カテゴリー「03評論欄 (建築論)」の記事

2006.12.26

景観条例 〜今、京都で起きていること〜

景観の話を始めると、どうしても大ネタになってしまって、書き上げられない記事が2本か3本書きかけのまま残ってしまっています。しかし、この京都ネタに関していうと、ニュースソースである京都新聞が1ヶ月しか見られないので、見られなくならないうちに、記事タイトルだけを緊急アップしておきます。この記事の解説と編集長の意見表明をやろうとすると時間がかかるもので、、、(笑

ということで、あさみ新聞のポリシーを今回だけ無視して、既に見られない最初の記事(京都新聞061124)だけは全文引用させていただきます。読者諸君は、あとのタイトルを「あとで読む」等のツールを使ってスクラップしておきたまえ(笑。っていうか順番に読むだけで何が起きているのかだいたい分かります。

市域全域で高さ、デザイン規制〜京都市が「新景観政策」案〜

京都市は24日、都心部の「田の字」地区だけなく市域全域で建築物の高さやデザインを規制する「新たな景観政策」案を発表した。高度地区で最高45メートルの高さ規制を廃止して31メートルに抑制、新たに12メートル、25メートルを追加して6段階に再編するほか、町家が数多く残る西陣地域などで20メートルから15メートルに引き下げる。
建物の外壁色彩基準も明確化し、屋上に設置する屋外広告も市域全域で禁止する。市は都市計画変更や関連条例を改正し、来年度の早い時期に実施していく方針だ。
市は歴史都市・京都の現状保存に向け、国から特別な財政支援などを受ける特別措置法制定を目指しており、景観保全策は特措法を実現する「切り札」になる。すでに、「田の字」地区で高さを45メートルから31メートルに抑制したり、世界遺産(14社寺)からの眺めを保全する新条例の制定を打ち出している。
今回、これらの規制策に加え、市域全域で建物の高さやデザインの規制改訂の全体案をまとめた。高さ規制の見直しでは、市内の市街化区域約1万5000ヘクタールのうち、3割強のエリアで最大16メートルから2メートルの範囲で現行規制より低く抑え、ビルの屋上に設置される塔屋の高さも現行「8メートル以下」を「4メートルまたは3メートル以下」に規制強化する。
また、美観地区で設定している5種類のデザイン規制を6種40地区に再編し、水辺や山すそなど各地区で街並みに調和した色彩にするよう誘導する制度も整える。
一方、屋外物広告については、ビル屋上に設置された看板のほか、点滅照明の広告物の使用を全面禁止する。既存広告物は一定の許可期間を設け、それを過ぎた場合、撤去を求めていくという。
京都市は27日から市民への見直し案閲覧を始め、約1カ月間意見を募った後、屋外広告や風致地区など関連条例の改正や、来年3月に都市計画変更を求め、市都市計画審議会に諮る予定。
──「京都新聞061124の記事」より全文引用

京都新聞061206新景観規制」関心低い? 〜閲覧1日数人、京都市困惑〜
京都新聞061207「適格」へ建て替え支援 来年度実施へ 〜京都市「高さ規制」強化策〜
京都新聞061212事前指導、困難浮き彫り〜京都市新景観政策〜(→ウェブ魚拓
京都新聞061214宇治橋通整備、景観に配慮〜府が初の説明会電柱を地中化〜(→ウェブ魚拓
京都新聞061217京の景観規制めぐり市民らが意見交換〜中京でシンポ〜
京都新聞061219京都市の新景観政策に不満の声 〜業界団体「規制根拠が明確でない」〜
京都新聞061223新景観政策に賛否渦巻く〜京都市に住民らが要望〜(→ウェブ魚拓
京都新聞061226新景観政策を議論〜京都市都計審税収影響、調査へ〜(→ウェブ魚拓

なかなか興味深いことになっているでしょう?よい傾向だと思います。ぜひ皆で議論していただきたいものです。

しかし、景観に配慮してできたマンションってのが

Keikan_kyoto1 Keikan_kyoto2


こんなんばっかりだとしたら、それもどないやねん。という気がして仕方がないです。
(写真提供はakanem特派員。ただしマンション名だけは編集長が消しました)

【追記:ちはる支局長から鋭いコメントをいただいたので追記しときます】
これらの写真の建物が「景観に配慮した建物」としてオーソライズされたものかどうかについては、未確認です。正直に言うとどうなんだか分かりません。ごめんなさい。このことに関しては編集長のコメントも参照下さい。
【追記はここまで】

