森の家
【お詫びと訂正:2005年3月22日】
記事内容に誤りがあることをご指摘いただきました。記事内の自治組織の成り立ちの部分での編集長の認識間違いを訂正いたします。(訂正箇所を太字・アンダーラインとしています。)失礼があったこと、誤解を招く表記があったことをお詫び申し上げます。以後、このようなことが起きないよう、細心の注意を払って記事執筆にあたります。申し訳ありませんでした。
今後とも、ご意見・ご指摘をいただけますよう、この場を借りてお願い申し上げます。ありがとうございました。
【ここから本文】
2日間も休刊してしまったのは、森の家の竣工パーティーの余韻に浸っていたのと、ココログの不具合によるものです。森の家プロジェクトは、竣工してみてから、だんだんじわじわと、なかなかどうしてものすごい事業であったのではないかと思い始めておりまして、ここは一つ、知り合いの皆さんにお知らせしたいと思い立ちました。それで、古いメールなぞを引っぱり出して、厚かましくも皆さんにメールをお送りしたりしております。
そうなると森の家のプロジェクトを初めて知る人も出て来るワケで、きちんとプロジェクトの概要を知らせなくてはいけないなどとも考え、竣工パーティーで上映したスライドショーを公開しようかなどとたくらみました。ところが、なかなかこれがうまく行きません。パワーポイントからムービー書き出しをするのですが、音楽と画像が合わなくなってしまっているし、そもそも音楽には著作権問題という面倒もついて廻ります。さらに困ったことに、スライドショーをムービーにするとこれが170MBぐらいになってしまって、、、。ということで、悩み中です。どなたかアドバイスを。
以下は、皆さんへのご案内メールです。
皆様ごぶさたいたしております。BCC にて送信させていただいております。いきがかり上、むちゃくちゃ久しぶりの突然のメールになっている方もいらっしゃいます。こうしてご案内するに足る建物が完成したとい うことで、ご容赦いただければと思います。
また、重複メールになってしまっている方にもお詫び申し上げます。
■森の家竣工
かねてよりお知らせしておりましたプロジェクト(お知らせしていなかった方もいらっしゃいますが)、滋賀県滋賀郡志賀町内の「比良麓の会」集会所「森の家」がようやく竣工いたしました。
■比良麓の会について
「比良麓の会」は、宅地を開発したデベロッパーから公衆道路の無償譲渡を受け、これを財産として地縁団体(という法人の一つ)を立ち上げ、地区内の道路・水道などのインフラ整備などを自らの力でやってのけて来たという、不思議かつ、フロンティア精神な自治組織で、普通の自治会とはかなり違いますが、まあ、いわば真の「自治」会であるような皆さんです。
■プロジェクトの概要
一昨年の暮れにコンペの案内をいただいてから、結局、設計に1年3ヶ月 施工に約9ヶ月と少し。都合2年2ヶ月のプロジェクトとなりました。
コンペのプレゼンで、持って行った提案を設計者自ら破棄(ちょっとあざとかったと反省)。「建築家のスケッチで建物の形が決まるなんてつまらないじゃないですか」「本当にそれで皆さん満足なんですか」「みんなの集会所なんだから、みんなで一から作ってみませんか」という浅見の甘言にすっかりだまされてしまった比良麓の会の皆さんが、徹底参加型で一から建物設計を行い、建設作業にも参加し、紆余曲折はありながらも、ようやく皆で一つの建物を完成させました。
なかなか感動的なこの間の経緯については、いずれまた何らかの形でご報告・発表させていただこうと考えています。
■サイトのご案内
30日には竣工記念パーティーに招かれたのですが、まさに建物全体を 使っての大宴会。私たち(森の家の会+いるか)が想定していた通りの使い方が展開していました。
○竣工記念パーティーの様子(森の家建設の記録ブログ)は
http://www.morino-ie.net/
○工事完了時点の写真は
http://homepage.mac.com/asami.masayuki/PhotoAlbum11.html
にてご覧いただけます。
近況報告替わりにお知らせ申し上げます。
■麓の会からのメール
自慢ついでに、比良麓の会のお一人から届いたメールをご紹介させて下 さい。
>いるかスライドショウとても素敵でした。
