« 現代に生きる明治の事業〜字限図の謎〜 | トップページ | 怒濤の一週間 »

2006.02.11

美しい景観 神戸シンポジウム(その2)

先日の記事(「美しい景観 神戸シンポジウム」)でお伝えしたシンポジウムについて、神戸市のオフィシャルサイトに案内が出ていましたので、読者の皆様にも告知しておきます。

美しい景観神戸シンポジウム

神戸市さんには申し訳ないですが、このチラシを神戸市役所2号館のある部屋で見た時に「アホか!」と、思わずつぶやいてしまいました。全くもって「アホおぬかしあそばせ」ですのよ。まさか「美しい景観を創る会」が作ったチラシとは思えませんから、神戸市さんでお作りになったのでございましょう。【←この部分未確認ですが、そういう前提で話は進めます】【060211追記:このあたりに編集長の誤解があって、どうやら「創る会」が作成したもののようです。詳細は本記事へのakanem特派員の投書を参照ください。この情報をもとに改稿しようと考えましたが、本稿の主旨そのものはこの前提が崩れても変わらないと判断し、そのまま残すことにしました。記事中、神戸市さんを中傷しているかのような文面になっている箇所があるような気もしますが、そこには注記を入れておきますので、神戸市さん。どうかお許しください。】

keikan本紙編集部では、一市民による行政への懲罰的措置として、ここにその所業を晒すことを決定いたしました。(右の画像をクリックあそばせ ※1)

編集長の見解はすでに何度か申し上げている通り、「美しい景観を創る会」の存在やその理念について、これを否定するものでは断じてなく、むしろ高く評価しているという立場です。同会が「悪い景観100景」を発表した背景にある「市民の間に、美しい景観についての活発な議論を巻き起こしたい」という目的意識にも問題があるとは思いません。

編集長が「納得いかない」と先日の記事から申し上げている理由の一つは、「悪い景観100景」が巻き起こす、まさにこのチラシのような反応を巻き起こす恐れについて同会が無意識なことにあるのです(と、書いていて今気づいたワケですが ※2)。

賢明なる本紙読者の皆様は既にお気づきのことと思いますが、このチラシ、「悪い景観100景」で用いられた写真を「×」の形に並べることによって「悪い景観」を強調しています。編集長は、「ちょっと待て!」と、「それでいいのか?」と思わずにはいられません。このチラシが指し示しているのは、あくまで「悪い景観」でしかなく、これをもって「美しい景観 神戸シンポジウム」のタイトル画像とするのは姿勢として問題があるのではないか?

そもそも「美しい景観を創る会」が目指しているのは悪い景観を糾弾することのみではないはずです。そして「悪い景観100景」は、同会の高邁なビジョンに突き動かされるようにして発表されたものであるはず。でも、その「悪い景観」が連れて来たものは、結局このような神戸市さんの反応のようなモノに過ぎなかったワケです。【060211追記:ここに編集長の誤解ありです。字消し線にて修正してあります】

つまり、であればこそ、「その高邁な理念に反して、センセーショナルに「悪い景観」を騒ぎ立てる結果をしか生んでいないのではないかているだけなのではありませんの?」ということを申し上げたいのでございますのよ。

「悪い景観」をたくさん並べることで「良い景観」を導き出せるはずはありません。
「できると思うならやってみやがれ」で、ございますわ。


※1 まさか、行政が作ったものに著作権がないなどと愚かなことを言うつもりはありませんが、市民の税金をもって作ったものを、納税者がその批判のために引用することに「文句があるならおぬかしあそばせ」ですわ。【060211追記:ここに編集長の誤解ありです。税金で作られたものではなさそうなので、編集部としては画像の取り下げも考えましたが、この画像抜きに説明することが難しいこと、本文中で「晒す」などと書いてしまっていること、などの判断から、そのまま置いておきます。問題があれば編集部までお知らせください。】
※2 ここでもう一つ、同会が提示した悪い景観の判断が一方的であり、本当に「悪い景観」なのかどうかの検証過程が明らかにされていないこと、改めて議論する機会が設けられていないこと等も、編集長の納得のいかない点の一つです。しかし、本記事でそれを述べるのは、議論を混乱させるだけと判断し、この主張は別の機会に譲ることとしました。ご了解ください。

|

« 現代に生きる明治の事業〜字限図の謎〜 | トップページ | 怒濤の一週間 »