この写真を見て「景観」という概念そのものに限界を感じた編集長は「脱・景観」宣言という記事を書きかけているのですが、これがまた、大ネタすぎて全く執筆が進まないという・・・(笑

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2006.12.07

働いてみたいオフィス

会社の規模や業務内容に関係なく、若手社会人や学生が「働きやすそう」「働いてみたい」と感じるオフィスに投票する「MYCOM オフィスアワード2006」で、建築事務所の横河設計工房(横浜市、横河健代表)が得票数第1位で大賞に選ばれた。
──「ケンプラッツ1205の記事」より引用

毎日コミュニケーションズが行った「学生と若手社会人が「働いてみたい理想のオフィス」を選ぶMYCOMオフィスアワード2006」というのが知らないうちに行われていたようです。

これは、オンラインで20社のオフィスの写真とコメントを並べ、読者に選んでもらったものです。基本的に社名や業種は伏せてあるので、純粋にオフィス環境・オフィスのコンセプトを比較するものになっているようですね。

ベースになっている20社がどのように選ばれたものかについては、どうもよく分かりません。ま、それはこの際どうでもいいやね。有効回答数は1570だとか。18才から35才の男女を対象にしていたもののようですね。そういう意味では編集長は投票の権利がなかったワケです。

基本的には就職活動中の若者を対象にしたアンケート調査だったようですので、横河センセイのオフィスが日本で最も「働いてみたい」オフィスなのかどうかは謎です(笑。

しかし、緑に囲まれた執務空間や、隣の公園の見渡せるカフェ、おそらく横河センセイのものと思われるオフィス空間に関するコメントを見ていると、やっぱり見せ方も上手だし、コンセプトも「立って」いるし、さすが横河センセイ。と言わざるをえません。

2位はワイキューブで、3位は新日鐵化学だそうです。こりゃ見てみなきゃわかりませんよね。ご覧になりたい方はMYCOMオフィスアワード投票ページをご覧下さい。

この20社のうちの3が横河センセイのオフィス、5がワイキューブ。19が新日鐵化学です。内容を見るとわかりますが、オフィスの良し悪しは別にして(別にしなくてもいいんですが)コンセプトの立て方と、コンセプトと実際の空間との関係、見せ方などが最も優れていて、実際の空間の魅力があるように思えるのは横河センセイのオフィスだと思いませんか?(いや、編集長はこの3つ以外は見てませんが、、)

編集長の好みもあるかも知れませんが、編集長も、このリストの中ではいちばんいいと思いました。(いや、転職したいとかそういうことではなくて、このオフィス空間で働きたいということですが、、、)横河センセイ、オフィス間貸ししてくれないかな、、、。そりゃ無理か。

建築計画の説得力と建築空間の魅力。この説得力と空間づくりの腕を見習いたいものです。ケンチクカに設計を依頼することのよさって、この辺に現れるのではないかと思います。ま、横河センセイの場合は自社オフィスではありますが、、、、。

そうそう、MYCOMオフィスアワード2006表彰式フォトレポートから、iPod経由で手塚センセイのプレゼンテーションとトークセッションを聞くことができます。こういう起業スポンサーの講演は、コマーシャルを入れてくれてもいいので、もっとポッドキャスト配信してくれるとありがたいです。(映像つきで配信してくれるともっとありがたいですが、、、。)


さて、編集長も頑張ります。まずは机の廻りの片付けから、、、、、<そこからかいっ!

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2006.10.14

学校への愛着は校舎に宿るのか

前回(060929)の記事「湯村温泉のケーキ」に、興味深いコメントをいただいたので、ちょっと引っ張ってみましょう。長い引用かつ、一部編集しておりますがお許しを。

先ほど、私の母校(小学校)の閉鎖が決まったとのニュースを知りました。神戸新聞がスクープで伝えたものらしいのですが(多分本当?)。。そんな話を聞くとやはり寂しいものです。(akanem特派員)

しかし母校がなくなるのは、なかなか悲しいものがありますね。(編集長)

母校が存続していても校舎が建てかわってしまっていては、あまり愛着を感じないです。
愛着があっても今の世の中、そう簡単に校舎の中に入るわけにはいきませんが。(ちはる支局長)

