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2004.11.02

GPS付きのランドセル

居場所分かるランドセル セコムと協和、GPS利用
 ランドセル製造の協和(東京)は27日、警備大手のセコムと提携し、子供の居場所を探せる衛星利用測位システム(GPS)端末付きランドセル「オリビエナビランド」を、11月1日に発売すると発表した。登下校中に事故や連れ去りなどの犯罪に巻き込まれる児童が増えているため、親に安全をアピールし販売につなげたい考えだ。
 はいかい老人らの事故を未然に防ぐ目的で、セコムが展開するサービスの応用版。ランドセル側面の端末の位置を、衛星と携帯電話の電波を使って特定する仕組み。子供の帰りが遅い場合などに、父母らがインターネットの地図などで居場所を確認できる。セコムに依頼すれば、警備員が現場に駆け付ける。
 ランドセル販売は少子化で伸び悩んでいるが、昨年協和が発売した防犯ブザー付きがヒットしたため、開発に踏み切った。直営店を中心に来春までに1万個の販売を計画。
───河北新報 2004年10月27日水曜日

 「あさみ新聞」にしては珍しい、技術系のネタ。技術系のネタを技術では切らないところが当新聞社の編集方針ではあります。

 さて、ランドセルにGPS。これIT関連産業の興隆を手放しで喜べない感じしませんか?「ニッチ」だと感心することもしにくいです。まあ、「子供なんかその辺で遊ばしておけばいいのよ」などと能天気に言えない世の中になっていることは分かります。必要としている人の多いサービスなのかも知れません。

 別途料金を払えば、子供の側から緊急信号を発信できるようにもできるのだとか。3万3千円(セコム登録料込)からという値段設定は、ランドセルとしてはちょっと高めぐらいな感じで、おじいちゃんおばあちゃんが孫に買うプレゼントとして、それほど大変な額ではないところは上手です。これ「子供の居場所の分かるGPS装置」だけだったら、それほど売れないのではないかと思うけど、ランドセルとくっつけたところもうまいですよね。

しかし、

 しかし、どうもうまく飲み込めない、この心地悪さは何なのだろうと、いろいろ考えて気がついた。これが私の鞄に付いていて、うちの社長や、うちの奥さんが、インターネットから居場所が分かるという状況になったら、いろいろと困ることが発生しそうな点です。ちょっと位の寄り道やらみちくさぐらい許容してくれたっていいじゃないか。最近は小学生も大変だ。それとも小学生は、そんなこと考えないんだろうか。

 私が見たところ、子供の人権問題にまで踏み込んだ記事には出会いませんでした。小学生ってどうなのかな。自分の安全とプライバシーを秤にかけるような思考をするんだろうか。私が小学生の時のことを考えれば、そういうものだと言われれば、唯々諾々と従っていただろうなあ。ヨイコでしたからね。

 実は「子供のプライバシー問題」という点をセコムがどう乗り越えているのかというと「プライバシーの問題だからこそ信頼のおける警備会社へどうぞ」とやっているらしい。この解答では全然問題を解決してはいないんだけどね。この際「プライバシーとお子さんの安全と、どっちをとりますか?」ぐらいのことは言ってもいいんじゃないかと思いますけど。

 携帯にGPSがついてなくて良かった。ついてても誰にも教えないぞ。

【11/21追記】
最近、読者の皆さんのニーズに的確に応えようと(ウソ)、まじめにアクセス解析を行っております。今日あたりから、このエントリーへ検索でたどり着く人が多いようなのですが、世の中で何かありましたか? 件の誘拐事件の関係ですか?

