バカハウスの幸せ
細かいところまで養老先生が指定されたのかと思ったら、実際には藤森さんが「養老先生はこういうのが好きだろう」と好き勝手に作ってしまってもののようである。
(中略)
「自分に合う家」と思えるものを人に作ってもらって、そこに機嫌よく住んでいるというあたりに、「自我イメージ」というのは自分で決めるものではなくて、他人が勝手に「そう思う」ものであるという養老先生の持説そのものが具現化しているような気がする。
──内田先生の『内田樹の研究室』のエントリー「脳の迷宮バカハウス」より引用
ふむふむ。なんだかステキな話ではあります。この「自分に合う家」を人に作ってもらった時に、そこに機嫌よく住めるかどうかというのは、よほど作り手と住み手の間に信頼関係が成立しているか、住み手が破天荒なまでに寛容か、のどちらかによってしか成立し得ないような気がします。この場合は、両者ともかなりイイオトナなので、どっちもが当てはまるのかなと思いますけど。
こういうのは「ケンチクカセンセイが自分の作品性を重視して住み手の意向を押し切って設計をする」という、よくある建築家批判のプロトタイプの範疇には入らないのではないかと思いますが、皆さんいかが?
っていうか、ケンチクカセンセイがワガママを尽くしたとしても、それで住み手が幸せならそれでいい、という話もなくはないワケで、これは幸せなケースなのだろうなと思わずにはいられません。こんな仕事ができるように、編集長も精進せなあきませんな。幸せな仕事がしたい〜<ゼイタクか?
しかし、養老先生と内田先生の16時間の対談って、どちらもうらやましい。
毎度、編集長の話題は内田先生のところの話で「またかよ」と思う読者の皆さんには申し訳ないです。しかし、この内田先生、毎度毎度グッとくる文章を書いて下さるので、ついついネタ元にしてしまいがちなのです。これでもかなり我慢している方なんですが、今回の話題は藤森先生設計の建物で、かなり話題が編集長のそばままで来ているので、ついつい紹介してしまいました。
ではでは。
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コメント
ここだけの話ですが……。
養老昆虫館を撮影してきたカメラマンの話では、養老センセイの奥様にたいへん不評だとか(笑)。
奥様のお部屋はアーリーアメリカン調のインテリア(爆)。
投稿: oyabin304 | 2006.02.07 08:41
自分が依頼したアート系の仕上がりの壁がまずありきの話で、
1.自分の良く知った人が仕上げた場合
2.全く知らない人が仕上げた場合。
それぞれどんな気持ちで見えますか?
・・・・っていうのも似たような事なんでしょうか。
投稿: ひろき | 2006.02.07 22:42
>oyabin304さま
ふむ。奥さんのことは忘れてました。そうか、そういうこともあり得ますね。
しかし、たいてい奥さんとご主人の間に立とうとすると失敗しませんか?
もう少し人数が多いと、それはそれで何とかなるんでしょうけどね。
>ひろき左官理事
ま、似たような話かも知れません。が、きっとそれだけではないでしょうね。
と、いいつつ、きっと知り合いには甘い編集長なのでした。
投稿: あさみ編集長 | 2006.02.09 20:45