そうそう。その母校にすら簡単に入れない社会状況ってどうよ、と思わないではありませんね、時代の趨勢ってのはそういうことなのかと半ばあきらめムードな編集長ではありますが、、、、。
しかし愛着ってのは母校になのか、校舎になのかってのは深いテーマですね。ちはる支局長が特殊ってことはないですか?
読者の皆さんはどうでしょう?(あさみ編集長)

いやいや~そんなことないと思いますよ。
私もどちらかといえば校舎に愛着があるくちです。
現在息子の通っている幼稚園舎は私が通ったそのものです。
小学校舎も小改造はありますがほぼ昔のまんまです。
地域行事の打ち合わせなどで入ったりしていますが何気に「あー、こんなんやったなぁシミジミ」となっている自分がそこにはいます。(左官理事)
──あさみ新聞「湯村温泉のケーキのコメント」より引用

編集長は母校が消滅するのって悲しいよねと単純に思っただけなのですが、ちはるさんのコメントで、母校への愛着の形ってモノへの愛着として現れるんだなあと認識を新たにしました。思えば編集長の母校への思いを振り返ってみるに、確かに母校のイメージというのは校舎や校庭の映像を伴って思い出されます。

そして、よくよく考えるに、これはすごいことだなあと思うのです。

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2006.06.13

「イイ」の発見

建築プロデューサー朝妻さんのブログ060613のエントリー「家づくりって、どうやるの?
「ポリタン・コスモ」060414のエントリー「建築家・中村好文、熊野・野尻さん一家
「井の中の蛙」060503のエントリー「仕事の流儀 建築家・中村好文氏。」にトラバです。

家づくりって、どうやるの?
「いい家のつくり方って、どうやるの?」
私のところへご相談にお出でいただく多くの方がこう言います。
『いい家のつくり方』
残念ながら、これなら絶対という方法は私にも分かりません。

もちろん、私がいいと思う家の姿はいくつもあります。 私が好きな家のタイプもいくつもあります。

しかし、それは『私が』いいと思う家であって、皆さんにも
それが当てはまるとは限りません。

(中略)

自分がいいと思う家をつくればいいんです。
自分が気持ちいいと感じる家が“いい家”です。

私はそう信じています。
──建築プロデューサー朝妻さんのブログ060613のエントリー「家づくりって、どうやるの?」より引用

あら、ステキ。
自分がイイと思うもの、自分がイイと思える場所をつくる。
そういう意味では、自分独自の「イイ」の発見こそが、
最も大切なステップなのかも知れません。
自分の「イイ」が見つかれば、家づくりなんて8割方出来上がってる
ような気がします。(8割は言い過ぎか、、、)

住宅ではないのですが、最近お施主さんに、

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2006.02.07

バカハウスの幸せ

細かいところまで養老先生が指定されたのかと思ったら、実際には藤森さんが「養老先生はこういうのが好きだろう」と好き勝手に作ってしまってもののようである。
(中略)
「自分に合う家」と思えるものを人に作ってもらって、そこに機嫌よく住んでいるというあたりに、「自我イメージ」というのは自分で決めるものではなくて、他人が勝手に「そう思う」ものであるという養老先生の持説そのものが具現化しているような気がする。
──内田先生の『内田樹の研究室』のエントリー「脳の迷宮バカハウス」より引用

ふむふむ。なんだかステキな話ではあります。この「自分に合う家」を人に作ってもらった時に、そこに機嫌よく住めるかどうかというのは、よほど作り手と住み手の間に信頼関係が成立しているか、住み手が破天荒なまでに寛容か、のどちらかによってしか成立し得ないような気がします。この場合は、両者ともかなりイイオトナなので、どっちもが当てはまるのかなと思いますけど。

こういうのは「ケンチクカセンセイが自分の作品性を重視して住み手の意向を押し切って設計をする」という、よくある建築家批判のプロトタイプの範疇には入らないのではないかと思いますが、皆さんいかが?

っていうか、ケンチクカセンセイがワガママを尽くしたとしても、それで住み手が幸せならそれでいい、という話もなくはないワケで、これは幸せなケースなのだろうなと思わずにはいられません。こんな仕事ができるように、編集長も精進せなあきませんな。幸せな仕事がしたい〜<ゼイタクか?

