三鷹天命反転住宅
■建っちゃうんですねえ
荒川修作氏の「天命反転住宅」が竹中の施工で着工
現代美術家の荒川修作氏が自ら建て主となって建設する分譲集合住宅「三鷹天命反転住宅」が10月20日、東京・三鷹市大沢で着工した。
(中略)
荒川氏が集合住宅のデザインを手がけているが、実務的な設計については安井建築設計事務所と竹中工務店がサポートしている。構造は壁式鉄筋コンクリート造で地上3階建て。延べ面積は約760m2。分譲戸数は9戸。
──NIKKEIBP 2004年10月22日 18時53分
建物の計画自体は知っている人も多いとは思いますが正式に着工したって知ってました?画像はこちらの荒川修作氏のサイトをどうぞ「三鷹天命反転住宅」
関連記事等を総合するに、7月には確認申請は通っていたようですが、着工が遅れていて周囲を心配させていたらしいです。どうもとっつきにくい建物なので、編集長はちょっとこういうのは苦手ですが、食わず嫌いは良くないと思って、よくよく見ればちょっと中銀カプセルタワーに似ていなくもないです。なんか居住ユニットがわしゃわしゃとくっついているところがね。
んで、荒川のサポートに、竹中工務店と安井建築設計事務所が入っています。編集長は、荒川さんの『サクヒン』である「養老天命反転地」へ行ったことがありますが、どうもうまく消化できなかった記憶があります。やろうとしていることは分かるし、空間体験としてはなかなか面白かったですが、本当にそれが巨大な装置として必要なのかと問われたら「?」と返すしかない。
そう書きつつよくよく見れば、この住宅、養老天命反転地よりはおとなしいというか、カッ飛んでないじゃないですか。床がRのところがある位ですか?編集長としては、例えばフラットな床面が一つもありませんというのであれば「その意気やよしっ!」で手放し賞賛したいところですが、さすがにそれでは分譲住宅としては売れないのでしょうね。床が斜めな家なんか住めません。私も。
施主は誰かと思ったら、デザイナー本人だというから、そこでまた、ちょっとそれはどうなの?と思ってしまいました。できたら公営住宅でやって欲しかった。最後は安井建築の佐野社長の言葉で締めくくっておきます。
佐野吉彦社長は、荒川修作氏のプロジェクトをサポートする理由について次のように話す。「荒川さんの『身体性の復権』という考え方は、日本の建築界を変える重大な契機になると受け止めている。荒川さんが投じる『石』によって、閉そく状態に陥っている建築界に波紋が生じるだろう」。
──NIKKEIBP 2004年07月20日 17時48分
そうなんです。身体性の復権なんですよね。ふう。でも本当に日本の建築界に波紋を投げかけるような建物なのでしょうか?私には良くわかりません。
どうもまとまらないなあ。苦手なジャンルに手を出すからこんなことになるのです。嫌いではないんですが、手放しで好きだと言えないんですよね、こういうの。なんでかな?ともあれ、良い意味でも悪い意味でも「建っちゃうんですねえ、、、、、」というのが私の感想でした。では。
【追伸】
リンクを貼るついでに養老天命反転地のサイトを見ましたが、竣工当時よりも緑がわしゃわしゃとしていて、なかなかまったりとした良さそうな所に成長しているではありませんか。荒川先生がここまで読んでいたのだとすれば、すごい。この三鷹の住宅の方も期待できるかも知れません。
あ、こんなマンション売れるのかいね、と思う人はいるかも知れませんが、編集長のヨミでは、このマンションは売れると思いますよ。発売即日完売ではないでしょうか。なんといっても荒川氏ですからね。しかし、建主がデザイナーってことは、どこのデベロッパーもマンションビルダーも手を出さなかったということですね。これで完売したら、日本の建築業界の懐の薄さが露呈してしまいます。そっちの方がピンチだわ。
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コメント
荒川さんはドローイングはいいんだけどねえ。なんだかクーパーユニオンの学生にCGつくらせてるとかなんとか・・
このギャップを本人はどう弁明するつもりなのか、それとももう、ボケてるのか(笑)
投稿: はる@ | 2004.11.24 17:00
ご訪問・コメントありがとうございます。
アーチストとしてはかなりの方なんですよね。この人。
きっと建築とか環境造形にこだわりがあるのだと思います。
この住宅、エントリーにも書きましたが私は好きになれません。そして、住めと言われても困っちゃいますが、こういう建物を許す文化土壌は大切にして欲しいなあと思います。
と言っている一方で、まちなかにこんなんが建つのも、いかがなものかとも思うのですけれどもね。
投稿: あさみ | 2004.11.25 00:13