33特集「景観まちづくり」」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

地域計画に関心のある学生(神大M1)です。
偶然、お邪魔することになりました。
よろしくお願いいたします。

あさみ編集長の仰ることは十分に理解出来ます。。
神戸市も安直に受け入れた感は歪めないですが・・・
けど、「美しい」景観なんて言われても、分からないですし、「美しい」・「悪い」って何だよって感じだと思います。もしかすると、これを機に本当に活発な(!?)意見交換を企んでいるのかもしれないですね^^;
(あさみ編集長の様な方を誘い出すワナかも・・・)

でも、どうせなら、地域住民と協働して作った小さな花壇とかを載せて欲しかったですね。

このシンポジウムを聴講しようと考えておりますが、どういった議論が交わされるか、今から楽しみです。

投稿: T.tomo | 2006.02.11 16:47

どなたがおつくりになったのか、は良く分からないのですが、どうやらチラシの写真部分は美しい景観を考える会のシンポジウムで共通して使われているものみたいです。

○美しい景観 スタートシンポジウム
http://www.jcadr.or.jp/keikan/start-poster.htm
○美しい景観 いわてシンポジウム
http://www.pref.iwate.jp/~hp0604/01machi/machi/uksympo/uksympo.htm

投稿: akanem | 2006.02.11 17:07

T.tomoさま

こんにちは。あさみ新聞をご購読くださりありがとうございます。
ついでなので、カテゴリー「http://www.e-asami.com/33/index.html" title="あさみ新聞: 33特集記事「景観まちづくり」 バックナンバー">33特集記事「景観まちづくり」 」バックナンバーや、http://m-asami.air-nifty.com/about.html" title="あさみ">編集長プロフィールなどもお読みくださると、編集長の基本姿勢などがご理解いただけると思います。

さて、
>(あさみ編集長の様な方を誘い出すワナかも・・・)
については、実は本稿を書きながら、編集長も同じようなことを考えました。でもでも、それじゃ「私の不全感」というか、チラシを見たときの「私の憤り」を上手に表現できないんだもーん。ということでご理解いただければと思います。

何も後ろ向きに議論したいワケではありません。

「美しい」って何だよ、「悪い」って何だよ、という意識は大切だと思いますし、編集長もそう思うからこれまで主張してきているワケです。しかし、そういう形で全ての議論を相対化することが何かを解決する時の唯一の道筋であるのかという議論について、私たちは自戒を込めて反省する時期に来ているようにも思うのです。

T.tomoさんたちと、もう少しこの議論を続けたいようにも思います。やっぱり「あさみ新聞主催:景観オフ」をせねばなりませんね。もし、このシンポジウムに参加されるのであれば、ぜひぜひ「あさみ新聞主催:景観オフ」にも、ご参加くださいますよう。

オフ企画については、追って新聞紙上にて告知いたします。

投稿: あさみ編集長 | 2006.02.11 17:24

>akanem特派員さま

情報サンクスです。
ただし、投書の際はきちんと特派員を名乗るように(笑

そうですか。だとすると事態は編集長的に深刻だ。
まあ、だとしても、本稿の主旨は逸脱してないような気もする。

ので、一部を改稿して、記事はそのままにします。
ではでは。

投稿: あさみ編集長 | 2006.02.11 17:27

あさみ新聞読者の皆様

この度、読者からの投書により、2006年2月11日の記事において「事実と異なる「思い込み」をもとに第3者への批判を行っているのではないか」という指摘をいただきました。

弊社では、この指摘をいただいた直後から、社内倫理規定に基づき社内に特別調査委員会を設置し、詳細な調査を行いました。その結果、次のような記者の証言により、事実関係が明らかとなりました。

【あさみ記者の証言】
そんなこと言われても、、。いやね、実は、記事アップ直前に、裏が取れてないことに気づいたんだけどね。入校〆切直前だったんでねえ、ま、未確認って書いておけばいいかなって、軽く考えちゃってね。んで、
「【←この部分未確認ですが、そういう前提で話は進めます】」
って入れといたんだけど、やっぱ、ダメだったかなあ。
【あさみ記者の証言終わり】

