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2006.10.21

たこ焼きとコミットメント

だめです。またやられてしまいました。編集長ってば、ただいま打ちひしがれております。かのウチダ先生の言説にまたしてもしびれてしまいました。

この先生は、なんでこんなに上手なアナロジーを展開できるのでしょうか。ま、編集長などとは、人間の器が1廻りどころか、10廻りぐらい違うのですから、不思議に思う必要もないわけですが、、、。

引用します。

「理想のたこ焼き」というものをつくり出したいとする。
あなたならどうします。
「理想的なたこ焼きレシピ」を衆知を集めて作成し、「理想的なたこ焼きマシン」を作成して、全国のたこ焼き屋に配布し、それ以外のたこ焼き作成を禁じ、全国津々浦々どこでも「同じ味のたこ焼き」が食べられるようになれば、それで日本の食文化の水準が上がったと誇らしげに言う人間がいるだろうか。
いるはずがない。
──内田樹の研究室2006「学校のことは忘れて欲しい」より引用

内田先生は続けます。

教育基本法を改定し、教師の資格制度を整備し、学習指導要領を緻密化し、教育委員会による教師たちの統制と支配を強化する・・・という施策は「ありうべきたこ焼き」を全国のたこ焼き屋に作らせるために、「たこ焼き基本法」を整備し、「たこ焼き士」認定制度を作り、「たこ焼き作成要領」を法整備し、「たこ焼き監視官」を全国に網羅的に配備して、「青のりの散布量が標準値よりも少ない」たこ焼き屋を摘発するのとまったく同じことである。
──内田樹の研究室2006「学校のことは忘れて欲しい」より引用

編集長は、言っていることの内容よりも、このアナロジーに感銘を受けております。この説得力を見習いたいものです。がんばろー。

───────────────────────────────

このまま終わってしまうのは、あまりにも内田先生に失礼です。内田先生の主張も引用しておきましょう。この内田先生の文章の中で一番重要なのは、以下の命題です。

「教育はどうすればもっとよくなるのか」という創意工夫を自分の責任において引き受ける人の数が増えれば増えるほど教育は「よくなる」。
──内田樹の研究室2006「学校のことは忘れて欲しい」より引用

編集長が以前より主張している「コミット力(※)」とは、まさにこのことです。

(※)こみっとか、ではなく、こみっとぢから、ですのでお間違えのないように。詳しくは幣紙050408のエントリー「コミットメント」)をお読み下さい。ついでに言うなら、大場久美子さんのことでもありません、それは「コメットさん」です(しつこいなあ)

幣紙050408のエントリー「コミットメント」で、編集長は、コミットとは「自分の問題にするということ」であるとコミットを定義しました。つまり、内田先生の命題を、編集長的に言い替えれば『「教育」に対するコミット力を持つ人が多くなると教育は「よくなる」』ということです。

ここまで来ると、読者諸賢は編集長が何を言い出すのか、既に想像がついているのではないでしょうか?、、、、、、そうです。この命題は、何も教育の問題だけに限らず用いることができるのではないかということです。

たとえば「まちづくり」。『「このまちがどうしたら良くなるか」という創意工夫を自分の責任において引き受ける人の数が増えれば増えるほご「このまち」は良くなる。』と言い替えてみれば、なんとなく納得できませんか?「まちへのコミット力」が重要であるのは、そういうワケなのです。

しかし、まあ、こうして書いてしまうと、実に当たりまえの簡単な命題に見えますね。でも、実際にはここんとこが一番難しくて、一番重要なポイントだと編集長は考えています。


さて、ここで突然思い立ったので、編集長自身の目標の修正を行っておきましょう。「コミットメント」で、2005年度の目標は「コミットの達人になる」ということにしておりました。その後この目標は更新されることなく1年半を経過しております。この目標が達成されたかどうかは別として、さらに高い目標を目指してみることにしたいと思います。

【新目標】多くの人々の「コミット力」を育てられるヒトになる。

と書いてみたのはいいけど、実際にこの目標にどうアプローチしたらいいのかよく分かっていません。たぶん「コミット」の力を信じて、「コミット」を世に広め、「コミット」の快感を共有していけばいいのだとは思いますが、、、。おお、それって「コミット教」の教祖になるってことか?、、、、うーん。そんなのはイヤだな、、、、。ちょっと考えます。


さて、話は多少飛躍しますが、コミットメントに関連して、なかなか考えさせられることを本江先生がおっしゃっております。
環境へのコミットメント

自分をとりまく環境に積極的にコミットすれば多くの利便性と楽しみとが得られることを共有し,無力感を排して,環境への愛着を醸成すること。そうできるようにデザインすること。
──本江先生のブログ『Motoe Lab, TU』の「環境へのコミットメント」より引用

ううむ。なかなか目標は遠いかもしれません(汗。これはぜひぜひリンク先に飛んで本江先生の文章を読んでみて下さい。単なるパソコンの話かと思いきや、えらい深い世界に突入してらっしゃいます。本江先生のブログ。これもまたおススメですよ。

2006 10 21 08:42 午後 [02社説  (私の主張)] | 記事

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内田先生、驚異的にわりやすいアナロジーを出し、内田先生らしからぬ相当強い表現で教育行政に意見を出されていますね。

教育基本法改正、どうなるんだろう? 山谷のり子が文科省大臣となれば、日教組じゃなくても引きますよ。心配すぎます。

(ここはイーホームズの藤田さんに注目するしかないのか?)

投書者: hira (2006/10/22 2:02:57)

すいません、ポリティクスネタで。

いや、結構焦っているのですよ、内田先生も多分そうだとおもいます。

教育基本法「改正」ですが、教育基本法特別委員会が、来週審議を再開、
その後、衆院本会議、最も早い日程だと今月末日に衆院本会議で採決を行なう可能性があります。

ったく、冗談やない。

投書者: hira (2006/10/24 22:51:29)

あ、上記含めて3コメントは、適当な時期が来たら消去してくださいませ。

投書者: hira (2006/10/24 22:52:34)

そうだったのか。あんまり自分の身に直接関係ないことは、日々の雑事に流されて見過ごしてしまいがちな自分を反省。どんな事態になっているのかをまず理解しないと、内田先生の話にもhiraさんの話にも、きちんとついていけないですね。しばしお時間を。

ポリティクスネタでも何でも全然かまいませんよん。ご遠慮なく。

ポリティクス系は世間知らずの編集長にはちょっと苦手なネタであることは確かですが、幸い読者には心強いブレーンが多いので、いろいろとお教えいただきながら、考えなくちゃいけないことは考え、伝えたいこと、伝えなくちゃいけないことは伝えていきたいと思っております。

投書者: あさみ編集長 (2006/10/25 0:25:59)

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