>(中略)
>実はオヤヂもちょっとほろりとさせられてしまって・・。
>
>色々なことがありました。足踏みやら回り道やら。
>(昨日もお話しましたが)でも無駄なことはひとつも無かったですね。
>後で何かの成果に必ず結びついています。
>スライドショウで議論の積み重ねと建物が成長していく過程を見て、
>真実そう思いましたよ。
>
>(中略)
>でも、中身は想像をはるかに超える展開で、たくさんの人の情熱と、
>アイディアがこうもおもしろくさせるのかとびっくりしました。
>しかしそれを期待できる「いるか」を選ぶシナリオを描いた私は偉いでしょう(自慢)
>
>設計・建築プロセスを通じて、この土地で共にくらしていくという私たちの意識、
>住民お互いの理解もずいぶん深まりました。
>その輪を、森の家をベースに、少しずつ広げていこうと思います。
なお、竣工記念パーティーで上映した感動巨編スライドショー(約25分) は、いずれどこかで公開する予定です。
その節にはご案内させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
突然のメール失礼いたしました。
失礼ついでというのも申し訳ありませんが、ご感想・ご批判等も頂戴できれば幸いです。
というワケで、あさみ新聞読者の皆さんもご感想なぞをお寄せいただければ幸いです。
あさみ新聞は明日からまた通常業務です。
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コメント
編集長の素晴らしいプレゼンテーターぶりに流石としか.
そんなカタチはどうやってできたのか?特殊なのか?
設計料は?監理費用は高騰の方向?
(そのシステムを享受するのは増額の方向?)
なにより個人住宅建築には当てはまらないのか?
建築費を安くあげる為だけでない
セルフビルド,ハーフビルドのカタチ.
総括も楽しみにしてます.
投稿: rattlehead | 2005.02.04 18:06
投書ありがとうございます。投書へのコメントが遅れたことを平にお詫び申し上げます。
森の家では、地域の住民の皆さんと我々設計者の上手なコラボレイトが実現できたと思っています。ただし、これをマトモな設計・監理料でやろうと思ったらちょっと難しいでしょうね。
しかし、個人住宅でということであれば、合意形成に時間を取られずに済むし、何かの決定をするのに「まず会合をセッティングして、、」とか「それは前にあなたのいない会合で決まったことなんですよ」などの手間がかかりませんんから、それほど難しいことではないかも知れません。
しかも住宅の設計におきかえたら、もしかしたら丁寧な建築家が普通に仕事をした程度のことしかしてないのかも知れません。なんて気持ちになってみたりして。なので、いちがいに増額だと断言できないトコロもあります。
実は、森の家の工事が終わってみて、編集長としても、何か大事業をやり遂げたという気持ちと、あったり前のことをあったり前にやっただけじゃんという気持ちの間を行き来していて、今はその当たり前じゃんの気分になっているのですよ。やはりどこかできちんと総括することが必要ですね。これが住宅だと、どういうことになるのかについても真剣に考えてみます。
工事費用はそれなりにかかっています。変な立体角が生じているせいでプレカットがままならず、材木はほとんど全て大工さんの手刻みですからね。恥ずかしながら告白すると「追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)」(知識としては知っていたし使っている建物も当然見たことはありましたが)がびしびし嵌まっていくトコロなんて初めて見ましたもの(恥
建物の形態は特殊だと思います。大工さんも工務店の社長もこんなん初めてだとおっしゃっていましたし、現場を担当してくれた専務も「初めはホンマにできるのかと思っていた」と竣工パーティーの時に白状しましたから、、、。迷惑な設計だったんですね。