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コメント

ageee@但東です。

携帯にGPSがついていなくても、auのCDMA-ONEは、基地局との電波のやり取りのタイムラグから、携帯電話の位置を把握しているようです。原理的には、GPSと同じで、衛星の代わりに、基地局を使ったもののようです。

国土地理院のサイトを見ると、無線LAN(パソコンのやつね)を使っても90センチの制度で位置を割り出せるようです。これって建物の中での居場所を把握する技術のようです。これの実用化はまだですが、技術的には問題無いでしょう。
http://www.gsi.go.jp/WNEW/TEC-NEWS/2004/tec145.html

で、この手の測位技術の集大成的な実験が9月から神戸で始まっています。
http://www.jiritsu-project.jp/material/pdf/20041012/siryo.pdf

もう、あなたの位置のプライバシーなど無い???

投稿: ageee | 2004.11.17 07:07

がーん。プライバシーないのか?
確かに私の携帯は、時々位置情報を確認しているらしくて、確認すると過去5件、○○区××町ぐらいまでの履歴を表示してくれます。これはアンテナの位置を使ったサービスのようですけど、携帯個体の識別と本人情報とを結びつけて利用すれば、ケータイ会社ってすごいことができるのでは?
純粋に統計処理のためという大義名分さえなんとかできれば、もしかして観光客の動態調査はケータイでできるってことになりますね。「ここを最終目的地にしている観光客は、ここに立ち寄ることが多い」とか、簡単に分析できそうです。かつて建築計画学でやっていた(今もやっているか、、病院で看護婦の動線図を1日書き続けるとか)動線調査みたいなこともできる可能性はあるということですね。
サッカー試合の反省会とかにも使えそうですね。

そういえば、hiraさんがそんなことをされていましたね。あ、でもあれは、被調査者にわざわざ持ってもらわなくちゃならないから話が別かな。

恐るべきケータイ

私の居場所は誰も探さないで下さい。お願いします。

投稿: あさみ | 2004.11.17 11:46

というような話をしていたら、誘拐殺人がありましたね。

子どもがケータイを持っていたということなので、auのcdma-Oneだったら、かなりピンポイントで位置が把握できていたのではないかと、歯がゆい思いをします。

こういう技術はプライバシーとのからみが難しいですけど、誘拐の場合は活用できればと思います。さらに、ケータイにそういう機能があるということがもっと広まれば、誘拐の抑止力になると思うのですがいかがでしょうか。

投稿: ageee | 2004.11.18 12:19

ちょっと、言い残したことがあったので、また書き込みます。

ランドセルのGPSですが、GPSって誘拐とかの時には、あまり役に立たないような気もします。絶対に役に立たないとは言い切れませんけども、車の後ろの席にポンと放り込まれたりすると、衛星の電波を受けられない状況のほうが多いのではと、

そういう意味で、携帯の技術のほうがすごいと思います。

投稿: ageee | 2004.11.18 12:27

なるほどね。ランドセルには弱点があったか?

携帯の機能を周知することが誘拐犯罪の抑止力になるかについては、たぶん、期待しているほどにはならないと思うのですよね。えーと、こういうのはまず犯人の立場に立って考えるのがコツです。

私が犯人なら、、、。まず、誘拐の過程でその子が携帯を持っていないかどうかをチェックしますね。持ってたら奪ってどこか遠くへ宅急便で送る。万一のことを考えてランドセルは誘拐現場に捨て置く。
そう考えると、抑止力になるというより、誘拐犯のためのチェックリスト作成の手伝いみたいなことになるかも。こうなってくると誘拐も情報戦です。

子供相手の誘拐殺人なんて最低ですよね。編集長は断固許しません。
亡くなられたお子さんのご冥福をお祈りいたします。

投稿: あさみ | 2004.11.18 14:17

マスコミでもこの辺りのことに気がついたみたいで、いろいろと流れてくるようになりました。ただ、GPSの話ばかりで、cdma-Oneのネイティブな機能として位置特定の話はでてきませんね。

それにしても、いちねんせいがケータイ持ってるというのも、、、、

投稿: ageee | 2004.11.19 12:25

不思議な感じしますね。でも、まあ、1年生だったらケータイ使えますよね。たぶん。

確かにGPS機能の話だけがピックアップされてて、あれ?と思いました。

投稿: あさみ | 2004.11.19 23:05

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