現場百回
今日は1日、まちあるきウォーキングのモデルコースづくりをしていました。これも地域振興策の一つであるものの、ケンチクカ編集長としてはあまり得意な分野ではありません。だいたい歩き廻る場所は決まっていて、あとはそれをどうプレゼンするかという部分でデザイナーとしての力量を問われていると言えばいえますね。こうなると、なんだかケンチクカなんだか、ツアコンなんだかるるぶ編集長なんだか分かりませんが。
世の中にはたくさんの種類の地図があるけれど、本当に地図でプレゼンしようと思ったら、地図から描き直さないと満足いくものになりません。著作権の問題もありますしね。しかし、たくさんのウォーキングマップを作ろうと思ったら、手が足りないので、やむなくクライアント作成の地図を使っての作業が主になります。
地図づくりに困ってある町役場に歴史的建物の所在をたずねたら、どんな地図を作っているのか送ってもらったらアドバイスして下さるとのこと、お送りしたところ「情報が少な過ぎますね」だそうです。もっともっと町には魅力あふれるモノがいっぱいあって、それを入れてもらわなくては、、、。ということでした。こういう人がたくさんいる町は良い町になりますよね。間違いなく。
「何度でも足を運んで下さい」とのこと。そう言われてかなり反省。現場百回とはよく言ったもので、やはり現地に行った回数が少ないところは自ずと計画の密度が下がってしまうものです。建物の設計でも同じです。こちらもプロなので、現場を見ずに建物のスケッチを起こすことはできるし、図面も書けるけど、それは少なくとも「建築設計」なんかじゃありません。落書きみたいなもので、ホントの設計はプロであればこそ、現場を見なくては不可能なのです。我々の仕事は落書きを生産することじゃないのですからね。
で、「現場百回」となるワケですね。さすがに100回以上訪れたことのある現場はないような気もしますが、気持ちとしてはそういう感じで、、。毎日使う人にとっては100回どころか何千回と使うことになる場所を作るワケですから、ケンチクカとしては、建てる前にできるだけそれに追いつけるような濃密な現場体験をこなさなくちゃならない。
のんきに現場を見ているようで、場の空気・地霊を感じているのですよ、わたしたちは。(などと高尚ぶっているけど、その実は意外と漫然と見ているものです。問題意識を持たずに現場に行っても得られるものは少ないのです。)
ということで徹夜明けのボウとした頭で書いた今日の記事は日記みたいだね。
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コメント
ご無沙汰です。
ぼーっとした状態だからこそ、本心が出ているのでしょうか。
設計者の鏡のように思えます。
確かに紙にあれこれ考えて書いているだけじゃ家は建ちませんね。
で、現場に行くのが大事で、施主と話して、それを実際作業する職人との間を取り持つのも設計者は大事な仕事なんじゃないかな?と考えています。
仕上がりまで順を追って話して行って、問題点などを洗い出して、不具合の出にくい、施工しやすいやり方を相談して行く。
(ちょっと記事ネタとずれてきました?・・・・このままいきます(;^_^A )
わたしの周りには、施主や監督とは話はしても職人とは話さない設計者ばかりです。
その為に、無理難題を押し付けられて、大手間を食う事があったり。
ちょっと話をして調整すれば後後の進み具合が違ったりするのに。
疲れてますので論点がずれてるかも、7時まで投降器つけてシゴキしてたからなぁ・・・
明日は日曜だけど豊中までダメ周りに行ってきます・・・(ノ_-;)ハア…
投稿: ひろき | 2005.02.26 23:03
お疲れさまです。監督さんにもよりますが、直接職人さんと話をできた方が早いし合理的なことって多いですよね。監督さんによってはそういうやり方を嫌う方もいらっしゃいますが、、、。
編集長的には基本的に皆でモノを作ることの連帯を大事にしたいと思ってやっています。実は、年長の監督さんや職人さんに「センセイ」と呼ばれるのが、ちょっと偉くなった感じで気持ちよかった若い頃もありましたが、最近はこれって弊害の方が大きいなと思って、、、。最近は「センセイ」禁止で「あさみさん」で行きましょうという感じで進めています。実はこのやり方、今やワリと一般化しているようですね。
けじめをつけなきゃいけない場面もありますが、皆で考えた方がうまくいくことだって多い。何より皆で一つのモノを作っていることの連帯感ってのは、必ず良い方向に働きますから、、、。
私が(勝手に)「アニキ」として慕っている建築家、第一工房の高橋てい一(ていいちさんです。ていの字はパソコンでは出ない。ヘンが青でツクリが光です。)氏は、大阪芸大の塚本記念館の時には型枠大工さん一人一人の顔と名前が一致していたとか、、。そういう感じが素敵です。やっぱり「アニキ」です。
投稿: あさみ編集長 | 2005.02.27 13:08