建築費を安く上げるために、施主の工事参加をという話ですが、タイル埋め込み土間モルタルなんてのは、結局左官手間を増やす方向に働いているし、塗り壁の自力施工も指導してくれた左官屋さんの手間を考えたら、ほとんど安くはなっていないような気がします。しかも、左官屋さんの指導手間は工務店としてはなかなか増額見積りをつくりにくいですよね。だって左官屋さんが実際に塗っているワケではないんだし、、。そういう意味では中途半端なセルフビルドは工務店を困らせる要因にしかなりえない。と一面的にはそう言えます。
でも、壁を塗ってくれた住民さんが「ここは私の塗ったところなのよ」と自慢しているところや、「僕のタイルがここに埋まっている!」とやっている男の子などを見るにつけ、ハーフビルドも悪くないと思わずにはいられません。そういう手の痕跡やら、記憶のとっかかりみたいなものを、できるだけたくさんちりばめることを最初から目指していました。それは設計の段階で極力住民さんたちに計画参加してもらったことも同様なのです。「ここは、私が設計してドアをつけたのよ」とか「ここにベンチを置くことは、オレのアイデアなんだぜ」という人たちをどれだけ増やせるか。そうすることによって、ケンチクカセンセイのスケッチ一つで建物が建つよりも、ずっとずっと愛着のわく、気億の住む建物になるだろうという確信があったからです。
質問に一つ一つお答えしなくてはならないと思いつつ、どうも編集長の頭の中も整理がついていないので「森の家の記録〜みんなで作った集会所〜」(腰巻きコピー「こんなおもろい公共事業あったんか」)出版企画(時期未定)の実現をお待ち下さい(笑。
投稿: あさみ編集長 | 2005.02.15 17:14
何気なく見ていて気が着いた事をお知らせいたします。比良麓の会は、倒産したデベロッパーから宅地を譲り受けたのではなく、今も大阪で立派に営業されている(株)大倉建設/大倉土木から所有地であった;道路:(公衆道路)を無償譲渡していただき、
その道路を財産として、地縁団体の認証を受けたのです。貴方にとってはどうでも良い事でしょうが、私達にとって基盤となった会社を、倒産したうんぬんは失礼きわまりない。宅地ももらっていません。そんな事を書かれると、隣接する同じく大倉建設の分譲地住民から、不平等ではないかと叱責されます。正しい事を、責任持って書いて下さい。以上ろうばしんから
投稿: 大森 隆 | 2005.03.21 23:21
大森さんこんにちは
ご訪問いただきありがとうございました。たいへん光栄です。投書をお読みして背筋が伸びました。ご指摘ありがとうございます。(ご存知ない方にご説明申し上げますと、大森さんは森の家のお施主さんの一人です。)
「倒産したデベ」云々のくだりは、もともと私の認識間違いでした。そのようにお聞きしていたと思ったのですが、記憶をたぐれば皆さんから直接お聞きしたのではなく、伝聞だったと思いますので、どこかで話がずれたものと思います。恥ずかしながらウラを取らずにアップしてしまいました。失礼が生じたこと、平にお詫び申し上げ、訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。
「宅地」云々のくだりは、私の書き間違いで、宅地を譲渡されたとはお聞きしていませんでしたし、私もそう書いたつもりではなく、パブリックな部分の管理を譲渡されたと書いたつもりでした。しかし、これも不正確な表記で、ご指摘の通り、誤解を招きかねない、あってはならない間違いでした。申し訳ありません。訂正いたします。
ということで、本文内容も訂正し、訂正した旨を表記させていただきます。新しくアップするエントリーでもこの間違いを取り上げて、訂正したいと思います。
毎日、駄文を(ときどき多少ましな文?を)公表しておりますが、こうして誰もが読むことができる場所で、自らの考えを公表することの責任の重さを、改めて肝に銘じました。
そんな大きなリスクを背負ってまで、こんなブログを運営しつづける意味があるのか、という点については実は常々悩んでいるところです。しかし、また、こうして、読んだ方にご指摘いただけるのがブログ(に限らずですが・・)のインタラクティブな良さかと思います。だから、止められないという感じで、もう少し続けさせてもらえればと思っています。
若輩者であることを理由に責任を回避するつもりは毛頭ありませんが、それでも、まだまだ若輩者。これからも、ご意見下されば幸いです。ありがとうございました。
投稿: あさみ編集長 | 2005.03.22 12:04