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2006.07.15

青色照明のもつ力

県警生活安全企画課と大津北署、県防犯協会は11日、JR堅田駅西側にある有料駐輪場(大津市真野)の蛍光灯の一部を、犯罪抑止効果があるとされる青色に取り換えた。県内初の試みで、同課では本年度内をめどに犯罪発生件数などを調べて効果を検証する、としている。

青色の照明灯はイギリス北部の都市グラスゴーが2000年ごろに景観改善のために導入したところ、犯罪発生件数が年間約1万件減少したため注目を集めた。青色は興奮を静めて人を冷静にさせる「癒やし」の心理的効果があるとされるほか、視認性の向上も期待できるという。国内では奈良、広島県などで採用され、既に効果が確認された例もある。
──中日新聞「060713の記事」より引用

青色の照明で犯罪が減るそうです。編集長はにわかには信じられませんが、どうやら、かなり実績が上がっている模様です。

例えば、これは6月の記事ですが、
産経夕刊—防犯ブルー青色灯効果あり
を読んでいただくと、ふむふむ、実証データありですか。

どうやら、この青色照明で犯罪が減る、というのは、この記事にあるようにグラスゴーで発見されたもののようです。
青色ダイエットコム—青色で犯罪が激減?
によれば、日本テレビ系の「まさかのミステリー(20050506)」というテレビ番組で紹介されて、各地で採用されるようになったとか。

こうまで実証例を見せられると、懐疑的な編集長としても、その効果の程を信じないワケにもいかなくなりますが、しかし、この記事にあるような「青色は興奮を静めて人を冷静にさせる「癒やし」の心理的効果がある」というところに、その効果の根拠を持って来るのは、ちょっとどうかな?と思わないではありません。

犯罪者が青色照明で癒されて、犯罪を止める、というストーリーが、どうも腑に落ちません。そこでもう少し調べてみると、こんなサイトを発見しました。

防犯ブログ—青色街灯で抑止効果検証
では、「防犯環境設計」という考え方を取り上げていて、犯罪を起こりにくくするための環境をつくりあげる方法として、以下の4項目をあげています。

対象物の強化(扉・窓・金庫などの強化)
接近の制御(侵入経路の遮断・侵入検知威嚇)
監視性の確保(見通しの改善・防犯照明・監視カメラ)
領域性の確保(部外者入りにくい環境づくり・コミュニティの形成)

ふむふむ。なるほど、勉強になります。

さてこの引用先サイトでも取り上げられているのですが「お、照明の色が変わったな」と注目されるだけでも監視性は高まるとのこと。ってことは、廻りの人たちがこの青色に慣れて来たら、また犯罪が増えたりするのでしょうか?

それとも青色そのものに、犯罪抑止の力があるのか?

もう少し見守らないと分かりませんね。しかし興味深いネタではありますな。

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01人声人語(雑談・独り言)」カテゴリの記事

コメント

グラスゴーで景観の為に用いられた照明器具が、日本では全く景観のことを考えずに、防犯目的の生理学的反応のみを目的に設置されるとしたら、
日本の景観に対する文化レベルの低さを如実に物語る気がします。

景観って、社会と心の問題です。
日本の景観が、青色蛍光灯に覆われ、それが防犯目的だとしたら、まったくもって「お寒い」。
麻薬中毒治癒や精神疾患治癒目的ならいざ知らず、街はそんな理由で照明かえないでー。

一方、そんなに心理的効果が高いなら、
蛍光灯がブルーになることで、気分もブルーになって、
自殺者が増えてんじゃないかとも思います。
そのデータも見てみたいな。

あ、
サッカーのフランスや日本はブルーですね。フーリガン対策だったりして。

投稿: hira | 2006.07.16 09:16

なんか殺菌灯ケースの中みたいですね。

投稿: ちはる支局長 | 2006.07.16 19:10

編集長殿、ご無沙汰をしています。その後もたまに拝見させて頂いております。
景観という点で青色照明は、商業空間ならひとつの選択肢なのでしょうが、住居には相応しくないと私は思います。誘虫灯→墓地とか、青白さ→お化け屋敷を連想しますので。(「殺菌灯ケースの中」もとても感じがでていますね。)
そして、「防犯環境設計」ってひとつの景観・環境破壊だと私は思います。「勉強になります」とその全てを編集長は本当に肯定されているのでしょうか?公道を歩いているだけなのに、サーチライトのような光で「侵入検知威嚇」をしてくる家って、人を見たら泥棒と思っているようで何か寂しいものを感じますし、監視カメラに到ってはプライバシーを尊重しているとは思えません。
究極はゲートコミュニティに到るのでしょうが、これには、銃を持ってこちらをにらんでいるようなアメリカ的排他性を感じます。自分達だけが良ければそれでいいというような。
その地域の豊かさには、ある種の犯罪を匂わすような闇の空間や、少々迷惑な人も許容してしまうような大らかさといった要素も必要だと私は思っているのですがいかがでしょうか?

投稿: FAD | 2006.07.16 22:30

ふむ。もつべきものは、ステキな読者の皆さんですね。
期せずして論客がお揃いのようです。

編集長も「どうなんだろな?」と思いつつ、釈然としないものを感じながら記事を書いていました。記事中では、その釈然としなさを「本当に青い照明に防犯効果があるのか?」という点に預けておりますが、皆さんのご投書により、編集長の釈然としない感じが明らかになりつつあります。この点、もう少し時間をいただいてコメントしますので、どうかよろしく。

FADさんお久しぶりです。私も時々お邪魔してます。
いただいたコメントは、ちょっとお答えしにくいので、やはりこれも時間をいただいてコメント差し上げます。基本的におっしゃる通りだと思いますが、その「闇」とか「おおらかさ」が含むまちの魅力を、皆でどのように共有しうるか、というあたりがテーマになろうかと、、、、。

また後ほど。

投稿: あさみ編集長 | 2006.07.17 22:38

あ、それから、「勉強になります」ってのは、文字通り勉強になるということであって「肯定する」ってのとは違うつもりでおります。

防犯ってのを環境設計という側面から見ると、そういう分類になるのだなあ、と理解したというか、ま、「ふむふむ」とか「なるほどなあ」といった感じなんですけどね。

投稿: あさみ編集長 | 2006.07.17 22:41

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