カテゴリー「15都市版 (都市計画)」の記事

2009.06.23

水谷ゼミナール100回記念に参加

常に何日か遅れ進行になっちゃってますが・・・。

21日(日)は午後から元町に出て「水谷ゼミナール」に出席してきました。水谷ゼミナールといっても読者諸賢の中にはご存知ない方もあろうかと思いますので、ご紹介しておきましょう。

こういうのは、学芸出版社のサイトがお得意ですね。市民まちづくり支援ネットワークアーカイブスに、水谷ゼミの紹介がありました。

私たち水谷ゼミナールは、神戸市および阪神地域で主に都市計画と建築の分野で活躍された故水谷頴介氏の弟子と自称する者とその関係者が集まり、「都市と建築」について勉強し、議論しているグループです。
都市計画コンサルタント、行政プランナー、建築家、ランドスケープアーキテクチュア、大学院生など多様な仲間が集まり、2ヶ月に一度の研究会を続けています。
──市民まちづくり支援ネットワークアーカイブス「水谷ゼミナール」より引用

1992年10月に第1回のゼミをやって以降、2ヶ月に1度のペースを守り、震災の時の2月をお休みした他は、休みなく続けてこられた100回だそうです。編集長は縁あって何度か出席させていただいているものの、発表者をしたことはありませんが、今回はお誘いがあったので出席してきました。

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2005.12.18

都市景観に対する意識

景観問題に関心低い中部圏 中部開発センター調査
都市や街並みなどの「景観についてよく考える」人の割合は、日本人全体では回答者の11.0%だったのに対し、中部圏では同7.9%と、景観問題に関する中部圏の人の意識が低いことが、研究機関の中部開発センター(名古屋市)が12日、まとめたアンケートで分かった。

調査によると、「住宅購入時に優先する項目」で多いのは、全国、首都圏、近畿圏とも(1)価格(2)交通の便(3)治安(4)景観—の順。ところが、中部圏の場合、上位3項目は全国などと同じだが、(4)教育環境(5)デザイン(6)景観—と続き、景観の優先順位が低かった。
──「Sankei Web 経済 051212の記事」より引用

中部開発センターが行った調査なので、記事は中部中心に描かれていますが、この調査、全国レベルで行われている上、日本国内に住む外国人を対象ともしていて、日本人の地域別の意識の違い、外国人との意識の違いなどを知るのには、なかなか面白いことになっています。有効回答数も(中部を中心にしているものの)5,219人と結構な数なので、データとしても割としっかりしていると考えてよいでしょう。

面白かったのは、まず、諸外国との住宅購入時に重視することの優先順位でした。第1が「価格」であるのは各国共通ですが、アジアを含む諸外国の人たちの意識では、「交通の便」よりも「治安」が優先されるのに対し、日本では「価格」「交通の便」「治安」「景観」という順になるというあたりが、お国事情を反映しているなあ。と。アジアを除く諸外国ではこの順が「価格」「治安」「景観」「デザイン(※1)」or「教育環境」と続くという感じです。
統計データから、編集長が読み取るのは、「地域の景観が良くなることについては賛成だけど、高い金出して建ててんねんから、自分の家の姿形ぐらい個人の自由にさせてえな」という総論賛成、各論留保の全体傾向でしょうか。しかし、統計の結論として日本人の景観意識は高くない(特に中部で)ということになっておりますが、編集長としては「結構思っていたよりも皆景観について意識してるんだなあ」という感想です。

以上のデータはこちらにあります。
中部の景観意識中部開発センターのサイトより)
※同ページ内にpdf書類へのリンクもありました。

【投稿直後追記】
読売新聞にも似たネタを発見しました。
町の景観 関心薄い中部
ここにある

開発センターは「景観に関心が薄いと、(行政などが)景観の整備をしようとしても、住民の同意を得にくい可能性がある。魅力ある街をどうつくるか地域で議論し、目指すべき街のイメージを共有することが必要」と話している。
──「YOMIURI INLINE 中部発 051214の記事」より引用

というあたりが肝心かもしれません。「皆で議論」「目指す街のイメージ共有」というのが基本であると編集長は考えていますので、これには賛成なのですが、実は、そこに問題がないワケでもないです。以前のエントリーまちなみづくりマニュアルとその投書欄でも話題にのぼりましたね。ぜひそちらもご参照あれ。
【ここまで追記】

さて、いつものように、話は微妙に逸れていきます。

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2004.10.26

イメージを描かない都市計画

 都市計画の立場から現在の都市住宅の問題を考えたとき、最も深刻なのは「都市像の分裂」という問題である。都市像、すなわち「どのような都市空間で、どのようなライフスタイルで生活するのか」というイメージが共有できていたいという問題である。(中略)
しかし、都市計画の関係者は、制度や住民参加などの社会的な仕組みについては発言しても、都市像や空間イメージを論じることを避けてきている。克服すべき近代都市計画が、画一的教条的な都市像を描き、それを実現する手段を強引に進めたこととは対照的に、このことの反省から出発する現代の都市計画は、自ら「都市像」を描くことに躊躇している。(後略)
佐藤滋(早大) 「都市住宅学」誌21号(1998年)

 以前に「田舎テーマパーク」の提案をした。先日出席した勉強会(※1)は「テーマパーク型まちづくり/らしさの都市像を求めて」というタイトルで、実はテーマパーク化しないためのまちづくり活動を紹介する、逆説的な勉強会でした。いきなりチャチャを入れますが、この勉強会で私は「まちづくりコンサルはテーマパークが嫌い」ということを学びました。
普通のまちを普通に住みやすくしようと考えるとき、テーマパークの概念は、あまりに商業的で、ケバケバしく、安っぽいイメージがあるから嫌われるようです。まあ、でも、それはテーマパークという概念(あるいは手法)が悪いのではなく、世の中に数あるテーマパークの質が悪いということなんじゃないかなと私は思っています。

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