謎というほどのものでもないのですが「字限図」のこと。開発申請の関係である場所の「字限図」が必要になりました。この話はそれでおしまいなのですが、、、。
この「字限図」の読み方、皆さん知ってますか?
建築設計のお仕事をしていますと、結構な頻度で出会うこの謎の図。実際の字限図は写真のようなもの。この図面、かなり変な図面なんです。
土地の形はかなりいいかげんなんですが、土地の接し方なんかにはワリとうるさい感じがしることと、川とか水路には結構こだわりが感じられるのが通例。土地登記とセットで語られることが多く、そのため、権利関係にうるさい特殊な図面なのでしょうね。きっと。(水面は国有地だったりすることもあるので、水路にうるさかったりするワケです)
目的別の地図なんて、こんなものかなあ、と思うワケですが、GPSやらCADの時代にこんないい加減な図面が、未だに現役で残っているというのが、ちょっとびっくりな感じ。
と書きつつ調べてたら、高知県のサイトに参考になるものがありました。
国土の調査
要するにこのサイト、地積調査を進めて行きますよということを宣言しているもののようです。いつまでも字限図だけではイカンということかしら。ま、土地の所有というのは扱いが微妙であるために、問題が生じない限りはきちんとした調査が入らずに残っちゃったのだろうなと思います。
さらに、ちょこちょこ調べた限りでは、この「字限図」、明治初年に全国的につくられた地積図のことだそうです。うむ、なるほど、明治の技術なワケですね。今に生きる明治時代の事業というワケか。明治時代の資料がライブで用いられているというところにちょっと感心してみたり、あきれてみたり。
さて、冒頭で述べた、この「字限図」の読み方ですが、編集長は今日の今日まで「じげんず」だと信じていました。先ほど後輩から「じげんず」じゃないみたいですよと聞かされ、「じゃ、なんて読むの?」と尋ねたところ「「あざ、、、なんとか、、ず」と読むみたいです。」って、、、、。それはツメが甘いのではないかね、後輩くん。
どうやら、大辞林的には「あざきりず」と読むようです。読む人によって「あざかぎりず」だったりもするようです。関東財務局のサイト(国有財産について−よくある質問と回答−)では「じげんず・あざかぎりず」とありました。
なんだ「じげんず」でも良かったのか。
と、ここまで書いたらakanem特派員から情報が届きました。なんつっても字限図使って論文書いている人だから、何か知っているだろうと思って、尋ねてみたワケです。いろいろ教えていただきました。
akanem特派員の論文からの孫引きになりますが
【060210akanem特派員のご指摘により下記1行追記】
『最新地理学辞典』より「地籍図」の項より
土地台帳,土地登記簿に付属している地図で,
局部地区(通常小字単位)ごとに土地の区画を示す境界(筆界)と,
その番号(地番),地目などが記入されている。
わが国で全国的統一的に作成されていたのは,
明治6年(1873)の地租改正以降で,
字限図・字切図・字図・分間図などと呼ばれている。
──『最新地理学辞典』より引用(孫引き)
字切図と書かれていることからも、字限図=「あざきりず」が、そもそも正しそうな感じではあります。
akanem情報によれば、某法務局では「旧公図」と呼ばれているそうな。編集長の経験では、法務局によっては旧を付けずに公図と呼んでいたような。
※写真はakanemさん提供です。古い図面だし、問題ないとは思いましたが、一応、場所が特定できないように編集長の手元で汚してあります。って、分かっちゃうかな?
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