しかし、養老先生と内田先生の16時間の対談って、どちらもうらやましい。


毎度、編集長の話題は内田先生のところの話で「またかよ」と思う読者の皆さんには申し訳ないです。しかし、この内田先生、毎度毎度グッとくる文章を書いて下さるので、ついついネタ元にしてしまいがちなのです。これでもかなり我慢している方なんですが、今回の話題は藤森先生設計の建物で、かなり話題が編集長のそばままで来ているので、ついつい紹介してしまいました。

ではでは。

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2005.07.01

熊本アートポリス

県アートポリス 3代目コミッショナーに伊東氏 東京の建築家
 県は三十日、くまもとアートポリスの建築事業の方向性を決め、建築家を推薦するコミッショナーに、新たに建築家・伊東豊雄氏(64)=東京都=を任命したと発表した。伊東氏で三代目。
 伊東氏は東京大卒で、代表作にせんだいメディアテークなど。二〇〇二年にベネチア・ビエンナーレ建築展で金獅子賞を受賞。県内では八代市立博物館(アートポリス参加事業)などを手掛け、一九九八年から同事業バイスコミッショナーを務めてきた。
 県庁であった就任会見では潮谷知事が「伊東氏は同事業とは深いかかわりがある上、国内外から高い評価を受けている」と任命理由を説明。「建築だけでなく、熊本駅前再開発など都市空間づくりについてもご意見を伺いたい」と話した。
 伊東氏は「アートポリスは、建築は文化であることを全国で初めて表明した行政プロジェクト。熊本でしかできない建築で、熊本から世界に発信していきたいと思っている」と抱負を語った。
──「くまにち.コム 050701の記事」より引用

「くまもとアートポリス」は、1988年から熊本県が進めている建築文化事業です。アートポリスネットによれば、「質の高い建造物の建設を通じて、
熊本県全体にわたるまちなみや環境を中心とした、地域の整備・活性化を目指します。事業の範囲は建設だけでなく、展覧会やシンポジウムなど文化的イベント、出版や建築ウォッチャーのためのツアーを企画したりもしてきました。 このような事業を継続することで、やがては後世に伝えうる文化を熊本の地に創造しようという目標を持っています。」という主旨の事業です。

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2005.05.13

スタルク先生

4月に行われたミラノ・サローネの情報がぽつぽつとサイト上に登場しております。編集長は行ったことがありませんが、できれば一度は行ってみたい。

【参照サイト】
All About 「ミラノファッション通信」
日経BP 「新インテリア風景」
hhstyle.com 「2005 ミラノサローネ速報」
海外インテリアブログ
などなど

このミラノサローネ。正式名称は「"Salone internazionale del mobile"(ミラノ国際家具見本市)」といいます。イタリアのミラノで開催される世界最大の家具見本市で、毎年4月に開催されています。インテリアデザイナーとして最先端を目指すなら、必ず見ておきたいイベントです。

日本からのツアーなんかもあって、知ってる人は知っている。毎年行く人は毎年行くという感じですね。まあMacの世界で言えばAppleのWWDC(Worldwide Developers Conference)みたいなものだと思えば、、、って、ちょっと規模が違うか。
個人で行こうとするとこの時期のミラノはどこもホテルが一杯、かつ郊外のホテルに泊まるとこの時期は道路が一杯というオソロしい状況になっているそうで、毎年年末ぐらいには予約の手続きを始めた方がいいらしいですよ。

イタリアデザインってのは、日本ではなぜか、もてはやされています。編集長は、明るいくて楽しげで健康的な感じがウケているのだろうなと思っています。そういえば、編集長は副業の副業で、イタリア人建築家の事務所に参画して(いることになって)おります。サイトをご案内しておきます。

