カテゴリー「07文化欄 (歴史的建物)」の記事

2014.10.12

歴史的建造物保存って結婚みたいなもの?

今日は、塩屋近代建築研究のメンバーで、先輩お2人をお招きしてヒアリングをしてきました。

たまたま、どちらも北大建築士研究室での、私の大先輩にあたり、つまりは、越野武先生の弟子筋ということになります。
まあ、両氏は歴史的建造物保存のど真ん中にいるお2人でして、方や文化財保護行政ど真ん中、方やゼネコン設計部で活躍という、不良弟子の編集長なぞ足下にも及ぶものではございませんが(笑

修士論文で歴史的建造物保存論を展開し、見事に中途半端に、歴史的な建物が残るとしたらそれは愛でしょ?と結論した編集長ですが、今日の話はその周辺を飛び交いました。

連戦連敗を繰り返してきた歴史的建造物保存。近年は社会も成熟してきて、古い建物を活用した店舗なども増えてきました。たとえば「古民家カフェ」を検索するととんでもない数のお店がヒットしたり…

それでも、建物の歴史的価値や、文化的価値を云々して「歴史的建造物を保存しよう!」というのは難しいところがありますよね。

お2人が、連戦連敗を繰り返す中でたどり着いたのは「愛だけじゃ残らない」ということでした。「愛だけじゃなくて、経済的基盤もしっかりしてないと…そういう意味では結婚みたいなものだ」と。

なるほどなあ…

文化財行政ど真ん中の先輩が、今日は建物の価値についてはほとんど語らず、ビシネスモデルとアセットマネジメントの話を延々としてくれたのが印象的でした。民間が積極的に関わって、維持していけるモデルができつつあり、すでに多くの試みがなされつつあるのですよね。

また、所有者と行政という2項では何も解決せず、そこには地域住民とか、まちとか、民間のセクターの存在が重要という点は、今日参加の皆さんの意見の一致したところではないかと思います。

この3項目の存在が、リスクをとって展開して行くようなそんなモデルが求められているのよな。

歴史的建造物保存は、たぶんここにきて大きな転換点を迎えているのだろうなあという気がしました。

この話をきちんとまとめていかないといけなくて、これからが大変です。頑張らなきゃね。

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2009.03.30

やるじゃん スタバ

スターバックス、神戸の異人館に出店
コーヒー店チェーンのスターバックスコーヒージャパン(東京)は二十七日から、国登録有形文化財に指定されている神戸・北野の洋館「北野物語館(旧M・J・シェー邸)」を借り受け新店をオープンする。同社が文化財を活用した店舗を出すのは全国で初めて。
絵画展示や読書が楽しめる店などテーマを設定して、従来とは異なる店舗づくりを進めるコンセプトストアの一環。コーヒーとともに歴史の古い洋館の雰囲気も味わってもらう狙い。
──神戸新聞「090325の記事j魚拓)」より引用

元ネタ提供はakanem特派員。

この異人館「旧M・J・シェー邸」といって、明治40年の建設と言われています。まあ、言ってみればコロニアルな感じ(ハッサム邸やシュウエケ邸みたいに「The コロニアル」な感じはしませんけどね)の異人館です。

ケンチクは使われてなければケンチクじゃないというのが編集長の持論。そういう意味では利殖用のワンルームマンションもドバイの人工島の一戸建てもケンチクではありませんし、いわゆる廃墟(工事途中で打ち捨てられた建物など)系も編集長の定義によればケンチクではありません。

さらに、誤解をおそれずに言うなら、保存されたまま公開もされず人も住んでない歴史的建造物もケンチクではありません。きれいに修景されているけれど、人が全く住んでいないまちなみに、学術的希少価値以外の何があるというのでしょう(※)

使うために作る。使うために残す。ケンチクを愛でるというのはそういうことだと、編集長は信じて疑いません。だから、保存するためにお金を出そうという企業が増えるよりも、このスタバの例のように使おう、楽しもうというコンセプトで活用するような企業が出て来ていることを、編集長は高く高く評価したいと思うのです。

がんばれスタバ!!(負けるなタリーズ!!笑)

編集長は、コーヒー屋さんとしてはタリーズが好きなんだけどね。なぜか元町では長続きしないのよね。(南京町→メディテラス→元町商店街・・・みんな閉店してしまった・・・)マリンピア神戸にできたって言われてもねえ・・・。


※編集調的に一番微妙なのは明治村系です。あれはケンチクではないのか、と問われるとすごく苦しい気持ちになります。でも、あれはケンチクの剥製であってケンチクではありません。その建物がなくなってしまうよりも、明治村に移築された方がはるかにマシです。その方がいいに決まっています。
でも、ケンチクはそこに建ったという経緯・時代背景・気候風土・地域文化などなどを背負っていてこそケンチクであると言うべきです。明治村に行くと、最初は良いものを見ることができてうれしいと思っていても、だんだん目頭が熱くなってきてしまうのは、たぶん、それが剥製にならざるを得なかった背景事情に思いがいってしまうからでしょう。

かくも編集長はケンチクを愛しているのです。
(自分の設計したものであればなおさらです。(笑)

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2009.02.24

旧立生糸検査所のこと

昭和初期の名建築、旧生糸検査所を買収へ 神戸市
神戸市は昭和初期の名建築で、貿易で栄えた戦前の神戸港の面影を残す旧神戸市立・国立生糸検査所(同市中央区小野浜町)を買収、ユネスコから認定を受けた「デザイン都市」のシンボルとして保存することを決めた。デザイナーらが創作活動に取り組む場として、都心ウオーターフロントの活性化にも役立てる考えだ。
──神戸新聞「090224の記事魚拓)」より引用

あらステキ。この旧生糸検査所の存続については、昨年初め頃だったか、現所有者が売却・移転を決定して以来、その存続が心配されてきました。これまでの間「港まち神戸を愛する会」の皆さんなどが中心になって、シンポジウムや写生会・移転後の利活用のアイデアコンペなどを行ってきていました。

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2009.01.13

精道村役場の模型

Seidomurayakuba

えへ。随分前に書いた記事が下書きのまま残ってました。たぶん引用文が長過ぎて、本文の量が少ないという理由で社内記事審査を通らなかったものと思われます。蔵出しセール中につき、社内審査スルーで掲載します。

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