今日はあさみのお得意分野 学校のトイレの話
■学校のトイレは5K
学校のトイレ。実は3Kなどと呼ばれています。3Kは「くらい」「きたな い」「くさい」ですね。これに「怖い」と「壊れている」を加えて5Kと言わ れることもあります。
■学校は生活の場
生徒たちにとって学校の生活空間はとても大切なところです。私たち社会人 と違って(まあ、違わないヒトもいるでしょうが、、、)生徒たちは、一日の 約3分の1の時間を学校内で過ごし、その間学校の外に出ることはほとんどあ りません。1日のうちの、残りの3分の2のうちの半分は睡眠に使っているわ けですから「起きている人生」の大半を学校で過ごしているといえます。これ は、まさに学校での活動が「生活」そのものであることを示しています。
つまり、学校は生徒たちにとって、自分の家庭と同等か、あるいはそれ以上 に「生活の場所」といえます。ただ、勉強するところ・授業を受けるという機 能空間であるという認識は間違いなのです。学校が(実は学校に限りません が)総合的な生活空間であることを忘れてはならないでしょう。
このような理由から、私たちが学校を計画する時に特に気にしているのは、 こうした「生活」を快適に行うことのできる学校空間を計画することです。
■トイレって大事
「食事をする」とか「排泄する」という生きていくために必要な活動という のは、人間の根幹に関わる生活行為であり、どこにいても必ず行われる活動で す。トイレが快適でないというのは、即ち人間の根幹の生活行為に対する配慮 にかけているということです。汚いトイレが嫌なために、トイレを我慢する生 徒がいるような状況は、はっきり言って異常です。
学校のトイレは汚くて当然と思っていませんか?そうじゃないんです。学校 のトイレこそ居心地よくないとだめなんです。
■自宅のトイレと同じに
自宅のトイレは「汚くて当然」ですか?そんなはずはないですよね。家のト イレで本を読んだりくつろいだりしてませんか?
それから、
家のトイレは床に水を流してお掃除しますか?そんなことないですよね。ト イレの床を水で流して掃除する方がきれいになると思っているヒトも多いです けど、そんなことはないんです。湿気が残れば雑菌も繁殖します。掃除だっ て、冷たい水を撒いてするのは、夏場だったら楽しいかもしれないけど、冬場 はつらいですよね。
トイレの床は、家のトイレと同じでいいんです。フローリングや絨毯だって OK。(じゅうたんは、もしも汚れてしまった時のお掃除がちょっと大変です けどね。)床が汚れるかも知れないけど、下に書いているように、便器を全て洋式にしてしまえばかなり問題は軽減するはずです。
それから、
家のトイレは和式ですか?洋式ですか?改修をした学校の生徒さんたちへの アンケートでは、自宅のトイレに和式しかないお宅は実に数パーセントしかあ りませんでした。でも、学校のトイレは未だ和式の方が多いですよね。これっておかしいと思いませんか?
この点については、実は、洋式のトイレは肌が直接便器に触れるので不潔だと思う生徒さんも多かったのです。でもでも、和式のトイレと洋式のトイレ、 どちらが衛生的かというと、繁殖している雑菌の数で比較すれば、洋式の方が格段に優れているんです。
暖房便座だって、洋式でなくてはつけられないし、いわゆるウォシュレットだってそうです。(いや、実は正確には和式でもウォシュレットは使えます。)洋式の方が床だって汚れにくくなるし、お掃除だって簡単です。
■男の子たちにはどうしてもらおうか
トイレが臭くなる原因のうち一番大きなものは、男の子のおしっこです。男の子は立って小便器に向かっておしっこをするから、おしっこがはねて飛び散ります。慌てていて外にもらしてしまうということもありますが、そうではなくて、目に見えない飛沫があちこちに飛び散っているんです。女の人でも飛び散りますけど、飛び散っても便器の中ですよね。だってお尻で便器にフタをしているんですから。
ここで大胆な提案「小便器廃止論」です。男の子も洋便器で座ってしたらいいじゃないですか。そしたらトイレはもっともっときれいな場所になると思いますよ。
これはご自宅のトイレでも同じ。世の中の奥さん。ご主人には座っておしっこさせて下さい。慣らしてしまえばなんてことはありません。かえって座ってしないと落ち着かないというようになるはず。
■学校トイレを居心地の良い場所に
学校のトイレを汚くてくさい場所じゃなくて、居心地がよくて楽しい場所にしたい。そんな思いで、学校のトイレ改修の設計をさせていただきました。写真の学校トイレでは、あまり居心地がいいために、トイレでお弁当を食べる生徒さんまで現れてくれましたよ。(いや、それもどうかと思いますけ ど。)
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