「神戸らしい眺望景観の形成施策(素案)」についての意見募集
神戸は、神戸港と六甲山の山並みが市街地と一体となった景観や、西北神地域の豊かな自然と田園集落の景観など、変化に富んだすばらしい眺望景観に恵まれており、これらは神戸のまちの魅力の重要な要素になっています。 市では、神戸らしさを活かした新たな創造都市戦略として、神戸のすばらしい資源や魅力をデザインの視点で見つめなおし磨きをかける「デザイン都市・神戸」を推進することとし、その優れた眺望景観を次世代へ引き継いでいくための施策の検討を進めています。
平成20年2月に市民公募をもとに、「神戸らしい眺望景観50選.10選」を選定するとともに、9月には神戸市都市景観審議会において、神戸らしい眺望景観を保全・育成するための施策の中間とりまとめをしていただきました。
このたび、都心部のモデル地区を対象として、眺望景観の3つの施策を検討しています。
市民のみなさんのご意見を反映させて、より良いものとするため、ご意見をお寄せください。
*「眺望景観」とは、「眺めのよい場所」から、より広い範囲を眺めたときの景観のことです。海や山と街が一望できたり、ランドマークを眺めたり、道路や河川の先に山や海を臨んだりできる、広がりを持った景観が該当します。
──神戸市のサイト「「神戸らしい眺望景観の形成施策(素案)」についての意見募集」より引用
神戸市はいつの間にかユネスコのデザイン都市に認定(081016)されてたんだそうです。で、「デザイン都市・神戸」というキーワードを掲げて「クリエイティブシティ(創造都市)」を目指すとか。
創造都市ってのは大阪市大の佐々木雅幸先生が提唱している概念で、(実は編集長、昨秋、篠山市で行われたシンポジウムで先生の「歴史と文化を活かした都市創造に向けて」という講演を聞いたばかり)
(1)「創造都市」とは、市民が誇りとするような芸術のエネルギーがあり、公と私が柔軟に組み合わさっている都市だと考えている。駄洒落のようだが「騒々しい都市」すなわち発言する市民のエネルギーがあふれている都市が創造都市である。 (2)「創造」とは、単なる新しい発明を行なうだけでなく「過去との対話」によって成し遂げられる。その意味で伝統や文化は非常に重要な役割を果たす。 (3)都市の発展には、クリエーターなどが集まることによる「創造性」の高さとともに、そうした異なる価値観を受け入れる「寛容性」を持つことが重要である。
──「都市計画学会関西支部のサイト」より引用
というようなことだそうです。そして、その上で創造都市成立のポイントとして佐々木先生は
(1)創造的なコーディネーター・プロデューサーが活躍できる (2)市民の誰もが創造できる場をつくる (3)伝統的なものを保存し再整備を行い(イノベーション)即興的なアイデア(インプロビゼーション)がふんだんに起きる”創造の場”をつくる ということが重要である。
──「同上」より引用
と述べています。
シンポジウムの様子はこちらの都市計画学会関西支部のサイトをどうぞ。
なんか脱線しました。眺望景観の話でした。注記にもありますが眺望景観というのは「眺めのよい場所から見たときの景観」ということのようです。神戸市では既に、この「眺めの良い場所」というのを、市民公募により選定しております。これが「神戸らしい眺望景観50選.10選」というワケです。
この新しい眺望景観の形成施策は、この「神戸らしい眺望景観50選.10選」の中からいくつかを選んで、その眺望景観を保全・育成するという発想に立つもののようです。まずは都心部をモデルに施策検討をしているそうで、今回は、
(1)10選の中から「ポートアイランドしおさい公園」(ポーアイ北側の公園)を
(2)50選の中から「元町1丁目交差点付近」(大丸神戸店の交差点)を
それぞれ選び出し、眺望阻害要因が新たに発生しないよう「誘導基準」を設けることを検討しているそうです。この他にも、
(3)山や海を臨む都心部の南北・東西軸から
「フラワーロード・鯉川筋・生田川・山手幹線・中央幹線・浜手幹線」を選び出し、
「見通し型眺望景観」を誘導するため、屋外広告物の位置・形・色彩の誘導基準を設けることも検討中のようです。
ポーアイからの眺望景観保全の誘導基準の参考図はこんな感じ。


神戸市役所はギリギリOKになっているところが、ちょっとヘタレな感じです。まあ、行政さんがやってるんだから仕方ないのかなとも思いますが。あさみ新聞的には、神戸市さんが、神戸市庁舎1号館を「NG」とする誘導基準を決められるようになれば、「ホンキさ」の表明になると思うんですけどね。
で、大丸前から錨山を臨む誘導基準の参考図はこんな感じ。

いずれも、おおざっぱなダイジェストですので、詳細を知りたい方は、神戸市のサイトの「「神戸らしい眺望景観の形成施策(素案)」についての意見募集」の方を参照下さいね。
<算定式> Z=0.0760061X-0.1000164Y+18883 (単位:m) Z:許容される建築物等の標高(東京湾平均海面からの高さ) X,Y:平面直角座標系(Ⅴ系)における建築物等の各部分の座標値
──「施策の概要pdf」より引用
とか、一見ナゾの式が書いてあって面白いですよ。ま、必要なんでしょうけど・・。お役所のコノ手の生真面目さってのは、いつも微笑ましいですよね。(まじめな役所の皆さんごめんなさい)
市では意見を募集してらっしゃいますので、是非ぜひ皆さんもご意見を送って差し上げて下さいませ。
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