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2006.04.13

都城市民会館について(2)

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さて、前回の記事で明日と書いてましたが、手元の作業が忙しくてちょっと間があいてしまいました。全国6万7千人の読者の皆様(そんなにいないって)、大変申し訳ありませんでした。

以前本紙で取り上げた「都城市民会館」に関して毎日新聞に記事が出ていましたのでお知らせしておきましょう。

ちなみに本紙の前回記事はこちら
あさみ新聞: 都城市民会館について

それでは本日の話題です。

現場発:保存か解体か都城市民会館 「斬新なデザイン残せ」と運動
市長、年内に結論
 梁(はり)が放射線状に突き出した独特のデザインで知られる都城市民会館の存廃を巡り、議論が高まっている。10月に同種施設の市総合文化ホールが開館するのを前に、市のプロジェクトチームが昨年末「解体やむなし」の報告書を長峯誠市長に提出。これに対し、市民グループは保存を求める署名運動を始めた。市長は会館が休館する年末までに保存か解体かを最終判断する方針だが、建物の有用性や文化財的・学術的価値の有無、厳しい市の財政事情と、さまざまな要素が絡んでいる。
──毎日新聞宮崎版060409の記事「保存か解体か都城市民会館」より引用

編集長は前回も述べた通り、菊竹センセイのこのサクヒンはあんまり好みなデザインではありません。前回の記事以降に、建物の姿がよく分かる写真を載せたサイトを発見しましたので、ご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

建築マップ 都城市民会館/ARCHITECTURAL MAP

毎日新聞さんは、この記事を「難しい判断を迫られる」で締めくくっていますが、何も難しいことはないような気もします。これが収益施設であれば、赤字覚悟の建物保存なんてありえませんが、行政は市民の最大の幸せを追求することが仕事なのですから、何が最大の幸せなのかをトータルで考えたらいいワケです。予測や計算は難しくても、判断そのものはそんなに難しくないハズ。(とはいっても、やっぱり難しいだろうなあ、とも正直思いますけど。)

編集長はこの都城市民会館を保存していくべきだという立場をとっています。ただし、その理由は、毎日新聞の記事にあるような、この建物が歴史的・文化財的に重要であるとか、菊竹センセイがエラいからとか、デザインがスバラしいからとか、斬新だからとか、海外で評価されているから、というようなところには全くありません。

編集長の興味は、この建物が竣工後しばらくの間、都城市のシンボル的存在であり、市民に親しまれて来たという点にあります。(加えて言うなら、取り壊しによって産業廃棄物を増やすのはよくないという視点からも保存しようという意見を支持したいという思いもあります。)

しかし、編集長がこの建物の保存を訴える理由は、単にそれだけではありません。

ここで、編集長が読者の皆さんに一番訴えたいことは、この都城市民会館の保存・取り壊しの議論を通じて、市民や行政の間で「都城市が今後いかにあるべきか・どのようなまちを目指すのか」ということがきちんと議論されるなら、そのことは、将来の都城市全体に幸せをもたらすに違いないと、編集長が固く固く信じているということなのです。
今ここで「取り壊せ」と叫んだら、行政的にはきっとすんなり取り壊し路線をとることになるだろうと思います。なので、ここは一つ、あさみ新聞としては、保存するという意見に賛同しておくべきと判断した、という思いも一方にはあるワケです。

ま、もう一つは「守る会」の皆さんの熱意に、ついつい賛同してしまっている、という事情もあるのですが、、、。

■署名活動へのご協力のお願い

さて、記事にある通り、都城市では市民グループ「都城市民会館を守る会」の皆さんが署名活動を行っています。署名活動の趣旨書を見ると、これまでの事情と保存を訴える意見ができるだけ平易な文章でかなり丁寧に、また中立な視点から描き出されており、この「守る会」の見識の高さが伺えます。

この趣旨書については、守る会のご了解を得て、あさみ新聞独自で、下記よりダウンロードできるようにしました。ただし、趣旨書をスキャンしたため、申し訳ありませんが、全て画像データですのでご了承ください。活動の趣旨からいって、このファイルはリンクフリーかつ転載自由とさせていただきますので、良識を持ってご活用下さいますよう、よろしくお願いいたします。

署名活動では、市外の方についても受け付けていますので、あさみ新聞の読者の皆さんは、都城市との関係に関わらず、ぜひ協力していただけるようお願いいたします。編集長へのつきあいで署名するのではなく、趣旨書をよくお読みの上、賛同できると思われた方が署名していただければ結構です。


