「自己アピール」のススメ
「自己アピール」ということを就活中のほとんどの学生さんは勘違いしていて、英検が何級であるとか、留学経験があるとか、どこそこにボランティアに行ったとか、武道の段位を持っているとか、日舞ができるとかいう外形的な資格や能力を誇示することだと思っている。
あのね、人事のおじさんたちが、そんなチープな学生の自慢話を聞きたがると思うかね。
彼らは毎日何十人、一シーズンに数千人からの学生を面接するのである。
「そんな話は聞き飽きた」話をすることが、どうして「アピール」になるであろう。
「アピールする」というのは、自分がこの社会の中のどのポジションにいるのか、それをできるかぎりわかりやすく記述するということである。
それだけのことである。
だって、あなたは63億から人口があるこの世界にただ一人しかいないわけで、そうである以上、あなた以外の誰によっても占めることのできない、代替不能の「ポジション」を今占めているわけでしょう?
それがどんなポジションかを告げる、というのが自己アピールということでしょう?
そのポジションの人が有用であると先方が判断すれば採用されるし、そのポジションはいまのところ不要だわ、ということなら採用されない。
ただ、それだけのことである。
その人事の手間をできるだけ省いてあげるのが自己アピールの意味である。
──『「自己アピール」って何ですか?』内田樹(ブログ「内田樹の研究室」050228)より引用
内田樹氏のブログから引用なんぞをしてみました。内田氏の言説を意識するきっかけになったのは、内田氏のお名前が樹(たつる)さんといって、ウチの娘の樹(いつき)と字が同じだったことから、どんな人なんだろうと思ったという他愛無い理由からなのです。(アホ)
今回の氏のエントリーは、どこをとっても説得力があって、どこを引用したものか、大いに悩んでしまいましたが、とりあえずリンク先のエントリーを、全て皆さんが読んで下さることを前提に、純粋に気に入ったところを引用いたしております。
基本的には就職活動における「自己アピール」とは何かをテーマにしています(就職活動中の学生さん必見)が、社会人が社会性をもって生きていくための本質をついているのではないかと思いますのでおススメしておきます。
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