ドディチドディチhttp://www.dodici12.com/

今日は、このミラノサローネに出品されていたスタルク先生の話題。

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2005.05.11

シドニーのオペラハウス

一つの建築が国のイメージを変える
 ところがこの「白い帆」をどんな材料でどう作ればいいか、ウツソン自身も世界トップレベルのプロのエンジニアたちもなかなか答えが出せず、見切り発車で基礎工事が始まった。それでもなお、解決の見通しはたたない。そうこうしているうちに予算はふくれる一方となり政権も変わり、ウツソンへの風当たりはいよいよ厳しくなった。
 ついに66年、彼は辞表を出し、プロジェクトを離れた。73年、仕事をひきついだ地元の建築家チームの手で建築が完成した際、総工費は当初予算の約6倍であった。
 無駄な公共工事、税金泥棒、建築家の独善、無責任……今日の日本社会で問題とされている公共工事への批判がほぼすべて先取りされた。この建築のトラブルが原因で政権が交代したとまで噂(うわさ)された。
 しかし半世紀たった今、この建築の悪口をいうオーストラリア人はほとんどいない。ここで開催されるイベントは年間1600を超え、世界有数である。
 ウツソンは2003年、建築界でもっとも名誉あるプリツカー賞を受賞した。審査員の建築家フランク・ゲーリーはこう讃(たた)えた。「あれほどの妨害と批判にさらされたにもかかわらず、彼はたったひとつの建築が、国全体のイメージさえも変えられることを証明した」。オーストラリアを思い浮かべる時、確かに多くの人の頭の中で、この「白い帆」が揺れているかもしれない。
──「asahi.com『奇想遺産 シドニーオペラハウス』(隈研吾)」より引用(引用文のタイトルは編集長による)

隈さんの文章は分かりやすくていいですね。というか凝縮されているので(略)を入れるところが見つからず、長文の引用となりました。実は編集長、ヨーン・ウツソン【John Utzon(1918-)】が、事情があってオペラハウスの設計者を降りたということは知っていましたが、それ以上の詳細な事情を知りませんでした。とても大変だったようですね。

この前後のウツソン氏の状況は、前川事務所からオペラハウスのコンペに勝ったあと、ウツソン事務所に移籍した三上祐三さんが、JIAのサイトに書かれていますので興味のあるかたは是非どうぞ。かなり面白かったですよ。また、編集長は未読ですが三上さんは「シドニーオペラハウスの光と影―天才建築家ウツソンの軌跡」という著書も書かれていますので、気になる方は読んでみては?

ウツソン氏は1918年のデンマーク生まれ。だそうです。オペラハウスのコンペが1957年ですから、この国際コンペに勝った時、39才(38才?)の時だという計算になります。(うわあ、ちはるさんどうしよー。私たち、あと3年しかないよ、、、って何もウツソン氏と張り合うこともないわけですが、、、)

上記の三上さんの文章中にウツソン氏によるオペラハウスのスケッチが載っています。なんだかウマいのか下手なのか良くわからないドローイングです。でもオペラハウスであることは分かります。これをスケッチした時には、ウツソン氏の頭の中には、今シドニーに建っているあの建物の姿がほぼ出来上がっていたんでしょうね。うーん。あやかりたい。

ウツソンさんは今や第一線を退いているようですが、息子さんがそのあとを引き継いだようで、コペンハーゲンに事務所があります。興味のある方はUtzon Assosiates Architectsをご覧あれ。

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2005.04.16

ツールとしてのCAD(2)

予告してしまい、コメントまで付いてしまったので、重い腰をあげて「ツールが人に及ぼす影響」などということを考え始めたのですが、どうにも考えがまとまりません。こういう時は思いつきを網羅的に書き記すことから始めるのが「編集長流」の文章作成技法です。

ここでいきなり本論に突入してしまうのですが、こんな技法が使えるのも、実はエディタみたいな便利なものがあるから、という見方はありえます。例えば、これがワープロなしの手書き路線なら、山ほど京大型カードを使って、関連するものをホチキスで止めて、大きな紙にポストイットを貼りまくって、KJ的なことをやって、文章を書いては消し・切り取り・張り合わせ、、、。なんてことになりますよね。

ワープロがあればこんな作業がものすごく簡略化できます。と続けようとしたのですが、よく考えたら、結局やっていることは手書きでもワープロでも一緒みたいな気がしてきました。

なーんだ結局やってることは一緒じゃん。ちょっとワープロの方がこの作業が気軽にできるだけなのですね。これこそワープロがツールであるという所以です。ワープロがどんなに便利でも、創作活動を私たちに成り代わってやってくれるワケでは全然ない。

というワケで本日は、寄り道企画として、いったんCADを離れて、おとなりネタである「ワープロ」について考えたいと思います。

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2005.04.15

ツールとしてのCAD(1)

今日の記事を書くきっかけとなった巴香堂さんにトラバ

普段私たちが図面を引くときには、CADを使っています。分からない人のために解説するとCADというのは、普通私たちはキャドと呼んでいるもの。「この先の交差点を右に曲がって、3軒目のたばこやさんのCADを曲がって、、、」て、これこれ、それはカドやんけ。

もとい。

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