■署名の方法
1)直接編集長をご存知の方
編集長あさみを直接ご存知の方は、是非署名をお願いします。署名用紙はなるべく持ち歩くようにしています。道ばたで声をかけていただいても結構です。

2)遠方にお住まいの方、独自に署名活動を始める方
まず下記ダウンロードへのリンクからpdf書類を入手していただきたく思います。署名をして事務局へお送りいただければと思います。(連絡先などについては、ここに掲載すると、事務局へご迷惑がかかるかも知れませんので記しません。下記ダウンロードpdf書類の画像データから書き写して下さい)

署名欄はたくさんありますので、できれば廻りの皆さんにもご協力いただければと思います。ご賛同いただけなくても、身の廻りの皆さんに賛同いただける方がいらっしゃれば、是非協力をお願いして下さい。

3)メール署名
あさみ新聞公式メールアドレスに、メールを下さい。アドレスは右上にあります。件名(Subject)を「都城市民会館の保存署名」とし、内容には、住所とお名前をご記入ください。いただいた情報は、この署名活動以外には使いませんし、事務局に紙データにて送付後は責任をもってデータを削除いたします。

4)オンライン署名?
オンライン署名ができないか検討中です。署名のフォームを見ると住所と氏名という形になっていますので、ブログのようなオープンなシステムでは難しいかと思っています。どうしようか悩み中です。もしかしたら「旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・」のような方法もあるかなとは思いますが、どうしたらいいかな。ご協力いただける方を募集中です。

以上、できるだけ1)か2)の方法でご協力いただけるとありがたいです。

■趣旨書、署名用紙などのダウンロード

下記よりダウンロードして下さい。
ダウンロード miyakonojo_hozon_syomei.pdf (2687.9K)

以上、よろしくお願いいたします。

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14地方版 (地域・まちづくり)」カテゴリの記事

コメント

どうも!朝妻です。

あれ、こちらには初めてでしたかね?

今後もこういうことってどんどん出てくるんでしょうね。

今後は新築時に「保存建物申請」とかってのもできますかね?

中銀カプセルタワーはどうなったのでしょうか?

経済活動と建築、そして、環境問題。

係わる人によって思惑が違いすぎるのだから
なんとも難しいですね。

うーむ、どうしたものか?

投稿: asazuma | 2006.04.13 16:25

>朝妻さん
あら、朝妻さんいらっしゃいませ。
たぶん初めてじゃないと思いますよ。(根拠はないですが)

中銀カプセルタワーも、この菊竹さんのやつも、基本はメタボリズムです。
だから、設計者に言わせてみれば、上部構造はもともと入れ替える予定の建物なので、保存とか言わずに上部構造のみ入れ替えてはどうかという提案がなされているようでもあります。それはそれで初志貫徹。カッコいい態度ではありますが、どうも市民の皆さんのご意見をお伺いするに、コトはそんなに簡単ではありません。

>係る人によって思惑が違いすぎる
それを調整するのが朝妻さんのお仕事ではないですか(笑

単に意見の最大公約数をとるのではなく、コミュニケーションによって、新たな視点、新たな価値観を見いだし、より良い解答を見いだす。日常的に誰もが行っていることを、都市レベルでやればいいだけのことですよね。(だから、それが難しいんだってば)

この記事、どうも中立の立場で語ろうとして、言いたいことがあんまり言えてないような気がしています。冒頭のリンク「都城市民会館について」も是非お読みいただければと思います。

保存運動とか署名とか、そういうタームが出て来ただけで、「私はちょっと、、、」と腰が引けてしまう人もいるかと思います。でもね、それは単なるコミュニケーション不足です。きちんと意見を聞いて、賛成とか反対とか、保留とか、、、皆が遠慮なく意見が言える雰囲気、誰もが叱られたり恨まれたりすることなく自分の意見を表明できる社会、それこそが、より良き明日を創り出すと信じて止みません。

投稿: あさみ編集長 | 2006.04.14 02:40

実はうちの建築家は菊竹センセイの門下生なんですが、彼とは湯島のおでんビルを見ながら、菊竹サンって生真面目なところが建築にそのまま出ちゃって、そこが痛いというか、可愛らしいというか、、なんて話をよくしています。

