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2014.10.12

歴史的建造物保存って結婚みたいなもの?

今日は、塩屋近代建築研究のメンバーで、先輩お2人をお招きしてヒアリングをしてきました。

たまたま、どちらも北大建築士研究室での、私の大先輩にあたり、つまりは、越野武先生の弟子筋ということになります。
まあ、両氏は歴史的建造物保存のど真ん中にいるお2人でして、方や文化財保護行政ど真ん中、方やゼネコン設計部で活躍という、不良弟子の編集長なぞ足下にも及ぶものではございませんが(笑

修士論文で歴史的建造物保存論を展開し、見事に中途半端に、歴史的な建物が残るとしたらそれは愛でしょ?と結論した編集長ですが、今日の話はその周辺を飛び交いました。

連戦連敗を繰り返してきた歴史的建造物保存。近年は社会も成熟してきて、古い建物を活用した店舗なども増えてきました。たとえば「古民家カフェ」を検索するととんでもない数のお店がヒットしたり…

それでも、建物の歴史的価値や、文化的価値を云々して「歴史的建造物を保存しよう!」というのは難しいところがありますよね。

お2人が、連戦連敗を繰り返す中でたどり着いたのは「愛だけじゃ残らない」ということでした。「愛だけじゃなくて、経済的基盤もしっかりしてないと…そういう意味では結婚みたいなものだ」と。

なるほどなあ…

文化財行政ど真ん中の先輩が、今日は建物の価値についてはほとんど語らず、ビシネスモデルとアセットマネジメントの話を延々としてくれたのが印象的でした。民間が積極的に関わって、維持していけるモデルができつつあり、すでに多くの試みがなされつつあるのですよね。

また、所有者と行政という2項では何も解決せず、そこには地域住民とか、まちとか、民間のセクターの存在が重要という点は、今日参加の皆さんの意見の一致したところではないかと思います。

この3項目の存在が、リスクをとって展開して行くようなそんなモデルが求められているのよな。

歴史的建造物保存は、たぶんここにきて大きな転換点を迎えているのだろうなあという気がしました。

この話をきちんとまとめていかないといけなくて、これからが大変です。頑張らなきゃね。

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コメント

港まち神戸を愛する会、ですが、愛だけではダメだな、と旧神戸生糸検査所の活用を呼びかけた時は、経済的な裏付けが必要と考えて、活用のための試算をやって公表をして行ったものです。

投稿: 中尾嘉孝 | 2014.10.15 08:02

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