そもそも、事実誤認を放置するなどは、新聞記者にあってはならないことであり、ましてや、それを「未確認」と書くことで責任を逃れられると考えることそのものが、ジャーナリストの風上にも置けぬ狼藉であり、弊社では、この記者の言動を、全くもって言語道断であると判断いたしました。

報道機関としてあってはならないこのような事態を起こしてしまったことを、社を代表して深くお詫び申し上げます。

なお、この記事を担当した「あさみ記者」およびその監督者である「あさみ編集長」については、就業規則に基づき、記者に対し懲戒停職処分3日間および減給処分6ヶ月間を課し、編集長に対しては厳重注意処分といたしましたことを読者の皆様にご報告いたします。

あさみ新聞社では、社としてこの事態を深刻に受け止め、以後このようなことのないよう、社員憲章および記者教育のあり方を見直すとともに、社内倫理規定の強化を行うなどの処置を講じ、全社をあげこれまで以上によりよい記事作りに邁進する所存でおります。

どうか、今後ともあさみ新聞のご購読をよろしくお願いいたします。

あさみ新聞社 代表 あさみ

投稿: あさみ新聞社 代表 あさみ | 2006.02.11 18:28

なんか、字消し線をいれたら、ツギハギだらけの記事になってしまいました。猛省中です。

関係者の皆様、申し訳ありませんでした。

この件について、さっき弊社代表から、お叱りを受けちゃいました。書いたのは担当記者だからねえ、、、。とはいえ、ま、監督者としての責任は果たさなきゃいけなかったんだろうなあとは思いますが。はあ。

厳重注意だって、、、。ぐすん。

さて、担当記者が、停職処分を受けてしまったので、3日間程度、更新が滞る可能性がありますがお許しを。

投稿: あさみ編集長 | 2006.02.11 18:36

編集長、定食・・・・じゃない、停職とはお気の毒さまです。
さて、チラシに向かって批判しておられますが、確かにこれは「思い込み」ですね。

このチラシ「×」の形が「悪い景観を強調」と書かれていますが、背景の色に注目していただきたい。
このブルーとグリーンの色調、これはWindowsXPの色です。つまりこの「×」は「バツ」ではなく、XPの「X」を表しているのです。
そして、XPではこのグリーンは「スタート」の色。つまり「ここからはじめよう」という意味の込められたチラシなのではないでしょうか。
(終了するときも「スタート」を押すのはなぜかという疑問の声はありますが)
ま、好きにはなれないデザインですけどね。

それでは、シンポジウムでお会いできることを楽しみにしております。

投稿: ちはる支局長 | 2006.02.13 10:36

>「思い込み」記事
その通りですが、改めてそう言われて、再び猛省状態です。

×は「ペケ」だろうと思っていたのは本文に示した通りですが、バックの青と緑は何なんだろうなあと思ってました。地面と空?
まさかXPの色だったとは、、。しかもスタートを意味していたとは、、、。
いや、しかし、ホントかなあ?それ。

ま、弊社代表には、またのんきなコメントを書いたことで改めて叱られちゃったこともあるので、もう、このチラシを相手に何かを語ることは、墓穴の中に墓穴を掘るような行為なので、控えておきます。

ま、そゆことで。

投稿: あさみ編集長 | 2006.02.13 10:54

>いや、しかし、ホントかなあ?それ。
もちろん冗談です。いや、「批評なんて見方が変わればなんとでも言える」ということが言いたかったわけで、本気にされると困ってしまうのです。

でも
>「悪い景観」をたくさん並べることで「良い景観」を導き出せるはずはありません。
には賛成ですね。「悪い景観」ができた理由を追及しなければ。結果だけで「悪い」とは言えても「良い」ものができる土台にはなりませんよね。

投稿: ちはる支局長 | 2006.02.13 20:45

あさみ編集長さま
創る会のサイト、ようやく復旧した模様です。
以上、ご報告でした。

投稿: 鳥生 倫 | 2006.02.17 02:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美しい景観 神戸シンポジウム(その2):

« 現代に生きる明治の事業〜字限図の謎〜 | トップページ | 怒濤の一週間 »