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2007.02.01

「美しい」景観って?

「美しいなんて言葉、使っちゃいけません」と、彼女は大和口(ヤマトゥグチ)に切り替えて言った。 「美という言葉は、沖縄ではもともと首里の王様だけが使える言葉です。そのほかはみな、『清い』という言葉をあてます」
(中略)
しかし彼女はまだ動揺が収まらない様子で、「あなた、安倍首相の本読みました?」と、憤りながら尋ねてきた。僕は読んではいないのだが、それが「美しい国へ」なのだということはもちろん知っていた。そう答えると彼女は「とんでもない題名です。本当に腹が立って腹が立って、私には冒涜に聞こえるんです!」と息巻いた。
──先見日記「駒沢敏器氏の070122の回」より引用

ここに登場する料理研究家を編集長は存じ上げませんが、駒沢さんの文章を読むと、とてもステキな人なのだろうと思います。そして、心もちや料理の下ごしらえの方法や体調管理に至るまでの、彼女の信念と気概を指して、駒沢さんが「この世でいちばん美しい料理」と表現しようとした気持ちは、よく分かります。

しかし、沖縄では「美しい」という言葉は王様だけが使える言葉と彼女はいいます。これに変わる、庶民が使える言葉としては、「清い」(ちゅらい)という言葉を使うのだというのです。

リンク先を読んでいただくのが早いと思うのですが、彼女は「美しい国へ」を2回読み返し、美しいという言葉が出て来る箇所に全て付箋を貼って憤っているとか・・・。単に「美しい国へ」というタイトルに憤るだけでなく、(いらいらしながらも)きちんと本を読んでから憤るその姿勢をまた、編集長は「清い」と感じます。

編集長はこれまで、美しいという言葉を無批判に使ってきました。でも「美しい」という言葉に、こういう反応を示す人たちもいるのだ、ということは肝に銘じておかねばならないなあ、と思う次第です。でも、沖縄のこの女性(や、同様の考えを持つ人々)には申し訳ないですが、これから「美しい」という言葉を使わないとか、そういう決意をしたワケではありませんが・・。ともあれ、こうして駄文を書き散らしていることの影響と責任について、少しいろいろと考えるところがあるなあ、と思うワケです。


この記事のタイトルが「美しい景観って」なので、美しい景観の話になるのかと思った方はごめんなさい。『「美しい」景観って』とカッコを付けたのはそういうワケです。

さて、

ユニバーサルデザインという言葉が消費されつつあるという話を最近書きました。「美しい」って言葉も、かの首相が使ったことで、随分「消費」されている傾向にあるなあと思います。おそらく、「美しい景観を創る会」も同様かなあと。

まあ、編集長もヒトのことはとやかく言えないわけではありますが。

ところで件の「美しい景観を創る会」ですが、どうやら2年の活動を終えるようで、ファイナルシンポジウムを行うそうです(もう満席だそうです。残念!)。この会はそもそも活動の期間を2年に設定した会でしたので予定通りといえば予定通りですね。昨年12月には「美しい景観をつくる」なんて本も出版しており(編集長は未読。書店でパラパラとは見ましたが・・・)それなりの成果を残しての解散ということになるのでしょう。でも「悪い景観100景」は結局70のままでしたね。他にも最後まで「準備中」のままだったページもいくつか、、、。解散とともにサイトも閉じてしまうのかしら?どうなんでしょう。

ということで、ちゃんと景観の話に戻ってきました。「タイトルに偽りなし」になりました。さすが編集長(笑

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» 美しい景観を創る会 活動終了 [ALL-A]
「美しい景観を創る会」ファイナル・シンポジウム ポスター 同会サイトから引用 2005年に「悪い景観 100景」なるものを発表してネット上で議論を巻き起こした「美しい景観を創る会」が、2007年2月のファイナル・シンポジウムをもって活動を終了するらしい。どうも最初から活動期間は2年と決めていたようですね。それにしても、悪い景観 100景なんてセンセーショナルにブチ上げておきながら結局は70景で終わりですか。なんだかなー。... [続きを読む]

受信: 2007.02.01 21:29

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