←[携帯の鉄塔は景観阻害要因か?] | あさみ新聞表紙 | [あさみ新聞サボり中] →

2004.10.01

スローまちづくりのすすめ

【050417追記】「エコメモ@エコロジストでいこう」さんのエントリー「""持続可能な社会"ってどんな社会?」にトラバ

■スローまちづくりのすすめ

 岡崎商工会議所(愛知県)ではこのほど、「歴史に学ぶまちづくり 観光文化都市を目指して」と題する調査報告書を取りまとめた。
(中略) 報告書では、(中略)現在ある観光施設などが集客に有効に生かされていない点を指摘している。観光振興には魅力ある街づくりが不可欠であるとし、魅力あるまちは人が引き付けられ観光客が訪れる場所であり、観光客を呼ぶための“客間”を作ることでなく成熟した社会にふさわしい質の高い“居間”をつくりそこに観光客を迎え入れるための工夫をするべきだとしている。また、街づくりは市民が参加し楽しめるものなければならないとして、市民がイベントスタッフなどの形で活躍できる場を多く創出し、市民の街づくりへの意識の向上やイベントを通じた交流による市民の人的ネットワークの構築の必要を説いている。
歴史に学ぶ街づくり 既存の観光資源を生かす」 商工会議所 (10月1日)

 この記事、商工会議所が発表しているものです。簡単に言えば、現代のまちづくりにおいて重要なのは、
1)今あるものをうまく活かし、できることから始める。
2)市民自らが楽しむことが地域おこしには重要である。

の2点だということではないかと読み取りました。そうであるなら、この報告書には全面的に賛成です。

 まちづくりってのが何なのかという問題はさておき、低成長時代のまちづくりは本格的になってきたなあという印象を持ちました。今日は上記2点の論点のうち1)に的を絞って、東京デズニーランドを題材にスローなまちづくりについて考えます。

●TDLのひとり勝ち
 巨額の金を投入したハコモノ的まちづくりは、アイデアの枯渇と資金難から立ち行かなくなってきています。一人勝ちしているのは、ディズニーランド(TDL)という架空の町だけという状態ですね。TDLの強さについては、今さら私ごときが解説するほどのものでもないでしょう。ただ、TDLについて一つだけ注目しておくとすれば、それは「落ちる金も相当だが、(架空の)まちのイメージを維持することにかけている金と労力も並大抵のものではない。」ということでしょう。これはTDLが架空のまちだからできることなのでしょうね。

●低成長時代のまちづくりをとりまく事情
 現在のような低成長時代にあって重要なのは、決してTDLを追いかけることではないことは言うまでもないでしょう。資金難にあえぎ、少子高齢化と若者流出、交流人口の減少に悩む、地方の町村にとっては、そんなことは夢のまた夢。お金さえかければ町が元気になるのなら、いくらだってお金を使いたいところですが、それだってTDL効果を生み出すほどにお金をかけられるはずもない。中途半端な投資は却って危険とすらいえるでしょう。投資した金額に見合うだけの効果が得られるかどうかは、全くの未知数な訳ですから。
 
●地方に吹く追い風
 そういった状況で、地方の町村にも追い風らしきものが吹いているのです。それがスローライフ・スローフード、エコツーリズム・エコミュージアム、グリーンツーリズムなどの概念です。
 都会の人々は、TDL的な刺激に飽きてきています。お金をかければ得られる過剰な刺激はもうたくさんだと思っているに違いない。たまには長い休みをとって、田舎で農作業でもしながら、畑でとれた野菜でみそ汁でも作って過ごそうという人々が増えているのです。こうした人々向けに展開したいのが、田舎暮らしを体験できる「田舎テーマパーク」の考え方です。

●低コスト型テーマパーク
 そこが狙い目、新しく田舎テーマパークを作らなくったって、田舎には田舎暮らしの道具が山ほどあります。これをうまく使って、都会の人たちにアピールできるようにプレゼンテーションするだけで、TDLを超えるテーマパークが完成するのです。
 わざわざガイド役の従業員を雇って、演技指導をしてまで案内をさせるようなことをしなくても、田舎オヤジや田舎オバハンは山程いるはずです。
 これらの人材をうまく活用して、田舎暮らしの演出をしていったら、スローライフだし、スローフードになるじゃないですか。都会からやって来た人たちに、農作業の手伝いをしてもらって、宿泊料が取れるなら一石二鳥どころか三鳥ぐらいにはなるんじゃないか、と思うわけです。

●スローまちづくり
 これからはスローまちづくりの時代です。環境に負荷をかけずに暮らして来た田舎の暮らしを、もっと自慢していいのではないかと思うのです。今日畑で自分で取った野菜が食卓に乗ることの豊かさや贅沢さを、もっともっと都会の人に教えてあげましょう。

2004 10 01 06:54 午後 [14地方版 (地域・まちづくり)] | 記事

この記事の関連書籍はこちら
(実は3つのうち2つが編集長のアフェリエイトという仕組み)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26464/1566796

この記事へのトラックバック一覧です: スローまちづくりのすすめ:

» "持続可能な社会"ってどんな社会? from エコメモ
最近「持続可能な」という言葉をよく耳にします。 今のような地下資源を大量消費する... 続きを読む

受信: 2005/04/17 22:11:05

投書(コメント)

素晴らしい発想ですね
共感します。

投書者: ボンド (2004/10/22 4:43:13)

ご訪問感謝です。サイトちらりと訪問させていただきました。
テーマは違うのかもしれないけど、当新聞の編集領域とかなり内容が隣接していると思いました。本紙のリンク指針(未発表)に従って勝手にリンクはらせていただきます。問題あればお知らせを。

時間つくってまたゆっくり伺います。

投書者: あさみ (2004/10/22 13:35:26)

投書する