生きる。そのために他人の手を借りる。それが恥ではなく権利である社会をつくるために、障害者の当事者団体が果たしてきた役割は大きい。
──「当事者主権」(中西正司・上野千鶴子著、岩波新書、2003年)序章より引用

 さて、復帰第2弾はここ数日で呼んだ本の中から「当事者主権」(中西正司・上野千鶴子著、岩波新書、2003年)を取り上げてみました。なかなか刺激的な内容でした。
 要するに、人に頼らずに生きていける人なんかいない。誰だって人の世話になって生きているのだから、障害を持つ人達も頼り方の程度問題で、何も引け目に思うことなんかないじゃないか。というのが引用部分の主旨ですね。

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2005.02.15

学校のユニバーサルデザイン

しばらく休刊させていただきました。再開します。本日は〆切に追われる身として、明日〆切のコンペで悩んでいるところからお送りします。題して「学校におけるユニバーサルデザインとは?」

世の中の製品は、大人が使用するものも子どもが使用するものも、大人が作っています。
教材のように子どもが使う製品には、大人が考え及ばなかった不便さがあるのではないか?
──「学校におけるユニバーサルデザイン」内田洋行のサイトから引用

 誰もが(あるいはできるだけ多くの人が)快適に暮らせる社会を物心両面から、ハードソフト両面から考える。それがユニバーサルな社会をつくるのだろう。というのが編集長の基本的な考え方です。言い方をかえれば、「誰もが快適」という要素があれば、それは全てユニバーサルな考え方だといってもいいと思います。ゆえに、「誰もが心地よく住み続けたいと思うまちをつくる」という命題は、十分にユニバーサルであると考えます。ということで、編集長の職能は常にユニバーサルな観点から発揮されていると言っても過言ではありません。

 もちろん、目の見えない人でも普通に使えるように、車いすを使う人にも快適に過ごせるようにハードウェアをデザインすることも大切です。これは、また後のエントリーで取り上げますが、誰だって子供だったのだし、誰だって高齢者になる。誰だって突然車いすの生活をしなくてはならなくなるかも知れない。生きているということはそういうことですよね。だとすれば、そのうちの体に障害のない成年男子をスタンダードとすることは、どう考えても不合理です。
 誰もが使える、できるだけ多くの人が快適に過ごせる世の中をつくっていくことが大切であるのは言うまでもありません。

 だから、子供たちが使う施設においては、子供たちの視点から、建物のあり方を考えて行く必要がある。もしかしたら、子供たちにデザイン参加してもらった方がいいかも知れない。ユニバーサルデザインが、利用者の立場からハードやソフトをつくることを目的としているのなら、そこには利用者の参加が確保されていることが必要であるという考え方ですね。ユニバーサル社会づくりと、参画と協働による地域づくりのあり方がいつでもシンクロするのは、ここに理由があるといえるでしょう。

 さて、ここで問題があります。

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2004.05.27

男女のトイレの面積比

高速道路のトイレ見学

ちょっと気になって、ここ数日高速道路のトイレをちょっと注意して見ています。先日書いた駐車場の駐車台数からトイレの便器の個数を算定するやりかたでは、普通に計算すると、女子トイレの面積は、男子トイレの面積の約1.8倍くらいになります。女子トイレの方が圧倒的に広くなる。しかし、見ていると、男女のトイレの大きさは同じぐらいであるものも多いようです。そのあたりはどう考えられているのか分かりません。

どうして女子トイレの方が大きくなるか。

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