しかし、この件、署名活動はそれはそれであって良いとして、やはり阪急ブログのようなことを「守る会」に持ち掛けてみるべきなんじゃないでしょうか? 方法的にはそんな難しいことではないですし、いざとなればあさみ編集長がアドバイスもできますし、、その住民のパワーをちゃんと言葉(それも一つのまとまったものではない)に落としておかないと。。

投稿: m-louis | 2006.04.14 03:07

4)オンライン署名? ですが、3)メール署名と同じ考え方で、メールフォームを設置しておくのはどうですか?例↓。
http://www.kent-web.com/data/postmail.html

ただ単にウェブ上でメールが送れる、というだけですが。。

投稿: akanem特派員 | 2006.04.14 12:25

>m-louisさん&akanem特派員さま
なるほどなるほど。お二人ともさすがですね。いっちゃいましょか、都城市民会館ブログ。うー。でも時間がないのよね。
メールフォームのcgiはsendmailが使えるサーバでないとダメなんでしたよね。Niftyの個人ホームページはかつてできなかった覚えがあります。それで乗り換えようかと思ったので覚えてます。
今はどうなんだろ。

投稿: あさみ編集長 | 2006.04.14 20:47

>これが収益施設であれば、赤字覚悟の建物保存なんて
>ありえませんが、行政は市民の最大の幸せを追求する
>ことが仕事なのですから、何が最大の幸せなのかをトー
>タルで考えたらいいワケです。予測や計算は難しくても、
>判断そのものはそんなに難しくないハズ。

本気でおっしゃってますか? 収益性は簡単に出ますし、その予測や計算は簡単ですが、「市民の最大の幸せ」なんてどうやってはかるんでしょうか。それができれば苦労しないのですが。

残せといって署名運動をするのは簡単でしょうが、それは公共施設にあっては、そこに住む住民の方たちに、追加の税負担をしろというのと同じことです。どうせその署名をする連中は一文たりとも負担するわけじゃない。壊すと廃棄物が出るなどという賢しらなことをおっしゃいますが、その一方で新築の建物のほうが設計次第では省資源・省エネルギーになり、長期的にはかえって環境負荷は少ないかもしれません。したがいまして編集長殿のやろうとしていることは、浅はかな思いつきに基づく浅はかな行為だと考えます。

もし本当に「最大の幸せ」が簡単な判断事項だと思われるなら、横から口をはさむのはやめて、簡単な判断を市が下すのを待てばいかがでしょう。おそらく「壊せ」というのがその最大の幸せに資する判断になるでしょうが。

投稿: 山形 | 2006.04.15 00:19

 「都城市民会館を守る会」で署名活動始めました…の報告を10日にしましてから、わずか3日で
このように素晴らしい記事にしていただき、本当にありがとうございます。 
 さらに、署名への全国規模のご協力にも深く感謝いたします。  
  
 「阪急ブログ」覗いて見ました。充実していますね。
確かにあのような形で できたらいいなぁとは思いますが…
  守る会の事務局には、市民会館や菊竹先生に関する書籍等おいてあり、皆さんにお見せしたい、
市民会館にまつわる話や情報もあります。  たとえば…
  ・都城市民会館がどのようにして生まれたか。
  ・設計者が菊竹氏になった理由。
  ・梁が外に出ている独特なデザイン構造をとった二つの大きな理由。
  ・世界初の試み、変化する総アルミどん帳について。
  ・市民の要望に応えて、なされてきた会館内の設備改造の歴史…
などなど、ですが・・・皆さんには興味もっていただけますでしょうか?

さて、肝心の都城市民の署名がわずかでは恥ずかしい… 守る会一同、署名活動頑張ります。  
  

投稿: とみぃ | 2006.04.15 01:24

>山形さま
貴重なご意見をどうもありがとうございます。お返事を書いていたら大量な文章になってしまいましたので、記事としてアップいたします。もうそろそろ脱稿いたしますので、しばしお待ちください。

>とみぃさま
署名活動、私もそんなにたくさん集められる自信はありませんが、、。ともあれ宣伝だけはさせていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。

その事務局にある資料、気になりますね。レビューできたら面白いかもしれません。結構興味を持ってみる人多いと思いますよ。

「阪急ブログ」みたいなモノ、やっちゃいますか?ちょっと手間ですが、ブログの基本が分かればそんなに難しくはないハズです。阪急のブログで大事なのは、消え行く思い出の建物に対して、皆の記憶・思い出をどこかにきちんと蓄積しようとしている点にあると私は思っています。

投稿: あさみ編集長 | 2006.04.15 19:17

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